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星影

作者: 颯樹

ほんのりと死の描写がございます。ご注意下さい。

夜空を掴むように、僕は手を伸ばす。

暗い空に流れる光の筋を、ひときわ輝く光を手にいれたくて。


「地面に寝転がって、視界いっぱいの星空が見てみたいの」


そう言って笑った君の夢を、少しでも叶えたくて。


「病院から出ることなんて、きっと出来ないだろうから…代わりに貴方が沢山見てきて」


寂しそうに笑う君の顔を、少しでも明るくしたくて。



今夜も僕は手を伸ばす。

空に向かって、星を掴むように。


『君の夢は叶ったかい?』


そう聞くために。

答えは…。


お読み下さり、ありがとうございました。

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