表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

流星ジョーカー

作者: あんきも

少年が一人で人通りの無い道を歩いていると、ある男が目の前に立ち塞がった。

 

 「そこの少年!今から俺の話を聴いて笑え。」

 

 少年は不可解な面持ちで男をジッと見ている。

 

 「よし、じゃあ行くぞ?」

 

「……とあるゲーム大会で優勝した男が居た。男が街中を歩いていると、一人の人物が男の前に立ち『あんたに俺の願いを叶えて欲しい』と言った。」

 「男は何故俺に?と相手に質問した、するとその人物は答えたんだ。」

 

 「あんたがシューティング(ゲームの)スターだからだよ!」

 

 男は少年の反応を伺った。

 「……面白くない。」

 

 「よし……次の話に行こう!」

 男は少し焦り顔で話を進める。


 「俺がとある男に、流れ星に願い事をすると願いが叶うという話を聴かせてやった。」

 「するとその男は、突然熱帯魚屋に行くと言い出した。」

 「俺は奴に理由を聞いたら、その男はこう答えた。」

 

 「今からコメット(金魚)に願い事をする為さ!」

 

 少年は表情一つ変えずに男に言い放つ。

 「それって彗星じゃん。」

 

 男は少年の鋭い指摘に狼狽した。

 

 「お、おう……よし、お前に俺の最後のジョークを聴かせてやる。」 


 「俺はある日の夜、友人とバーに行き帰り道を酔っ払いながら歩いていた。」

 「俺はふと空を見上げると、一筋の流れ星が見えた。だから俺は願い事をしたんだ『世界一のコメディアンになれますように』ってな。」

 「するとそれを聴いた友人が『ブッハッハッハッハ!俺が聴いた中でお前の最高のジョークだよ!』と言いやがった。」

 

 「だから俺はアイツを星に変えてやったんだ。どう思う?」

 

 男は少年に感想を聞いた、しばらく少年は黙ったまま俯いた後ふと顔を上げる。

 

 「アンタは紛れもなく『ジョーカー』だよ。」

 少年はそう言って男の脇を通り過ぎた。

 

 「……これは一本取られちまったな。」

 男は振り向いて少年の背中を見ると、背中に隠し持っていた物をポケットの中にしまった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 説明不足ですみません(>_<) 登場人物の男のことです!
2021/12/16 16:16 退会済み
管理
[一言] 何やら不穏な幕引き……。 もっと受けるネタが必要ですね〜。
2021/12/16 12:49 退会済み
管理
[良い点] おかしいね? 昔は僕がコメディアンになるって言ったら皆笑ったのに·····今では誰も笑わない。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ