表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/27

まずはウサギから

今年の夏は例年以上に暑い。

毎年そう言われているような気がして、いささか聞き飽きた感はあるが、今の暑さは俺が小さかったころの暑さとは明らかに質が違う暑さであることは身をもって感じている。

小学生のときの1学期の終業式の日に、教室で宿題などが配られると、先生が決まって最後に

「昼になると暑いので、朝の涼しいうちに宿題をやりましょう」と仰っていた。

まるで、遠足のときの解散の前のあのセリフのように、どの学年になってもどの担任の先生も。

確かに、夏だから日中は暑かったが、朝や夜は涼しかった。

日が沈んでしばらくすると、開け放たれた窓から涼しい風が入ってきていた。

だが、俺の部屋は二階の一番西側で、沈みゆく西日にも温められて、日が沈んでもなかなか涼しくならなかった。

そこで実態を親に訴えたところ、部屋の窓にウインドウファンを付けてくれた。

これは冷房ではなく、ただただ外気を強制的に部屋の中に入れてくれるだけの機械なのだが、その効果は絶大で、おかげで涼しい外気で部屋が冷やされ、俺は快適な夜をに過ごせるようになった。

そういえば、我が家に最初にクーラーが来たのはその前の年くらいだったような気がする。

10年ひと昔というが、今の子たちにこんな話をしても誰にも信じてもらえないだろうな。

今は、夏の夜はずっと熱帯夜だから。


俺の通う高校まで家から自転車で10分。

たかが10分と言うことなかれ。

夏の炎天下に自転車をこいで家に着いたときには汗だくになっている。

特に俺は生まれつきの汗かきだから。

冬の生まれは汗かきだと聞いたことがあるが、それは本当のようだ。

何の因果かバレンタインデーに生まれた俺のからだが如実にそれを証明している。

帰宅するといつものルーティンで、まずは二階に上がる。

階段を上がりながら、気温がどんどん高くなるのを感じる。

そして俺の部屋に入るや否や、さらなる猛烈な暑さに襲われて、数秒後には汗がとめどなく顎からしたたり落ちる。

「ここはサウナか!」

と、やり場の無い怒りを吐き出すのもいつものルーティン。

着替えや窓の解放などの最低限のことをちゃちゃっと済ませ、急いで階段を降りて居間に避難する。

居間は異世界だ。

入った瞬間に、ラノベやアニメなどでよくある主人公になりきってしまう。

そう、人間界から魔界に落とされ、天上界に召還されるといったあれだ。

魔界でいたぶられた俺は、天上界でのあまりの快感に魂が叫ぶ。

「あ~涼しい!!」

我が家の居間は夏が近づいてくると、24時間エアコンが効いている。

たとえ誰もいなくても。

何とも不経済だがそれには大きな理由がある。

それは、人が誰もいなくても、俺たちホモ・サピエンスよりも暑さと湿気に弱い異種の生命体が居間で暮らしているからである。

ムーア。

それが彼の名前だ。

またの名は『三代目』。

全身が真っ白で目が赤くて耳が長い。

そう、俗にいうウサギというやつだ。

そしてウチのは、何といっても普通のウサギよりもかなり大きい。

普通のウサギといっても何をもって普通というのか自分もよくわかっていないのだけれど、小学校で飼われているウサギを普通と考えてもらえると、まぁ、だいたい1.5キロもあれば普通のウサギだ。

2キロもあるとかなり立派なウサギだ。

だが、なんと我が家のウサギは4.3キロある。

日本でだか世界でだか忘れたが、一番人気のウサギの品種はネザーランドドワーフという品種らしい。

このウサギはとっても小さくて、体重は800グラムから900グラムくらいが一般的だ。

片手のてのひらに乗る大きさだ。

そして、止まったら死ぬんじゃないかと思うくらい、ちょこまかとずっと跳ね回っている。

Yootubeの動画で見ても皆がそうだ。

それに比べてムーアはどうだ。

てのひらに載せたら手首を骨折すること間違いなしだ。

(これはムーアの大きさをギャグにするときの俺の持ちネタだなんだけど)

数年前の兔年の初めに総理大臣が、国防か何かの話の枕に

『ウサギは眼を開けて寝ると聞いている。我々も国外に警戒心を常に張り巡らせ・・・』

といった内容のことを言っていたが、ムーアに限って言わせてもらうと、それはないと言わざるを得ない。

俺が帰宅して居間に入ると、ムーアはほぼほぼ寝ている。

4年も天敵のいない部屋で暮らして安心しきっている、というよりだれきっている。

しかも1日中放し飼いで、日中はひとりで生活していて退屈なのか、好きなところで丸くなっていたり、手足を伸ばして長くなっていたり、横になっていたり。

ひどいときには、鼻を動かして寝息が聞こえることもある。

そして、寝ているときは、いつも目を閉じて熟睡している。

俺が帰宅して居間に入いると、「お帰り~」と言わんばかりに跳ねて寄ってくることが多いが、まれに俺を一瞥して、また夢の続きに入ることもある。

そんなときは、俺の方から近寄って撫でるのだが、撫で始めると必ず起上がって頭をつき出して、もっと撫でてと甘えてくる。

そして、なでられながら目を閉じてつぶれて長く伸びてしまう。

こんなふうに大きな子が甘えてくるのが、かわいくてかわいくてしかたない。


紹介が長くなってしまったが、我が家の三代目ムーアはニュージーランドホワイトという品種のアメリカで改良されたウサギだ。

本来は、毛皮や食肉用に改良された大型の品種だ。

それ以外では研究機関などで実験用に使われている。

実は日本にも、よく似たもう一回り大きいウサギの品種がいる。

その名も「ジャパニーズホワイト」またの名を「日本白色種」。

東北の方で飼育されていて、品評会も開かれているらしい。

俺はチョコエッグのそのフィギュアを持っている。

ムーアは正確には、ニュージーランドホワイトとして我が家に来たのではない。

ペットショップで、真っ白で目が赤く元気な子をお願いしたら、この子が来た。

このようなウサギは必ず雑種になる。

だから、価格もネザーやミニレッキスなどに比べるとかなり安価だ。

一昔前は、雑種のウサギはミニウサギと呼ばれて販売されていたが、意外に大きくなり店とのトラブルもあったらしい。

だからか、現在は、雑種のことはミックスと呼ぶようになっている。

ネアもミックスとして我が家に来たのだが、ネットで偶然見かけたたニュージーランドホワイトの写真とあまりにもそっくりで、驚いた。

特徴の記述にあった体重4~4.5kg、耳が長いこと、そして何よりも『よくなつく』ことから確信した。

ムーアはニュージーランドホワイトに間違いない。

かくして、三代目ムーアは素性がばれてしまった。

それ以来彼は、「ムーア」、「三代目」以外に新たに「ニュージー」というニックネームで呼ばれるようになった。

といっても、俺と母だけがもっぱら面白がって呼ぶんだけど。

ムーアは反応してくれないが、内心どう思ってるんだろうな。


ここで、我が家のウサギ史を少しお話させていただきたい。

我が家で最初にお迎えした初代ムーアは1.8キロだったそうだ。

「お迎えする」というのはペット用語である。

その子のことは後述するが、俺の人生とその子の人生(兎生?)はかぶっていないので、俺はその子のことは全く知らない。

二代目ムーアは2.2キロだった。俺が物心ついたときには、すでにいつもそばにムーアはいた。

よくなついていたが、マイペースなところもあるウサギだった。

かわいかった。

朝と学校から帰ったときに、ムーアの飲む水を替え、餌を補充するのが日課になっていた。

ムーアがいるのは空気があるくらいにあたりまえのことだった。

だが5年前にムーアは月に帰った。

ウサギ飼いたちは、ウサギが死ぬことを「月に帰る」という。

死んだのではない、月から来た子が月に帰っただけ。

なんとも優しい言葉だ。

9年生きたのでウサギとしては大往生かもしれない。

でも、当時小学生だった俺は何日も泣いた。

そして、こんなに悲しい思いをするのなら、もう二度とウサギを飼うことなんてしないと心に決めた。

でも、二代目が月に帰って1年ほどが過ぎ、やっと皆の悲しみが癒えると、やはりウサギのいない毎日は我が家にはありえないと皆が思うようになった。

そして、4年前に三代目ムーアをお迎えすることが家族の全員一致で決まった。


その日、俺と母は三代目を求めて『西日本最大級のウサギの品揃え』を誇るペットショップでウサギを見て回っていた。

もちろん、お目当ては白くて目が赤いウサギである。

ところが、探せど探せどそのような子は一羽もいない。

何で?というただただ純粋な疑問で、店員さんに尋ねた。

帰ってきた返事にかなり驚いたのを今でも覚えている。

「白いウサギをお求めになられるお客様がとても少ないことと、目が赤いウサギを嫌がるお客様が少なからずいらっしゃいますので、当店ではそのようなウサギは店頭には並べないことにしております。」

何たることか。

白くて目が赤いのはウサギの代名詞でもあろうと思われるのだが、これも時代が変わったものである。

では、取り寄せ?

「お求めでしたら、お取り寄せいたしますよ。」

この後、7年ほどムーアが私たちのもとにいた間、いろいろとお世話になることになる東さんが、やさしい微笑みで答えた。

「とにかく、元気な子をお願いします。」

2週間ほど経って、東さんから三代目を渡せますとの連絡が入り、母とお迎えに行った。

ショップで1週間ほど、餌の食べ具合や排せつの状態を観察してくれたようだ。

とっても元気な子ですよ、と太鼓判だった。

くしくもその日は12月31日の大晦日。

生まれて1か月というその子と初めて対面して最初に思ったのは、もちろんかわいいのだけれど、なんか大きいな、であった。

そして、アンバランスなほどに耳が長い。

そして、抱かせてもらったときに、不安そうに怯えるのを覚悟していたが、安心していうよりも余裕に満ちたた表情で、俺のコートとコートの襟の間に顔を入れようとして遊んでいるように思えた。

あまり運命とか縁とか本気にしない俺だが、このときだけは

「ああ、この子はうちに来るべきにして来たんだな」などと柄にもなく思ってしまった。

東さんから、「ウサギは臆病な動物なので、ケージに入れたらしばらく慣れるまで出てこないです。その間に無理に外に出したりしないで、出てくるまで待ってあげてくださいね」と念を押された。

そして、俺たち二人と一羽は帰路に着いた。

帰宅し、居間に入った俺は、母の指示でケージの扉を開けた。

そして、紙のケースからムーアを抱いてつれ出し、ケージに移した。

他の子ならケージの一番奥に下がって、怯えたそぶりで小さくなっているのだろうが、予想どうりに、さにあらずだった。

ムーアは、まるで「ここが今日から僕の家なんだな」と言わんばかりに、きょろきょろとケージの中や外を見回していた。

そして、ケージに入って3分もしていないくらいのこと、興味津々に入口に近づいてきた。

入口のアクリル板は、倒すとスロープになって出口になっている。

何の迷いもなく、ムーアは滑り台を降りる子供のように腹ばいでスロープを滑って、部屋に降りた。

そして、ぴょんぴょん跳ね回って、居間を探検し始めた。

部屋にあるいろいろな障害物や座っている俺たちの前で立ち止まったり匂いをかいだり、そしてまたどこかに行ったり。

一通り見て回ると、まだ飽き足らないのか、本棚と壁の細い隙間に入っていって、そのまま後ずさりで出てきたり、台所との境目まで行ったり。

だが、決して台所には入ろうとしなかった。

興味深そうに眺めていたが。

まるで自分のテリトリーがわかっているみたいだった。

東さん、あなたがこれから自分の手を離れる子を案じて、懇願するように俺たちに願ったことは、きっちりと守りましたよ。

申し訳ないのですが、笑ってしまう結果になりましたが。

いつか、あのかわいいお姉さんにこの話を聞いてもらいたいな、と思い続けていたが、母と牧草を買いに行ったときに母と彼女が話しているのを聞いているうちに、彼女が既婚者であることを知ってしまった。

そのころの俺は薬指の指環のことなど知る由もなったし。

もちろん、ペットショップの店員さんと客という関係以外には何もないが、少なからずショックで、しばらくは夕ご飯のおかわりはできなかった。

そんな俺の気持ちを知らないムーアの食欲はとどまることを知らず、ついには二代目が一日で食べていた量を上回るようになり、ついにはおかわりするようになった。

目に見えて、どんどん大きくなっているのがわかる。

ウサギは1年間成長して親になると聞いていたが、ムーアは3か月ほどで二代目ほどの大きさになった。

俺はブログをしていて、記事を更新するときは、必ずムーアの写真を載せているのだが、ブロ友さんたちから「ムーアちゃん、大きくないですか?」といったコメントが寄せられるようになった。

俺たちも、そのことは感じていたのだが、数字で示されないと現実は受け入れられない。

ムーアだけを体重計に載せて量るのは無理なので、俺が先に体重計に乗って量り、その後にムーアを抱いて量って、その差をムーアの体重にすることにした。

そこで、恐ろしい現実が突き付けられた。

結果は、2.3kg。

すでに、二代目を超えていた。

その後も、ムーアは旺盛に食べて出して、容赦なく大きくなっていった。

量るたびごとに、2.7kg、3.4kg、3.8kg、4.1kg・・・。

もうそろそろこらえてくだいとお願いしたが、その次は4.3kg。

だが、俺たちの願いが通じたのか、その次も、その次も4.3kg。

その次は4.2kg。

やっと、止まってくれた。

安堵もしたが、少し寂しい気持ちになったのも事実。

もっと大きくなるのを期待しているもう一人の自分がいたから。

そいつは、フレミッシュジャイアントみたいに大きくなったモコモコのムーアに抱きついて甘えるのを夢見ていた。

ムーアの成長が止まったころから、換毛期に抜ける毛が大量で我が家では処理しきれなくなり、ムーアの故郷のショップにブラッシングをしてもらいに行くことになった。

ムーアがブラッシングをしてもらっている間は、俺は気配を消して周囲の様子を観察している。

ブラッシングは普通に店の一角で行われ、だれでもその前を通るとそれとわかる。

店員さんにブラッシングされるウサギを珍しそうに見るお客さんもいる。

足を止めて微笑みを向けてくれる方も多い。

ただ、子どもは正直で、その無邪気さは時には残酷である。

ムーアに人の言葉がわからないでよかったと本気で思ったりする。

「あのウサギ、真っ白でかわいい。」

「ほんと、かわいいね、目が赤いね。」

「・・・でも、でかくない?」

「・・・でかいね。かなりでかい。行こう。」

聞いている俺がかなりつらい。

ごめんな、でかく育てて。

ブラッシングをしてくれる店員さんは、おそらくそのときに手の空いているいる店員さんであろうか、毎回といっていいほど違う方だった。

俺は、東さんにしてもらえないかな~と密かに願ってていた。

それは、以前のあこがれのお姉さんへの下心などではなく、ムーアを我が家に導いてくれた店員さんに、ウサギに関して気になっていたあるあるが本当なのかを聞いてみたかったからだ。

ついに東さんがブラッシングをしてくれることになったときに、ムーアをキャリーケースごと手渡しながら尋ねてみた。

「耳が長い子は体が大きくなるというのを聞いたことがあるんですけど、それって本当ですか?」

ウサギのことなら何でも知っているお姉さんは、少しいたずらっぽい微笑みを男子高校生をに向けた後、はっきりとした口調で

「それは本当です。」

と、自信をもって言い切った。

そうか。

やはり彼女はムーアがこうなることを知ってたんだ。

そして、彼女は運命の女神のごとく、我が家がこの子が非常識な大きさになってもそれをいとおしく思うこと、そしてムーアが俺たちを信じきって我が家の家族になってくれることを確信して、運命の糸を紡いでくれたんだな、なんて、何かのアニメで聞いたようなセリフをもじって心の中で感謝した。


ところで、なぜ我が家はウサギを飼い続けているのか。

俺には年の離れた姉がいる。

俺が生まれたときには嫁に行っており、子どもも生まれていた。

小さい頃の姉は、聞き分けのいい子だったらしい。

ものを欲しがってだだをこねることもなかったと聞いている。

そんな姉が、幼稚園児のときにウサギが飼いたいと親に懇願したそうだ。

生き物を飼うことが大変なことを経験上よく知っている両親は、初めは乗り気ではなかったらしい。

でも、「見るだけ」という約束で姉は両親にペットショップへ連れていってもらった。

ところがどっこい。

つぶらな瞳で見つめてくるいたいけな子ウサギたちを一目見た瞬間に、両親の方が一撃でやられてしまった。

それが我が家のウサウサ生活の始まりだったとさ。

おそらく姉は、無邪気ながらにかなりの策士の素質を持っていたのだろう。

親子にはわからない姉弟ならではの勘だけど。

ペットショップのウサギコーナーにいろいろな色や柄のウサギが並ぶなか、姉が

「これがいい」

と指差したのは、真っ白で目の赤いウサギだった。

母は、自分の気に入ったピーターラビット色のウサギを盛んに勧めたが、姉は頑として聞き入れなかった。

後日談だが、父はそのとき柄にもなくパンダウサギに心を奪われたらしいが、娘に恥ずかしくて言えなかったと酔ったときに言っていた。

その日、晴れて我が家に婿入り道具一式とともに初代ムーアがやってきた。

それ以来、我が家のウサギは真っ白で目の赤い雄のウサギという伝統が引き継がれている。

そして姉の名付けたムーアという名前も。

ところで、「ムーア」の由来は何だろう。

アニメのキャラか、童話にでも出てくるドワーフか何かか?

ドワーフというのは、人の形をして人でない空想上の生物である。

よく知られているのが、白雪姫に登場する7人の小人がそれである。

今のご時世では『小人』という言葉がアウトかもしれない。

俺はスケベなので、何らかの機会に白雪姫のことを見聞きするたびに、以前読んだある下劣な話を思い出すのだが、それは

『白雪姫が倒れているところに遭遇した7人の小人は、白雪姫を自分の家に運んで看病し、白雪姫は元気になり帰っていく。だが、そのときの白雪姫の処女膜に7つの小さな穴が開いていたことは姫自身も知る由がなかった』

といった内容であった。

何とも言えないブラックジョーク。

始めて読んだとき、俺はしばらく腹を抱えて笑い続けた。

ムーアの名の由来はずっと気になっていたが、どちらかといえばどうでもいことなのであまり気にしていなかったのだが、先日何かのついでに姉が家に来てムーアの話になったので積年の謎を聞いてみた。

姉曰く

「ん~。そんな小さい頃のこと覚えてないし、意味なんて無いんじゃない。」

姉のことだからそんなもんだろうなとは思ってはいたが、しれっと答えられて積年の問題は解決したのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ