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プロローグ

はい。コリもせず、新作の投稿です。

今回は週一更新の予定です。

生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。

私が書いた他の作品も見ていただけると嬉しいです。

それでは、よろしくお願いいたしますm(_ _)m


次話は21時投稿です。

 True Fantasy Online 所謂VRMMORPGというジャンルのゲームだ。これは普通に冒険を楽しむものだったはずなのだが……発売から1ヶ月で、某動画サイトでクソゲーランキング堂々1位を記録したVRMMOというジャンルで初めての快挙(?)である。そしてその快挙(?)は続き、四半期、上半期、下半期、年間ワースト1位。発売開始から3年現在、未だにこのゲームを抜くゲームは存在していない。3年という長い月日が経っていようとも、未だに日間ですら抜かれることはない不動の一位の記録を持っている。

 どうしてそうなったか。理由はもちろんある。これは武器や防具、アイテムに至るまで全てがガチャで決まる。つまり、初端から最強の武器を手に入れることも可能だし、最高の防具も入手可能。しかも、アイテムも所謂チートと呼ばれるようなものまで出てくる始末。要するにだ。金持ちにとってはとても気分のいいゲームだろう。無課金勢にとっては最悪のゲームである。

 更に悪いところを挙げると、ゲームによくある職業と種族というのがランダムで、一種類選択されるのだが、所謂リセットマラソンができない仕組みになっている。生体認証システムを導入している現在のVRMMOでは、どの機種、どの機械を使っても覆すことができない。とは言え、職業や種族を変えることは可能だ。ランダムになるが1kの課金で変更が可能だ。要するにだ。好きな職業や種族になりたければ、課金してね~と運営が言っているわけだ。

 課金の豊富さは他のゲームの追随を許さないだろう。そう思うほど、課金の要素がある。とは言え、一番安いアイテム所持数上限突破(一回目のみ)は100円で済んだりする。だが、それ以上を目指そうとなると……。

 まぁ、頑張ろうと思えばリアルラックさえあればなんとかなるだろうが……まぁ、そんな人物は簡単に居ないわけで。

 悪いところはまだある。どのRPGゲームにも存在すると思われるが、このゲームにもステータス値というものが存在する。HPやMP、攻撃力、防御力などといったものだ。ちなみにこのステータス、初期はランダムで振られる。ここも悪い点だが、通常のRPGとかだと、いくらランダムとは言え、どのプレイヤーでも100なら100。と決まった数値が割り振られるが、このゲームは違う。本当に完全にランダムなのだ。例えばHPが10の者が居たと思えば、1000の数値を持っているものも居る。だからと言って、HP10のステータスを持つ者が他のステータスも高いとは限らない。ただし、これには法則性がある。後に紹介するが幸運値というものだ。これが高ければ高いほど、ランダムに振られるステータスが高くなる仕様になっている。もちろん職業にある程度依存するのだが。ただし、一度ステータスが固定されると、そこから先振り直されることは無い。つまり、ステータス値は後に職業を変更したとしても変わることは無い。それ以上に最悪なのは、先にも語ったが、このゲームには幸運値が設定されている。この幸運値というのはガチャに直結する。ここまで言えばわかるだろう。幸運値が高くないといいものは手に入らない。初期値が高い場合は本当にリアルラックが高いと言っても過言ではないだろう。幸運値を上げる方法は1種類しか存在しない。通常のステータスはレベルが上がるごとに好きなステータスにポイントを振り分けることができるが、幸運値だけはできない。察しのいいみなさんならおわかりになるだろう。課金だ。課金のみ幸運値のステータスを上げる事ができるらしい。アホらしいことに幸運値をカンストまで一時的に上げるアイテムも課金ショップには存在する。これをつぎ込んだ後に、カチャをぶん回すと物凄いことになるらしい。ただし、それ相応のリアルマネーが発生するが。

 と、まぁ、このゲームはクソゲーだが、まぁ、皆それなりに楽しんでいるようで、発売から3年経った現在も稼働中だ。俺はこのゲームをほぼ初期からやっている。何故か。リアルラックが高かったのだ。昔から運が強いなとは思っていた。なにせ、じゃんけんで負けたことも無いし、ビンゴをやれば、3回目で、リーチになり、4回目でビンゴ。5回目以降にビンゴになったことも無い。これだけリラルラックあるならこのゲームもいけんじゃね?と思い発売開始一ヶ月後に評価を聞いてやってみた。そして、予想通り俺の運は凄いどころの話ではなかった。具体的なことは割愛する。そして、今現在、株、投資、宝くじ、時にはラスベガスへ行ってカジノで集めたお金は膨大な資金となり、俺自身はもうすでに一生遊んで暮らせるだけのお金を得ることができた。

 そして、俺はいつものようにこのゲームに入り、課金アイテムを駆使し、ゲームを楽しむ。ゲーム自体は普通に剣と魔法の世界みたいな感じで、普通のRPGだ。このクソゲーの中で唯一言えるのはリアルにかなり近いというところだ。これだけは評価されているが、なにせ中身がこれなもんで……。

 俺はこのゲームを普通に楽しんだ。まぁ、最初の頃は課金もろくにできずにいたが、最強の武器や防具と名高いRPGでは有名所の武器や防具が手に入り、使ってもなくならない回復アイテムなどを駆使している間にいつの間にか攻略組になっていた。MMORPGだというのにソロだったが。いや、アイテムドロップとか自動で手に入るのだが、俺がパーティに入ると疎まれてね。俺にばかり強いアイテムが集まるもので。ちなみに、幸運値はすでにカウンターストップしている。ステータスも俺に勝る人物は居るのだろうかと思うくらいに高い。チート、無双、そういうのにあまり興味がなかったのだが、このゲームでハマってしまった。まぁ、俺みたいなやつが居るからこのゲーム運営できているんだろうけどな。

 というわけでいつものように俺は頭に装着するタイプの簡易型ではなく、ベッドタイプの、しかも回線も太く、よりリアルに感じることができる完全版の筐体に入り、クレジットカードをセットして、起動スイッチを押す。



 ゲームの中に入ると通知が来る。読んでみると、新しいガチャが出るという。


「新しいって、これ以上何を出すつもりなんだ?運営は……しかも、通知と同時に実装とか……とりあえず、何が出るかわからんが回してみるか……げ、嘘だろ!」


 なんと、一回1M……しかも一回限り。特別なガチャらしい。


「なんか運営、手段を選ばなくなってきたな……最初からそうだった気もするが……最近はなんか特に……とりあえず、回すか」


 駄菓子屋で駄菓子買う感覚でガチャを回す。すると異様な光景が目の前に現れた。


「おい!ちょっと待て、黒の演出ってなんだよ!一度も見たことねぇぞ!最高ランクは虹演出じゃねぇのかよ!」


 と、俺は半ば興奮しながら言う。


「何が出てくる!………………は?」


 そこにはこう書かれていた。


【異世界転移チケット】を入手しました。


「おい、1Mだぞ?いくら湯水のように金を使う俺だってな。こんなおふざけのために金を使ってんじゃねぇんだよ!少しぐらい役に立つ物もってこいや!なんだよ異世界って!本当に異世界にでも連れて行ってくれるのか?ああん?」


 すると、再度メッセージが流れる。


【異世界転移チケット】強制発動しました。


「は?」


 そして、俺は再度暗闇に包まれ、そこには誰も居なくなった。

お読みいただきありがとうございます。

誤字、脱字等ありましたらお知らせいただけると幸いです。

よろしければ、普通に感想やコメント、ブックマークと評価(最新話の下の方に評価欄があります)をしていただけるとエタらず頑張れると思うので、よろしくおねがいします♪

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