表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fire Kings  作者: ワンシア
一章
7/7

七話 炎vs黒弾 其のニ

ついにフランメ対ルアームの決着

「そろそろ、終わらせる」とルアームが言うと深く息を吸い両手を前に突き出す「黒弾・轟(ブラックホールごう) 空間がうなり黒弾(ブラックホール)の渦が勢いよく一気に浮かれ上がる。その渦の中には今までに吸収した、炎自体のエネルギーが圧縮されている。それを見てフランメか「っ…やべぇ、さっきまでの比じゃねぇ!」「でもおもしれぇ! そうでなくちゃ」


そしてこの圧倒的な雰囲気に飲み込まれそうになるフランメにルアームが「申し訳ないけどこの技を食らったら、立てない。 それでもいい?」と聞く。フランメが「こいルアーム!」「じゃあ、行くよ 黒弾・轟(ブラックホールごう)」さらにエネルギーが膨れ上がり、空気が重く、鈍い感覚、そしてそこにルアームがフランメから吸い取った赤色と橙色の炎がゆらめく。


フランメは「すげぇな! こんな出せんのか」と少し感心しているが心の中では「ありゃやべえ、当たったら動けなくなって俺の負けだ」と考えていたが突き進む。フランメは「炎足跳(えんそくちょう)」足に炎を溜め、強く地面を蹴り高く跳ぶ。それを見てコンパトーニが「ルアームのこの技を初めて見て逃げないのは、なかなかの精神の持ち主だな」と小声で呟く。


フランメは高く跳び、ルアームがそれに合わせて

黒弾・轟(ブラックホールごう)」を放つ。フランメはそれに反応し、さらに空中で炎を溜め脚を横にして空気を蹴り自身の体の位置を真横にずらし避けるが…渦が思ったよりデカく、フランメが炎のエネルギーで左肩が少し焼ける。


フランメが「ぐっ…!でもまだ…!」と苦しそうにして

ルアームが「少し負傷したけどこれはどう?」

と言うとさらに黒弾(ブラックホール)のエネルギーを圧縮し黒い弾丸のようなものをフランメに向かって撃つ。「赤炎拳(せきえんけん)」フランメがこの黒い弾丸を右手に宿わせた赤い炎で叩き割るがこの弾丸の衝撃でフランメの腕が痺れ、さらに膝が少し落ちそうになる。


ルアームが「この二発を受けてよく立ってるね」

フランメが「確かにこの技はやばい、でも俺は、

モンスターハンターになる!だから諦めねぇ」と全員の前で強く宣言する。ルアームがこれを聞いて

「ははっやっぱ面白いね」また両手に黒弾(ブラックホール)のエネルギーを圧縮し、さっきのより大きな弾丸をフランメに向かって撃とうとしている。


フランメもルアームに向かって「紅蓮一閃(ぐれんいっせん)」最後の力を振り絞り、フランメの腕、肩、背、全身へと暴れることのなく静かな炎を集める。そしてさらに炎は密度を増し空間が赤く染まるとフランメの輪郭が揺らめく。右腕に宿らせた炎が刃のように伸び、燃え盛る閃光へと変わる。空気が悲鳴をあげ、割れそうな速度でルアームの黒弾(ブラックホール)の弾丸を真っ二つに割る。


そして赤い軌跡が走り抜けた瞬間、空間が一拍遅れて爆ぜる。その衝撃は建物全体を燃やすと熱風が吹き

荒れ、視界は白くかすみ、二人の姿は炎と煙の中に

飲み込まれた。それにコンパトーニや周りは二人の姿

がどうなった、かと探していた。


この轟音(ごうおん)がやみ、煙と炎が少しずつ晴れていくと場内は静まり返り、誰一人声を出せない。

「……ッ!」コンパトーニか視界を開けた瞬間、そこに立っている者は誰一人もいなかった。ルアームは膝をついたまま前のめりに倒れ、フランメも仰向けに大の字で動かない。二人とも、完全に力を使い果たし能力量(エネルギー)が空っぽになった。


観客の一人が「な、なんだよ…今の……」別の観客が

「どっちが…勝ったんだ?」ブロンテ、ヴァント、

ヒュードルの三人も何が起きたんだ、と一瞬迷い息を飲む。コンパトーニはゆっくりと二人に歩み寄り、様子を確認する。少し間をあけ、「……引き分けだ。両者、立てない」その瞬間、場内にざわめきと歓声が同時に広がる。


ルアームは目を半開きにし、かすれた声で「……やっぱり、強いね」フランメは苦笑しながら「ルアームもな……くそ、楽しかったぜ…」とつぶやき、再び目を閉じた。コンパトーニがスクール生に「医務室に二人を運べ」と指示をし二人は医務室に連れてかれる。


数時間後

包帯の匂いと消毒液の匂いが漂う中、二人はベットで並んで寝かされていた。フランメが飛び起き、この静かさを崩壊させ、見舞いに来ていたブロンテ、ヴァント、ヒュードルが少しビックリするとブロンテが「フランメ、君が無事で良かったよ」ヴァントも続いて「よかった、よかった生きてた」フランメが「勝手に殺すな!」と珍しくツッコむと、先に起きてたルアームに「次は引き分けで終わらせないからな!」

ルアームが少し頬をあげながら「僕も負けない」と二人の間に小さな火花が散る。


コンパトーニが「炎の少年の君、もう体調は大丈夫か?」と聞くとフランメが「ああ」と元気よく答え「ははっ なら、自分で帰れるな」これを聞いてフランメが急に「ブロンテにそういや、今何時ぐらいだ?」「20時くらいだと思う」と答え、「もう夜じゃねぇ

かー」勢いよく部屋から出ていき、ブロンテがフランメの後追いながら「ありがとうございました。」とそしてヴァントも「あざした」と言って去る。


フランメが追って来た二人に「やー楽しかったな」と言って呑気に会話しているとヴァントが「あー!」二人が驚き「財布忘れた」とヴァントが慌てて取りに行く。(ヴァントはお金に対しては目が変わる)それに二人もついて行き、ヴァント達三人が財布を探していると、なんか話し声が聞こえブロンテが「こんな時間に人が?」と小さな声で疑問に持つ。


フランメは「せっかくだし、なんか盗み聞きしよう・

ZE☆ 」とテンションがおかしくなったのか盗み聞きを提案する。そして三人が探しながら聞いてると

「あれって、グライドっていう人じゃない」とブロンテか気付く。さらにフランメが「他の二人の取り巻き(シーボ、ソーボ)はわかるけどあのおっさんどっかで見た事あるような」と考え込み「アル、なんちゃら」


ブロンテが「アルボルだ!」と驚いて「誰だそいつ」とフランメが聞くとブロンテが「僕たちが会った時のあの食堂襲撃の時のモンスター」と言うとフランメは思い出す。「でもなんで、モンスターがあいつらと」と疑問に持ちながら話を聞いているとグライドが「ヒュードルってやつと、ルアームってやつを()()()()()()」と話している。

次回 ルアーム、ヒュードル救出作戦

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ