一話 すべてのはじまり
この話はテンポが速いと思いますがすぐ読んでもらいたいという気持ちなのでお許しください。
「モンスターだ!」街の広場に悲鳴が響いた。
大きな影が建物を次々と破壊している。
人々が逃げ惑う中、一人の男が立ちはだかった。
街の人々は「モンスターハンター…」と少し浅いため息をしてホッとしている。「あれがモンスターに対抗するもの」一人の少年が呟いた。
「能力」それはこの世界で限られた人に与えられる ものであり、問題視されてるのが能力の悪用だ そしてモンスターに対抗するものを人々はこう呼ぶ
モンスターハンターと。
「ワハハ」と大きなけたたましい声が鳴り響く。
酔っ払いが少年を笑い言う「やめときなモンスターハンターは働かねのと一緒だ」「なぁミロさん」
「ミロさん」こう呼ばれた人は本名「ミロワール」この男はかつてモンスターハンターだった。
「ああ あの仕事はいいもんではない」「モンスターのせいで能力は気味悪がれるし、危険なモンスターと戦う。実際に俺も右足をやられた」と言いズボンの裾をまくりあげる「別にフランメの意見は反対はしないが死と隣り合わせだぞ。」
(フランメ 彼こそがこの物語の主人公である。)
フランメはミロワールの話に対し顔をしかめて言う「俺は絶対にモンスターハンターになる‼︎」「誰に言われようが関係ねぇこれが俺の目標だからだ!」
さらにミロワールが「夢なのはいいがなぜそこまで固執する?」ミロワールの問いにフランメは何かを思い出しながら拳を握りしめ言う「強くなりたい。」
その言葉を聞いたミロワール達は少し頬を緩める。
そして修行初日。
ミロワールは「走れ」という指示、それだけだった。
フランメが「えっ⁉︎それだけ?」とミロワールに言うと「能力を使えても、体力がなかったら意味がない。」フランメは村の周りを走り始めた。一周、二周、三周「っ、はぁ……はぁ…!」十周目で膝が笑い始めるとミロワールが「まだだ。あと十周」「じゅ、十周⁉︎」フランメが言うと「モンスターは疲れを待ってくれない。
走れ」 一週間後、フランメの体は筋肉痛で悲鳴をあげているがミロワールが「次は腕立て伏せ、腹筋、スクワットそれぞれ百回だ。」その言葉を聞いたフランメは歯を食いしばった。
それから、三年の時が過ぎ
朝日が昇る前。フランメはすでに起きて素振りをしていた。汗が額を伝い、地面に落ちる。
そこに「まだやってんのか」ミロワールが顔を出し、ゆっくり歩いてくる。「ああ」とフランメは答えながら、拳を握りしめた。あの日から毎日、ミロワールの下で修行を続けてきたが、まだ能力は出現していない
「焦るな。基本能力は十三歳〜十六歳で出現する」
「おまえはまだ十四だ」フランメが「分かってる。」と答えるとミロワールが
「よし。そろそろ、戦闘スキルを教えてやる」
それを聞いたフランメは「望むところだ」と強く答えた。
「まずは精神を鍛える」ミロワールが目隠しをフランメに渡した。「目を閉じてイメージしろ。相手の殺気、呼吸、気配、全てを感じ取るんだ。相手は殴ってくるのか蹴ってくるのか、フェイントをかけるのか色々なパターンを想像し、体で覚えろ」
フランメは何も言わず淡々と目を瞑りイメージをしている。
「じゃあ実際に目を瞑って俺の攻撃を避けてみろ」ミロワールがそう言いフランメに殴りかかる…が避けれずに「痛ッ!」と攻撃が当たる。ミロワールがまた頬に当たったぞ、これで十回目だ」「こんなんじゃ、一撃で終わりだぞ。このまま当たってらモンスターハンターになんかなれんぞ!」とフランメは歯を食いしばり(クッソ、全然わかんねぇ)その時、フランメが(なんだこれ?、風か?いや違う!)ミロワールの攻撃を感知し、ミロワールの拳がフランメの頬をかすめる。フランメが「よ、け、れた」と嬉しそうに喋る。ミロワールが小さく笑った「ようやく一歩だな」
数日後 フランメがついにミロワールの攻撃をよけ
「精神面では大分鍛わったな。次は基本的な打撃、この数日やった色々なイメージがあるからそこに打撃が加わる」ミロワールが新しい課題を出す「次は前やった「避ける」それに打撃、まぁ俺に攻撃に当ててみろ」フランメは「集中しろミロワールがどう避けるか察しろ、イメージしろ」と呟き殴る。そしてその打撃がミロワールにあたりミロワールは「あっぱれ!」と頬を緩めて言う。
さらに数日後 「前、おまえは一発で俺に攻撃を当てた、今日は組み手をしよう。この期間でどれだけ強くなったか試させてもらうぞ。」それを聞きフランメはにこりと笑い答える。
フランメがミロワールに殴りかかるがミロワールはやすやすとフランメの拳を掴みそのまま振り下ろす。全く歯が立たない「くっそぉ!もっと強くなる!」フランメは強く決心することを伝えた。それを聞いたミロワールはこう答える「敗北は決して悪いことじゃない、そして悔しさも同じだ。はいあがってこい」
その夜、フランメは中々眠りにつかず。
(体が熱い、いや熱いというより何かが燃える感じがする)体の奥底から、何かが溢れ出そうとしている。
フランメが飛び起き、慌てた様子でミロワールのところへ駆け寄った。するとフランメの手からゆらゆらと炎が噴き出した。「うわっ⁉︎」慌ててフランメは炎を消そうとするが逆に大きくなる。「落ち着け!」ミロワールが叫んだ。「深呼吸しろ。能力は感情に反応する。焦るんじゃない」だが、フランメの炎はまだ大きくなる。その時強くミロワールが「フランメ!」と言うとフランメの意識を引き戻し、少しずつ炎が小さくなる。フランメはホッとした様子で膝をつく。ミロワールが近寄り「よくやった。これがおまえの能力、炎だ」と言い放ちその場を後にした。
「モンスターだ!」村人の悲鳴が響いた。フランメが振り返ると、広場に大きな影が立っている。フランメの体が勝手に動いた。駆け出す。(ミロワールに教わったことすべてを思い出せ)「やめろ!」フランメの声に、モンスターが酷い笑みを浮かべる。
「なんだこの小僧は?」と馬鹿にした口調で言うが、フランメは怯まなかった。手に炎が宿る。(これが俺の炎)
(こいつは訓練の相手じゃない。まじで俺を殺しに来る。)フランメは考えると拳を握りしめる。
モンスターが笑った。「ガキが……何様のつもりだぁ?」フランメが「俺は…」フランメの手に炎が宿る。「モンスターハンターになる男だ!」
「炎粉!」とフランメが炎の小さな粒をモンスターに向かって飛ばすがモンスターは手をあげ「土壁」分厚い土の壁が現れる。火の粉は壁に当たり消える。「な……⁉︎」フランメが一瞬怯む。
「その程度でモンスターハンターなんて笑わせてくれる。」そして「土弾!」土の塊が、砲弾のようにフランメに飛んでくる。「うわっ!」フランメは横に飛んで避ける。その弾丸は他の壁に当たり、その壁は粉砕される。フランメが(やっぱりミロワールが言ってた通り、モンスターハンターは過酷)と考えモンスターが「土弾!土弾!土弾!」と連投する。
フランメは必死に避けるが一発が肩に掠り「痛った」
激痛が走る。モンスターは「ガハハハハ!痛いか?」と挑発しフランメは(全然敵わない…クソ……)モンスターに「諦めるわけにはいかない」と粘る。
モンスターは「そうか、じゃあ」と「土層」フランメは土の層に挟まれさらに「土撃」フランメの体の2倍くらいある土がフランメを襲う。「ぐわっ!」と潰され(やばい、このままだったら殺される)モンスターが「トドメだ!土槍その瞬間、ドサーー。土が跳ね返る音が響いた。
フランメが目を開けるとそこにはミロワールの姿があった。「よく、頑張ったフランメ」とミロワールが振り返る。そして、ミロワールの目はいつものただの酔っ払いの目ではなく、鋭く、強く、冷たいものだった。モンスターが「テメェ誰だ」と警戒する。ミロワールは静かに答え「ただの飲んだくれだ」そして一歩踏み出し、「友を傷つける奴は許さない」とこの言葉で空気を変える。そしてモンスターが無数の土の槍を生成し、一斉に放つ。だが、ミロワールは一歩も動かない。フランメが(避けろ!)そう叫ぼうとした瞬間、ミロワールの右手が、一瞬だけ動くと、すべての槍が跳ね返る。モンスターが「なっにィ…⁉︎」目を見開く。
「何をした……今⁉︎」ミロワールは何も言わずにゆっくりと歩く「く、来るなぁぁ!土壁!」慌てて土の分厚い壁が何重に現れる。そしてミロワールの拳が壁を貫き衝撃波が走る。ドゴォォォン!全ての壁が崩壊しモンスターを倒す。
フランメは地面に座り込んだまま考え込んでいた。
(俺……なんにもできなかった)(必死に訓練して、炎も多少扱えるようになった。でも、全然やれなかった)
「フランメ」ミロワールが近づいてくる。「ミロワール、俺なんもできなかった。」ミロワールがフランメの頭に手を置き「十分だ」「勇気は実力より勝る」
フランメが「今日、俺は死にかけた」呟くとミロワールは「ああ、あのまま、俺が来なかったら、お前は死んでた」フランメは悔しそうに拳を握りしめる。
「フランメ。命は一つしかない、そして終わる時がある。それはなぜか考えたことあるか?」フランメが答える。「わかんねぇ」ミロワールが「俺は命に終わりがあるから、限りがあるからこそ人は命を大切にできると思う。」風が吹く。「お前は今日、命を晒した。立ち向かった勇気は褒める。でも、無謀と勇気は違う」「これから、どんな時であろうとも自分の命を粗末にするな」フランメの頭に再び手を置く。
夕方になる頃、フランメがミロワールに「俺は強くなって、モンスターハンターだけじゃなく炎の王になる!」「炎の王?」「ああ、炎の能力者の、頂点だ」
ミロワールが笑った。「相当難しいぞ炎の王・アスアンマは、史上最強と名高い。」
フランメは誇らしい顔をして胸を張る。「んなぁ関係ねぇ」そう強く言い宣言する。ミロワールは頷き「提案がある」フランメが「提案?」「おまえ新人能力者武道会知ってるか?」フランメは首を横に振り「知らん」「若いお前と同世代くらいの能力者が集まる大会だ。そこで勝ち抜けば、正式にモンスターハンターになれる。」フランメの目が輝き食い気味に「出る」と答える。ミロワールが「ただし、五人一組のチームで出場する必要がある。」ミロワールが立ち上がり「仲間を集めてこい、そしてここに炎の王になって帰ってこい」こうしてフランメの仲間探しが始まった。
初投稿なのでこれからよろしくお願いします。
ずっと書きたかった能力系、書いてて楽しいです。
これからも、良い作品にしていきたいので
⭐︎評価、リアクションしてくたざい。
一話一部変更しました。次は二話の予定です。




