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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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曇鏡止水

作者:槻縞蜜柑
娘はとあるとき、一つの才が宿った。
神童だとか、天才だとかではない。人には感じられない、いわゆる第六感が。
これもまた、危険が察知できるとか、未来がわかるとかではない。

綺麗なものに対する恐怖。
体が震え、足がすくみ、視野が狭くなる。息が乱れ、段々と意識を失う。
何がそうさせるのかはわからない。そう感じるだけの何の役にも立たない感性は、はたから見れば異質にうつるだろう。そして、異質なものは排斥される。

しかし、娘は神経をすり減らしながら、人に紛れている。それがいつまでもつか、いつまで耐えねばならないのか。そんな苦渋と不可思議が、娘には日常であった。
1.ビスクドール
2025/07/04 22:00
2.目をつぶる
2025/07/11 12:32
3.しぶく
2025/07/18 12:00
4.夢か
2025/07/25 12:00
5.まさに
2025/08/01 12:00
6.欠片から
2025/08/08 12:00
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