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パトパト外伝月花録  作者: パトパト(パトパトチャンネル)
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百鬼夜行異変3話「因幡鏡月と玉藻琥珀の伝説」

月花は銃口を向ける少女を見向きもせずにセキ達の前まで走り、少女の前に立ちはだかる!


セキ「月花!危ないのじゃ!!今すぐそこから離れるのじゃ!!」

月花「嫌よ!!絶対に傷つけさせはしない!!」


挿絵(By みてみん)


月花は二人を守るように手を大きく広げ、目の前に居る拳銃を持つ少女を睨みつける。


鏡月「嬢ちゃん、勇敢と無謀は意味が違うで?そのことは理解してるんやろな?」

月花「知ってるわ、でも無謀だろうがなんだろうが守らないといけない時だってあることも知ってる」


二人は互いににらみつける。


すると少女は拳銃を降ろす


鏡月「はあ、降参や、度胸あるなぁ、普通拳銃突きつけられたらビビるもんやで」

月花「なら、拳銃はその場に捨ててくれないかしら?後なんでこの子を襲ったのかも聞きたいわね」

鏡月「もう警戒せんでええわ、別に見られたからにわ~~ってやつもあらへんし、わいやって正義で動いとる、別に一般市民を傷つけるのが役割やないし」


少女はそう言いながら拳銃を地面に置く、そして置いた拳銃から距離を取る


鏡月「ほれ、これで大丈夫やろ?それよりワイにも事情位は聞かせてもらわな納得も出来ん、そっちの条件を呑むからこっちの条件も少しは聞いてほしい所もあるんやけどな~」


鏡月は両手を頭に置き、月花達に向かって軽い口調で話す


月花「敵意は・・・ないみたいね、わかったわ、じゃあもうその拳銃拾っていいわ」

セキ「月花、無茶をするでない、最悪わらわが戦えば良かったのじゃから」

月花「なら最初からしなさいよ、戦闘時は一つの判断でどんなに有利だろうが後手に回ることなんてザラにあることくらい理解してるでしょ?」

セキ「すまぬ・・・」

琥珀「わい・・・大丈夫なん?」


琥珀は先ほどの騒動で顔を真っ赤にしながら泣いていた、


月花「ええ、大丈夫よ、でもごめんね、もう少しこのお姉ちゃんとお話させて、どうしてこうなったか聞きたいから」


月花はそう言うと琥珀の頭を撫でる、そして紫髪の少女の方に向き、拳銃を拾ってるところで話しかける


月花「貴女、互いに事情が知りたいのよね?だったらどこか話しやすい場所に移動しましょう生憎私達も夕方までは暇だから」

鏡月「了解したわ、ならちょっと歩くけどええかい?」


三人は少女の言葉に賛同し、そのまま一緒についていく


・・・・・・


鏡月「ここや、ここなら問題ないやろ~」

月花「レンタルオフィス?貴女、企業でもしてるの?」

鏡月「そななんやない、単純に一時的に契約してるだけや、今回は長丁場になると思ってたしな」


少女はそういいながら琥珀の方を見る、


琥珀「ひぃ」

鏡月「そんな怯えんでええで、っていうてもさっきのワイの行い的に無理な話やな」


鏡月は肩を落としながら話す


鏡月「ワイの名前は因幡いなば 鏡月きょうげつ、普段は中国地方の鳥取県に在住している白兎神はくとしん、つまり守り神やな、凄いやろ!神様やで!」

月花「ここ京都なんだけど?」

鏡月「えろ~冷静やな、まあええわ、ほんで基本的業務は因幡一族や因幡グループによる組織で地域を守るのがワイの役目、せやけど最近この地方周辺で妖怪の目撃情報や被害報告がやたら多く出て来たんや」

セキ「それが今回の騒動とどう関係あるのじゃ?」

鏡月「話は最後まで聞きいや、ほんでその情報を辿るとこの京都が一番最近目撃証言や被害件数が他の地方に比べて何倍もあることがわかったんや、京都と言えば妖怪関係の事件を昔からぎょうさんするで有名な大国さかいな、やけんワイは因幡一族の中で一番の若手で腕利きやからここまで調査と出来る事なら原因解決に貢献しろということで来たって訳や」


月花は鏡月の話を頭の中で整理する


月花(つまりこの鏡月は鳥取県からわざわざ京都まで足を延ばして来て、そして調査をしている所、琥珀を狙った?そういや鏡月は言ってたわね【原因を庇うんなら容赦せえへんで】ってということは)


月花「鏡月、もしかしてその原因が琥珀だと思っているの?」

鏡月「琥珀?そこの金髪の少女の事なら正解や、むしろその子しか原因があらへん」

セキ「なんでなのじゃ!この子は特に何もしておらんじゃろ」

鏡月「わからんか?その子から出てくるオーラ、それは妖怪を魅了する程の特殊なオーラや、それにあんた、名前はなんていうんや?」


鏡月が琥珀に話を掛ける、琥珀は最初こそ、鏡月に対して怯えていたが、それでも名前はしっかり答える


琥珀「玉藻たまも 琥珀こはく

鏡月「!!?」


鏡月は琥珀の名前を聞いて、驚き、数歩下がる


鏡月「玉藻一族やと!?あの伝説の九尾狐!!?なんでそんな奴がこんなところウロウロしてんねん!」


鏡月は琥珀に怯え、声を荒げる


琥珀「九尾狐?わいが?」

セキ「・・・」


隣に居たセキも琥珀を見て驚いていた


月花「セキ、どうしたの?」

セキ「そうか・・・わらわとしたことが迂闊じゃった・・・『玉藻の前』それはわらわと同レベルの強力な神獣じゃ、伝説によると平安の時代、その時に他の数多の国を滅ぼしたという大妖怪であり、大神獣じゃ、わらわも何百年前その被害を耳にしたことがあるのじゃ」


月花「そうなんだ、でもこの子、明らかに若いけど?」

セキ「そうじゃのう、それに『玉藻の前』は東方地方で殺害されたはずなのじゃ、本人が生きているとは思えんのう」

鏡月「いや・・・ここらなら伝説はあるで、その当時、陰陽師に敗れ、天空に逃げた大妖怪玉藻はとある神の使いと交尾を行い、新たな生命を産み、この世に残したと」

セキ「そうなのか!それは初耳なのじゃ・・・それでその神の使いとは」


鏡月「天女の神狐、荼枳尼天だきにてんの使いや」

セキ「・・・また随分と大物の名が出てきおったのう・・・」

鏡月「伝説やと玉藻と荼枳尼天だきにてんの神狐が交尾をし、それを産み落とした後、東北地方に降りたらしい・・・何百年前の伝説やからな、ワイもそこらへんの情報を触れてなかったら知る事もなかったわ・・・せやけどこれは・・・」


鏡月とセキは琥珀を再度見る、琥珀はその二人の目線に怯えるが、月花がそれをなだめる


月花「よ~しよ~し、怖くないわよ~、それで貴方達はこの子をどう読んで、どう扱ってるの?」


鏡月「まあ、別にその子は生まれてから悪さをしたわけじゃない、やから悪としては扱われてはおらん、やけど厄介なのはその力や、【大妖怪玉藻と荼枳尼天の神狐】の間に生まれたってだけでも日本の神獣の中では最強クラスや、ポテンシャルだけでも3本指に入る化物やな、多分本人が記憶がないっていう感じからするに、当時そのまま封印されたんやろな」


ここから鏡月は憶測で話す


挿絵(By みてみん)


鏡月「琥珀がその年頃になった時、今と同じように波動が制御できずに溢れ出てしもうて、京都の街に日本中の大妖怪を呼んでしもうたんやろうな、ほら、あるやろ【百鬼夜行】その原因を作った琥珀を殺害ではなく、悪さも何もしてないからということでどこかの陰陽師が封印という形をとったんやないかな、それでこの現代で封印が解け、琥珀は表に出た、せやけど何百年や、記憶が曖昧になってしもうたんやろうな、それなら今の状況にも納得や」


月花は鏡月の仮説を聞き、月花もその話なら辻褄が合うと考え、とりあえず正解かは置いておき、現時点の状況を把握することに重点を置く


月花「セキからは?」

セキ「うむ、確かに何百年も前に百鬼夜行と呼ばれる妖怪の大行列があったと話を聞いたのじゃ、それも一時期はそれが頻繁に起こり、日本中が騒いだのを覚えておるのじゃ・・・」

鏡月「ならこの仮説は信憑性高そうやな、それで今その百鬼夜行の再来が起ころうとしてるんや」


月花は鏡月から聞いた状況を把握し、考える。


月花「百鬼夜行が起きた場合、この街の被害は?」

鏡月「この街限定なら死者10000人は最低見積もっといた方がええな、あとこれは日本全土の関係する話や、普段動かん大妖怪、山奥で過ごす妖怪やってここまで歩いてくるんや、日本全土でも膨大な被害が予想出来るやろな」

月花「く!!」


月花は考える、琥珀をどうにか救えないかを


鏡月「ワイは最初こそ事情を知らんかったからただ殺せば終わりやと思っとった、せやけど今のこの子を見てもう殺そうとは思えん、ワイやって守り神や、どうにかしたい」


月花は鏡月の言葉を聞き、鏡月に協力を求める


月花「鏡月、その言葉を信じてお願いしたいの、この子を私達と一緒に守って欲しい、今考えた最悪の想定、それは貴女みたいに治安維持をしようと動いている各地方の守り神がこの子を襲ってくる、そしてもう既に妖怪が集まってることからするにもう【百鬼夜行】は始まってる可能性がある」


鏡月は月花の想定を聞き、頷く


鏡月「可能性やない、もう始まっとる、既に近くの妖怪はここに来とる、そうやな今は近畿地方と中国地方、四国地方、中部地方の4地方の妖怪はちらほら目撃されとる、他の地方の妖怪が来るのも時間の問題や、それにワイと同じような地方を守る守り神の組織も間違いなく動いとる、ワイやって鳥取から来てるんやで?言わば別地方や、ならもう既に近畿地方の守り神が動いてないわけないやろ、しかも京都の妖怪や守り神は日本有数の大組織、わいらの組織とは比べ物にならんレベルで強い」


鏡月は俯き、月花達に向かって重い口を開ける


鏡月「このままやと、この京都の地で妖怪と守り神達の戦争が起きるで、しかも過去にもないほどのな・・・あんたはその中立、妖怪側と守り神側両方を敵に回すことになるけど・・・えんやな?」


セキは流石に鏡月の話を聞き、月花の身を案じ話す


セキ「月花・・・」

月花「ええ、問題ないわ!罪もない子をそんな奴らに渡したら何されるかわからないわ!なら私がどうにかしてこの子を守りながら今後そうならないように対策を考えるしかないじゃない!」


月花は鏡月とセキに向かって笑顔を向ける


鏡月「・・・はっきり言って馬鹿やで、あんた・・・そういや名前聞いてなかったな」

月花「私は四季月花、四国四季神社の元神主候補、今は神見習いって所ね」

セキ「わらわはセキ、元は朱雀という神獣、今は赤帝聖神鳥せきていせいしんちょうという種族になっておる、よろしくなのじゃ」


鏡月は二人の自己紹介を聞き、笑う


鏡月「ははは!それはウケるわ!まさか四国のトップ組織かい!四季一族は四国で最強の守り神を持つ実力派やないか!西日本で知らんやつはおらへんで!」


月花「え、そうなの!?」

セキ「月花よ、四季の歴史を礼花から教わったじゃろう、三代目当主四季之春乃姫から四季一族は西日本でも有数の武闘派陰陽師でもあったのじゃよ、じゃがまだその名残があったとはのう」


鏡月「ならウチも月花はんの話に乗った!ワイも罪のない子を咎めるのはウチの正義の流儀に反する行いや!この子を守りながらこの異変!解決してみせようやないか!」


鏡月はドンっと自身の胸を叩いて見せる


鏡月「ウチも月花はんについていくで、この問題一緒に解決しような!」

月花「ええ!よろしく頼むわ!鏡月!」


月花と鏡月は握手し協力することを誓う。




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