後悔
両親が喧嘩している。
母は水商売、父は無職。
家は毎日お酒臭かった。
少女A「こんな親だったらいないほうがいい・・・」
少女はイライラしていた。
少女は日課になりつつあるクラスのある少女の荷物を隠していた。
上履きを焼却炉へ。
机に落書き。
わざと後ろからぶつかって転ばせる。
先生に告げ口しないように口封じ。
気に入らない手作りお弁当をゴミ箱へ
いくらやってもイライラする。
少女B「そう言えばなんであいついじめてるんだっけ?」
少女A「むかついたから。」
そう、初めて会ったときからイラついていた。
心の底から声が聞こえた。
声「あの女を許してはいけない。」
その声に耳をかたむけていれば、不思議とイライラはなくなった。
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今日も両親は喧嘩・・・
毎日毎日よくも飽きないものだ。
もう夜中になっていたけど気にせず街に出る。
自分で言うのもなんだけどそれなりに顔立ちはイイつもりだ。
街をブラブラしてれば1~2人は声をかけてくる。
ナンパ男「いっしょに遊ぼうぜ~おごるからさぁ♪」
少女A「しょうがないなぁ・・・」
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バチィ!!!
路地裏でスタンガンの音が響く。
少女A「10年はえぇんだよ。」
少女の手口だった。
ナンパしてきた男をスタンガンで襲い、金だけ奪う。
いつも通り。
なぜか今日は友達が1人も捕まらない・・・
少女A「せっかく資金があるってのに・・・」
少女はイライラしだしていた。
ビルとビルの隙間の暗闇から物音がする。
少女は好奇心から暗闇の中をじっと見つめた・・・
そこには息も止まるような真っ白な髪の少女がいた。
白髪の少女「あなたもまた力をもつもの。」
少女A「え?」
白髪の少女「私はある人にもう一度会いたい。」
少女A「意味が・・・」
白髪の少女「あなたがいじめている少女に今すぐ会いに行きなさい、後悔しないうちに。」
少女A「っな!?」
突風が吹きとっさに目を閉じた。
目を開けると白髪の少女はもういなかった。
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少女は思い出していた。
夢の中だったがみんなで仲良くしている夢を見ていた。
一緒にテニス部で練習したり、休みの予定を決めたり。
だけどイライラして八つ当たりしていただけだった。
少女A「謝らないと・・・!」
少女は急いで走りだす。
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少女A「確かこのあたりの・・・」
マンションの屋上に人影が見える。
少女A「・・・まさか!」
人影は真っ逆さまに落ちていく。
少女A「そんな・・・せっかく謝ろうと思ったのに・・・」
???「おやぁ?」
背後から声が聞こえた。
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???「消えゆく世界から移動しようと思ったのに、思わぬおとしものじゃな。」
雲の隙間から光が射す。
金色の髪、巫女装束、金色の尻尾
???「早くしないとこの[世界]消えてしまうでな。」
???「いただきます。♪」
少女A「えっ!?」
急に彼女の影が盛り上がり少女を包み込む。
そこで少女の意識は途絶えた。