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あらすじ
サクマは謎の鳥を見つけた!
アイテムを手に入れた!
スキルを手に入れた!
[サクマ 白魔術師/黒魔術師/【新しいジョブを選んでください】 Lv36
HP 365/1425
MP 0/6872(+1850)
SP 107/896
力 67
耐久 63
敏捷 71
器用 96
魔力 211(+46)
ステータスポイント<0>
《スキル》
白魔術 黒魔術 魔方陣作成 成長 不死鳥の加護]
【新しいジョブ】を意識すると、ステータス画面が変わった。
[白魔導士(白魔術師に上書きされます)
黒魔導士(黒魔術師に上書きされます)]
白魔導士、黒魔導士はわかる。多分白魔術師、黒魔術師の上位互換だろう。というか一つしか選べないのかよ。なんとなく二つとも変わると思っていたが。
頭を離れないのはさっきの鳥だ。あのときは回復量が足りなかった。圧倒的に。今後はあんな事が増えるかもしれない。あんなふうに助けられないのが拓武や梓になるかもしれない。だとしたら……
[サクマ 白魔導士/黒魔術師 Lv36
HP 365/1925
MP 0/7172(+1850)
SP 107/896
力 67
耐久 63
敏捷 71
器用 96
魔力 221(+46)
ステータスポイント<0>
《スキル》
白魔術 聖属性 黒魔術 魔方陣作成 成長 不死鳥の加護]
あとはスキル《成長》だ。多分このステータスポイントっていうのが《成長》の効果だろう。でもそれもよくわからないし、《不死鳥の加護》と合わせて今度あの人に聞いてみよう。明日は午後から戻るらしいし、もしかしたら早く会えるかもしれない。
それにしてもあの鳥、魔物だったけど何にあんなにケガさせられたんだろう。俺のLvが30も上がったんだから、あの鳥もかなり強いはずなのに。もしケガをさせた魔物がこの近くに居るなら、早く特定してウェルダンさんなりアルバートさんなりに知らせないといけない。
「じゃあ咲真、梓、そろそろ行こっか」
いろいろと考えていたらいつの間にか寝ていた。起きてから気付いたが、体が凄く軽く感じる。これがレベルアップの影響だろうか。
「ゴブリン3! 体も大きいわよ!」
ここに来た始めの方は、出てくるゴブリンも一体二体だったのに、だんだん多くなっている。それに体が大きかったり武器を持っていたりとだんだん強くなっている感じがする。でも今はちょうどいい。自分の力を試す機会だ。
「まとめてかけるぞっ! 《エンチャント・スピードダウンフィールド》!」
全力の半分ほど出しただけでゴブリンは動かなくなった。俺がスピードダウンをかけたせいで、ゴブリンの敏捷が0になったのだろう。レベルも上がったしジョブも変わったから、強くなっているとは思ってたけど、想像以上だった。
「え? 咲真? これどうなってるの?」
拓武も戸惑っている。昨日までは50メートルで3、4秒遅れる程度だったのに、いきなり止まったんだからな。
「昨日のレベルアップで魔力の上がるスキルをゲットしてさ。どうせだから全力で使ってみたんだよ。でも俺も驚いてる」
「へ~、凄いじゃない。これでもっと戦いが楽になるわね」
まあ楽になるだろう。止まった的に剣を当てるだけなんて。でも自分の力が知れたのは良かった。相手のステータスを下げてこっちのステータスを上げれば、もっと強い敵とも戦えるようになるはずだ。