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序。半織佑都という男
現代の高校を舞台にしたショートショート集形式です。
気軽に読めるものを目指します。
よろしくお願いします!
○▲高校、英語担当教師。
二五歳、独身。
背は高くも低くもなく、中肉中背。
顔は五年前に別れた彼女に「十段階評価で七くらい」と言われた。
髪質が硬いのが悩みで、常にスポーツ刈りにしている。
性格はまぁ穏やかな方だろうと思う。マイペースだ。
趣味はDVD鑑賞。洋画を字幕なしで観れたら良いのに―――という安易な考えから英語を勉強した。
ちなみに映画鑑賞ではないのは、映画館に行く相手が居ないから。
特技と言えるほどではないが、中・高とサッカーをしていた。
山奥の実家を離れ、築二十年の程良く安いマンションに一人暮らし中。
若い女性アイドルに興味はない。外国人女優には好みがある。
犬派か猫派かと聞かれれば猫派。
洋食派か和食派かと聞かれれば和食派。
ビールよりは日本酒が好き。
そんな平凡なプロフィールを持つ男だが、たった一つ人には言えない秘密がある。
それが俺、半織佑都。
―――これは、そんな俺の教師生活を綴った秘密の手記だ。