三話 炎と雷と風と
「あれ、ブロンじゃない?」そうモンスターハンターが馴れ馴れしく言う。フランメが「おう、なんだブロンテの知り合いか?」とブロンテに聞くとブロンテが下を向いて「知り合いも何も兄さんだから」とフランメに答えるとフランメはそれを聞いて「え⁉︎」と目が飛び出そうなくらい驚く。
ブロンテが慣れた顔で「まあそうなるよね。実はさっき僕が話そうとしていたことはこのことなんだ」
「てか兄さんモンスター行っちゃったよ」と少し小さな声で言う。モンスターハンター(ブロンテ兄)は
「弱虫こそなんでいる」と小馬鹿にしながら聞くと「たまたま居ただけだよ」と聞こえるか聞こえないかぐらいの声で答える。
この会話を聞いていたフランメがブロンテの兄に「他のお客さんを避難させた、弱虫なんかじゃねぇ!弱虫なんかどこにいる?」と強く言う。ブロンテの兄は
「どこぞのガキか知らないが証明してみろ」と二人を挑発するとフランメが少し怒って「じゃあ待ってろ!
今度の新人能力者武道会で俺たちが優勝する!」と
ブロンテの兄に決意する。
それを聞いたブロンテの兄が「やれるもんならやってみろ」と言いその場を去る。
ブロンテが「フランメ庇ってくれてありがとう」
「実は僕の本当の名前はブロンテ・ケラウノス まあ知ってると思うけど僕の家はモンスターハンターの
名門って言われてる。でも僕はこの家が嫌いだ」
「兄さんはダイヤモンド級モンスターハンターで
姉さんはエメラルド級モンスターハンター、父さんは
雷の王(〜王と言われるのは各能力の現役能力者の
トップ)いわば「雷帝」だ」「で兄さんも姉さんももちろん
僕も能力が雷で余計比較される。」(能力者は子供に遺伝したりする)「まあとにかくフランメについて行くよ」こうして二人は仲間になった。
翌日「てか参加条件ってなんだっけ、下見ついでに会場行くか?」とフランメが聞く。「まぁそうするか」と答え二人は大会の会場へ下見をしに行く。
フランメは足に炎を纏うことで火力で空を飛び、
ブロンテは足に雷を溜めることによって足を速くし
移動する。
フランメがのんきに飛んでいると人の影がフランメの方に向かってきている。そして一人の二人と同じくらいの年の少年が飛んでいる。少年は「火で飛んでんのか」と言いフランメはこの言葉を言われ、「こいつは何で飛んでんだ?」と考え「お前の能力はなんだ?」と聞くと少年が「俺の能力は風だ」と答え、そのタイミングでブロンテが「フランメその人誰?」と上を向いて聞く。フランメが「なんか風操る人」とブロンテに答え「地上いかねぇか、さすがに能力量めっちゃ使う」フランメが提案する。
少年は「いいよ」と答え二人は地上に降りる。
フランメが少年に「おまえもこの大会出んのか?」と聞くと少年が「うん、出ようと思ったけど参加条件に
5人って書いてあってさ出れないから、辞めることにした。」と言うとフランメが「俺らも2人しかいなくて無理だからお前一旦仲間になれよ」と提案する。
少年はフランメの言葉を聞き、「いいよ」と答え「二人の名前は?」と聞く。まずフランメが「俺の名前はフランメだ! とにかくこの大会で優勝する」と自己紹介してブロンテが「僕の名前はブロンテ、よろしくね」と二人が答える。少年が「あぁまだ名前言ってなかったね。僕の名前はヴァントまぁフランメと同じで優勝が目標かな?」「てかフランメはなんで優勝したいの?」そう聞くとフランメが「俺はモンスターハンターになるのとブロンテの兄貴を見返すためだ」と答え「おまえはなんで優勝したい?」とヴァントにフランメが聞く。
「僕はモンスターハンターって意外と無職と同じって言われるけど実際は結構お金もらえるらしいから
僕はモンスターハンターの王級になって金持ちになって家庭を築きたい。」と答えブロンテは驚いた顔をしている。それに対しフランメは「あはははは!、お前めっちゃおもろいな」と笑いながら言う。そして酒場でのおっさんの顔とミラワールも金をいっぱい貰ってたのかなと考える。フランメが「さっき一旦仲間になれよ」と言ったけど、一旦じゃなくて正式に仲間になってくれ!」と言う。
ヴァントは「おう、よろしく」と頬を緩めて言うと
フランメが急に「てか俺らまだ会場見に行ってないで
いかねえ?」と言い三人は移動する。
-会場-「ゲリエアリーナ」
「ここが会場かぁ でけえな」とフランメが感心して言いブロンテも続いて「ね、でかいね まだ当日じゃないのに緊張してきた」と少し声を震わせて言う。
フランメが「んなこと気にすんな!」とブロンテに
言う。
三人が会場を見て回っていると他の参加者であろう
五人組と三人がすれ違った瞬間、五人のうちの一人が
フランメ達三人に「おまえらもこの大会出んのか?」と挑発して言う。フランメが「おん」と答えると
「こんな弱そうな奴らが相手でもな やる気でねぇよな?」と他の二人に言う。「てかお前ら三人じゃん
参加条件わかる?」と三人をまたもや挑発する。
フランメが挑発され三人に言い返す。