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『この滅び行く世界に祝福を』  作者: 早稲農家
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~直樹(帰還者)編第二章~

気分が乗っていたのか筆が進んだのでもう一話。

これで直樹の第二章が完結します。

次は克己の第三章となります。

「…終わったぞ。」

「え?もうおわったのかい?」

「終わらせたんだ。文句あるか?」


俺はそのカウンターに指定された魔物の素材を並べた。討伐しなければ採れない量を。


「最後の頼みは彼女を助けてからだ。」

「…時期的にギリギリだな。悪い情報といい情報。そして、欲しがっていた情報。どれから聞きたい?」

「まかせる。」

「…じゃ、いい情報から。あの村長さんの息子さんがコンタクトを取ってきた。お前さんがどんな連絡をしたのか知らないけど、あっちは動き始めたみたいだ。悪い情報だ。あんたが探している人、『魔剣』を3本作った後、相当ひどい暴行を受けたみたいだ。これが今朝の話だ。で、侵入経路な。時間ないだろ?入口まで案内してやる。」

「…頼んだ。」


俺は刀と素材をバックに入れ、そのセンターの人間と一緒にとある場所へと向かった。



私、野々村京子は完成させてしまった。あの投獄された日から私は暴行された。そして、それをやめる条件に3人の『魔剣』を作ることが条件になったから。

素材はどこから用意したのだろう。魔剣の素材になりそうと思っていた素材は全部大量にあった。監禁され、時間の感覚がなくなっていた。もし、少しでも眠れば、水を頭からかけられ、目を覚まさせられるのだ。

大和に渡した『魔剣』は『魔剣カリバーン』と名付けた。それは周囲のマナを吸着させることで斬撃に無属性の魔法が付加されるのだ。それは周囲のマナが増えるほど大きな力となるため、魔法使いが詠唱した瞬間からマナは集結する性質を逆手に取れば最強の武器になる。

朱里に渡した『魔剣』は『魔杖カドケウス』と名付けた。この杖は存在するだけでマナを集結させる。しかも、それを吸収し、持ち主に与えるため、無限の魔力を得ることができるのだ。大和の金魚の糞にふさわしい武器だ。

瀬戸に渡した『魔剣』は『魔盾アテナ』と名付けた。この盾は攻撃を殺意から予測し、魔法攻撃なら魔法障壁に、物理攻撃なら物理障壁に変わる。そのため、この盾を破壊するには殺意がない攻撃、爆弾や落とし穴のような罠での破損でなければならない。そんな無敵の盾だ。それで突進されれば、間違いなく殺されてしまうだろう。

奴らはそれらの出来に満足したようだった。これで休める。そう思ったのに…


『こいつが生きてたら、また別の『魔剣』が作られちゃうよ。』

『殺さなくていいの?わたしたちに敵対してるアイツの手におちたら…』

『私たち以外に『魔剣』を手にしていいの?いいわけないよね!』


そのことばの羅列は私の運命を決定した。

そのことばに頷いた朱里はその両手の拳で私の肋骨と一緒に両方の上腕の骨を砕いた。

そのことばに頷いた瀬戸は笑いながら、両足の腱を切った後に骨を踏み砕いた。

そのことばに頷いた二人は私の顔を原型がなくなるぐらい殴った。


歯が折れ、口の中も出血し、手足も動かない。生きてるのか死んでるのかもわからなかった。でも、呼吸はできていた。そんな状態で放置された私の独房に誰かが来た。


『ああ。ここで私は死ぬんだ…。』


そう思ったら、目の前が急に真っ暗になっていった。


直樹(帰還者)編第二章


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