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Fire Kings  作者: ワンシア
一章
6/9

六話 炎vs黒弾

お久しぶりです。 遅れてすいません。

これからカッコの使い方を変えます。現在の会話は「」

過去の会話は『』心の中などは()ナレーションは【】

「さっきも言ったが次は炎の少年、とルアーム組み手をしろ」「さっきの雷の子とヒュードルはものすごくいい試合だった。お前らもいい試合を見せてくれ」コンパトーニが言うと手を上げる。「開始!」二人の組み手がスタートする。


フランメが構えを取る。拳を握りしめる。「っし!」

フランメが笑った。「かかってこいよ、ルアーム!」

挑発的な言葉。だが、その目は真剣だった。ルアームは動かない。冷静に、フランメを見つめる。

「先に、フランメから来てよ」落ち着いた声。余裕がある。(こいつ……超冷静)フランメは少し驚いた。ブロンテとヒュードルの戦いを見ていた。あの激しさ。あのスピード。(ルアームは……それ以上なのか…だったら…面白れぇ)ブロンテが叫んだ。「フランメ!気をつけて!ルアームはエリートナイツのキャプテンだ!」

フランメの口角が上がる。「もっと……面白いじゃねぇか!」「行くぞ!」フランメが地面を蹴った。


フランメが右手を握りしめた。ゴォッ!拳に炎が宿る。赤々と燃え上がる炎。「炎拳ッ!一気に距離を詰め、ルアームの顔面に拳を叩き込む。その瞬間。

黒弾・吸ブラックホールドレイン」ルアームが手を前に突き出した。その手のひらに、黒い球体が現れた。ゴゴゴゴゴ……不気味な音。フランメの炎が吸い込まれていく。「な………!?」フランメの拳から、炎が消えていく。まるで、掃除機で簡単に、吸い取られるように。あっという間に、炎は完全に消えた。

「なんじゃあ、それぇぇ!」驚愕の声。ルアームの手のひらの黒い球体を見せた。「これが僕の能力黒弾(ブラックホール)」球体が、ゆらゆら揺れている。

その中に、フランメの炎が閉じ込められている。ヴァントが叫んだ。「おい、炎が吸われた⁉︎」ブロンテも驚いている。「あれは……能力を吸収する技」


ルアームが静かに言った。「フランメ、君の炎は派手で力強い」フランメは構えたまま聞いている。「でも…まだムラがある」「ムラ?」「炎が均一じゃない。だから、吸収しやすいんだ」ルアームが手のひらを開く。黒い球体が、フランメの炎を取り込んだまま浮いている。「この技は、相手の能力自体にあるエネルギーを吸収する」フランメが歯噛みした。

(くそ……せっかく訓練してきたのに……)ミロワールとの特訓。毎日毎日、基礎鍛錬、炎を扱う練習をした。

(それでも……まだ足りないのか…)フランメが笑った。

(だからこそ、面白れぇんだ!)「次は両手でいく!」フランメが宣言した。


フランメが両手を握りしめた。ゴォォ!今度は、両手に炎を宿す。右手には赤い炎、左手には、橙色の炎。二つの炎が、渦を巻くように絡み合う。(これなら……!)フランメが地面を蹴った。一気に距離を詰める。ルアームが黒弾(ブラックホール)を構えようとするが……。「遅い!」フランメの方が速かった。「爆炎拳(ばくえんけん)ッ!」両手の拳を、ルアームの胸元に叩き込む。ドゴォォンッ!炎が爆発した。

「ぐっ……!」ルアームの体が、後ろに吹き飛んだ。

数メートル後退し、地面を滑る。だが……。倒れない。

足で踏ん張り、体勢を立て直す。「よし!」フランメが喜ぶ。「攻撃が通った!」ルアームが胸を押さえた。服が少し焦げている。「……痛いね」だが、笑っていた。「単純だけど、なかなかいい攻撃だ」フランメが構え直す。(まだだ……油断するな……)案の定、ルアームの表情が変わった。さっきまでの余裕が消え、真剣な目つきに。「僕も……そろそろ攻撃するよ」


ルアームが手を前に突き出した。「黒弾・放ブラックホールディスチャージ」その手から…ゴォッ!

炎が噴き出した。「⁉︎」フランメの目が見開く。(なんで……こいつから炎が……⁉︎)ルアームが放った炎が、フランメに向かって飛んでくる。フランメは横に飛んで避けた。炎は着弾し、爆発する。ドコォン!「な、なんだよそれ……」フランメが呆然とする。ルアームが説明した。「この技は、僕が吸収した能力をそのまま放出できる」黒い球体から、赤い炎が漏れ出している。

「さっき、君から吸い取った炎、それを、そのまま返してるんだ」フランメが驚愕する。「攻撃を吸って……さらに撃ち返すってことか⁉︎」「その通り」ルアームが微笑んだ。「正確には、君が放つ炎のエネルギーを吸収して、それを僕が再構築して再現している」ヴァントが叫んだ。「おい、それって反則級じゃん」ブロンテも青ざめている。「攻撃が吸われて、さらに真似される……」フランメは笑った。(面白い……!)拳を握りしめる。(なら、その吸収を超える炎を出すだけだ!)


フランメが深く息を吸った。(集中しろ……)目を閉じる。(炎を……もっと密度高く、一点に……)ミロワールの言葉を思い出す。『炎は暴れさせるな。静かに、深く燃やせ』フランメが目を開けた。

両手を前に突き出す。ゴォォ……炎が宿る。だが、今度は違う。さっきの激しい炎ではない。静かに、鋭く、けがれのない真っ赤な炎。「これは……」ルアームが目を細めた。「さっきと……質が違う……」フランメが笑った。「赤炎拳(せきえんけん)ッ!」地面を蹴り、一気に距離を詰める。ルアームがまたわ黒弾(ブラックホール)を構えるが……。シュンッ!フランメの動きが速い。右拳が、ルアームの頬を捉えた。ゴッ!

鋭い音。ルアームの顔が横を向く。「!」ルアームが一歩、後退した。頬が赤く腫れている。「……今のは、痛いね」ルアームが頬を触った。「君の炎……進化してる」フランメが拳を見た。(やった……密度を高めた炎なら、吸収される前に当てられる……!)コンパトーニが呟いた。「あの炎の少年……戦いながら成長してるのか……」


ルアームが体勢を立て直した。「じゃあ……これはどうかな」ルアームが駆け出した。フランメが構える。

(来る……!)だが、ルアームは攻撃しなかった。ただ、フランメの胸元そっと、手を添えた。「黒弾・断ブラックホールブレイク」小声で呟く。「……え?」

フランメが首を傾げる。何も起きていない。痛くもない。ルアームは、すでに距離を取っている。

「なにこれ?今、何かしたか?」フランメが胸を見る。何も変わっていない。「……まぁ、いいか」

フランメが手に炎を宿そうとする。「っし、もう一回」「炎……」出ない。「……あれ?」手のひらを見る。炎が出ない。「炎……炎……!」何度やっても、出ない。「な、なんで……⁉︎」フランメが珍しく青ざめた。「さっきのは……何を……⁉︎」ルアームが静かに答えた。「黒弾・断ブラックホールブレイク

しばらくの間、相手の能力を封じる技だ」フランメの目が見開かれる。「封じる……⁉︎」「さっき、君の体の中に黒弾(ブラックホール)を埋め込んだ」ルアームが手を上げる。「その黒弾(ブラックホール)が、君の能力自体のエネルギーを吸収し続けてる」「簡単に言えば、一定時間、君の攻撃を使わせない技」ヴァントが立ち上がった。「おい、それやばくね⁉︎」ブロンテも驚いている。「能力を封じられたら……フランメは……」


フランメは焦っていた。(炎が使えない……どうする……⁉︎)ルアームがゆっくりと近づいてくる。

(このままじゃ……負ける……!)その時脳裏に、ミロワールの顔が浮かんだ。『フランメ』訓練の合図。ミロワールが言った。『お前、いつも攻撃を受けてばかりだな』『…うっせぇ』フランメが反論する。『本能のまま突っ走るのもいいが』ミロワールがタバコを吹かした。『たまには、相手の動きを見ろ』『見る?』

『考察しろ。分析しろ。対策を立てろ』ミロワールがフランメを見た。『それも、モンスターハンターになるには大切なことの一つだ』そして現在に戻る。

フランメが目を開けた。(そうだ……考えるんだ……)

ルアームの動きを思い返す。(さっき、ルアームは俺の胸に手を添えた)(それで、能力が封じられた。ということは……!)フランメの目が鋭くなった。(あの技を発動するには、相手の体に触れる必要がある……!)(なら、触らせなければいい!)


「やってみるか……」フランメが小さく呟いた。

ルアームが再び駆け寄ってくる。もう一回「黒弾・断ブラックホールブレイク」手を伸ばし、フランメの胸に触れようとする。フランメは動かなかった。

ルアームの手が数センチ。(今だ!)「炎足跳(えんそくちょう)ッ!」フランメの足に、炎が宿った。ゴォッ!地面を強く蹴る。シュッ!フランメの体が、真上に跳んだ。ルアームの手が空を切る。「!」ルアームが驚いた顔をした。(見破られ……た…⁉︎)フランメは空中で体をひねった。「へへっ、この技は直接、対象者に触れないといけないんだろ!」右腕に炎を纏わせる。「炎拳ッ!」落下の勢いをそのまま乗せて、拳を振り下ろす。ルアームが防御しようとするが……。

(速い……!)間に合わない。ドコォン!フランメの拳が、ルアームに命中した。「ぐっ……!」ルアームが地面に膝をつく。


コンパトーニが呟いた。「あの炎の少年……」エリートナイツの生徒が聞く。「先生、どうしたんですか?」

コンパトーニが笑った。「俺が昔、ルアームと組み手をやった時」「あいつは、笑ったんだ」「笑った……?」「ああ。あれは、超えたいものを見つけた時の笑みだ」コンパトーニがフランメを見た。

「あの炎の少年も……同じように笑っている」「確かに。」フランメは、心の底から楽しそうに笑っていた。傷だらけで、息も荒い。でも、その目は輝いている。ルアームも、同じように笑っていた。「フランメ……君は面白いね」ルアームが立ち上がる。「予想外の動きをする。それが…すごく楽しい」二人の間に、火花が散った。


フランメが深く息を吸った。(これで決める……!)

両手を前に突き出す。ゴォォォッ!炎が最大限に燃え上がった。赤、橙、そして黄がかった、三色の炎が渦巻く。「烈火連撃(れっかれんげき)ッ!」フランメが地面を蹴った。シュンッ!一気に距離を詰める。

「右ッ!」右拳が、ルアームの頬を捉える。ゴッ!「左ッ!」左拳が、腹に叩き込まれる。ドンッ!「右!左!右!」連続で拳を叩き込む。ルアームは防御しようとするが……。(速い……!)フランメの拳が見えない。ドカドカドカッ!十発、二十発……

拳の嵐が、ルアームを襲う。「ぐっ……うっ……」ルアームが後退する。防御が間に合わない。フランメの猛攻に、押されている。「おおおおッ!」周りが沸いた。ヴァントが飛び上がる。「すげぇ!フランメ、押してぞ!」ブロンテも興奮している。「あんなに速く連続で攻撃を……!」エリートナイツの生徒たちも驚愕している。「ルアームが……押されてる…」「嘘だろ……キャプテンが……」だが、ルアームは笑っていた。【いつも笑っている、この男】「フランメ……君は、いままでやってきた同世代で…」フランメの拳を、片手で受け止めた。「⁉︎」「一番、面白いよ」ルアームの目が、鋭く光った。「でも、僕もやられてばっかじゃダメだからね」ルアームが腕に力を込める。

「そろそろ……終わらせる」



これからもよろしくお願いします。

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