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力を持つ少女

少女は神として崇められていた。



他の人には見えない[世界]が見える、[世界]を渡り言葉を伝える。


たったそれだけだった。



他の宗教団体との争いもあったが、彼女の力で全て収めてきた。



少女は透き通るようなきれいな白髪だった。


宗教の神として和服を着せられている、人形のような少女。


少女A「今日はもうお疲れでしょう、禊をしてお休みくださいませ。」



少女「ありがとう・・・」




少女は見ていた。


別世界の彼女の事を。


その[世界]の彼女はひどく後悔していた・・・



少女「助けてあげたい・・・」




白髪の少女は祈りを捧げる。


すると体が淡く光り出す。


少女の意識は体を離れ[世界]を越えた・・・



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

路地裏から出てくる・・・


目の前には側近の少女Aと瓜二つの少女が、だが雰囲気はまるで別人だった。




白髪の少女「あなたもまた力をもつもの。」


少女A「え?」


白髪の少女「私はある人にもう一度会いたい。」


少女A「意味が・・・」


白髪の少女「あなたがいじめている少女に今すぐ会いに行きなさい、後悔しないうちに。」


少女A「っな!?」


フッと意識がなくなる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


少女「もう限界か・・・」




バシャ!!


少女「うぅ・・・力を使いすぎた・・・」



[世界]を渡るにはとても大きな力が必要だった。


少女の力だけでは寿命を削ってやっとなほど強力な力。


少女「あぁ・・・早く会いたい・・・私の運命の少女に・・・」



少女は湯船につかりながら寝息を立て始めるのだった・・・



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



少女は夢を見る。


まだ幼い自分が銀行強盗に殺される夢。



でもそれは夢だ。


実際に殺されていたらここにはいない。


だから少女は感じていた。


少女「あれはきっと別の[世界]の記憶・・・」



力を使ってもそこに行けない以上もうその[世界]はなくなっているのかもしれない。



少女「今日は休みたいなぁ・・・」



少女の考えとは裏腹に少女Aが入ってきて言う。


少女A「今日も忙しいですよ、がんばってください。」



少女「・・・はぁ・・」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



新しい入信者たちに挨拶をする少女、もちろん無理やりである。



少女「「めんどくさいなぁ・・・」」




少女は飽き飽きしていた。



すると入信者の1人がこっちに来る。


これは予定にない?アドリブ?


男A「神は2人もいらないんだ!!!」



少女「えっ?」



男はコートの下に大量のダイナマイトを持っていた!


側近の少女や男たちが犯人を取り押さえる。



男A「にやぁ~・・・」



少女「逃げて!!!!」



ドーン!!!!!!!!!!!!!





ダイナマイトの起爆装置はタイマーだったんだろう。


施設の各所にも仕掛けられていたらしく大惨事になっていた。


少女はボロボロで虫の息だった・・・



少女「「結局・・・現れなかったなぁ・・・私の会わなきゃいけない運命の人・・・」」



???「これはこれはずいぶんと大きな力をもった[神]じゃのう。」



少女はほとんど動かない体を動かし声の主を探す。


月の光が反射して影しか見えない・・・



???「ここで会ったのも縁じゃ、その力我が貰い受けよう。♪」


少女「い・・や・・・・・・」



少女は抵抗を試みる、しかし、


???「無駄じゃ♪」



少女「!!!!」




少女は影に飲み込まれると意識がなくなる・・・

暗い暗い闇の中に沈んでいく・・・

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