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あらすじ
ダリアン登場!
フェネクスについて知る!
聖鳥の尾羽・・・魔神フェネクスのドロップアイテム。所持者にHP持続回復を与える。また、邪気を浄化する働きもある。加工することで効果上昇。
魔鳥の羽ペン・・・魔神フェネクスのドロップアイテム。魔力を使うことでインクを使わずに書くことが出来る。また、魔方陣作成時に使うと、効果を上昇させる。
魔神・・・七二体いる、魔物の頂点に君臨する魔物たちのこと。七二体の中でも序列があり、そのまま力関係に直結している。高い知能を有するため、人に対して好意的な者と、敵対的な者に分かれている。
「魔神……ですか。サクマ君、どうしたのです?」
驚いて振り向くと、そこにいたのは先生だった。いつこっちに来たのか、いつから後ろに居たのか、何も気付かなかった。
「えっと……先生? どうしたんですか?」
「いえ、先ほど話した時にサクマ君がとても強くなっていることに気付きまして。何があったかと不思議でしたが、なるほど、魔神を倒したのですか」
「倒したというか、もともと致命傷を負っていたのが、たまたま目の前で倒れたんですよ」
「確かに、いくら勇者といえど、さすがに魔神を倒すまでには至りませんよね。それにしても、あのフェネクスが致命傷を……。
そうそう、その聖鳥の尾羽、これに入れておくと良いですよ」
そう言って先生が渡してきたのは、小さな袋だった。
「これ、なんですか?」
「お守りですよ。その尾羽はそのままでは効果が薄いですからね。そうやって袋に入れておくだけでもかなり変わるんですよ
「そういえば、五日後王様が皆さんに話があるそうですよ」
王様に呼ばれるまで俺は、先生に魔術を見てもらったり、魔方陣を書き貯めたりした。
そうして五日後、王様は拓武、梓、俺を呼んだ。
「実戦を経験したお主らには、さらにダンジョンで経験を積んできて欲しい。ダンジョンには多様な敵がおる。きっと良い経験となるであろう。ダンジョンについては、このアルレナに聞くがよい」
「はじめまして、勇者様方。現在、王国のダンジョンの管理を任されておりますってアルレナと申します。それでは、ダンジョンについて説明致します」
ダンジョン・・・・洞窟のようなものや大きな穴のようなもののこと。一般的にいくつかの階層に分かれており、階層毎に生息している魔物や植物が異なる。地上では採れない鉱物も発見されている。またダンジョン内は邪気と呼ばれるものが充満している。魔物やダンジョン内の植物を除き、ダンジョンに足を踏み入れた生物は邪気の中和のために常にMPが減少する。