表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『この滅び行く世界に祝福を』  作者: 早稲農家
22/144

~直樹(帰還者)編第一章~

閲覧ありがとうございます。今月からは隔日更新になります。

よろしくお願いします。

 「どうしたんだ、みどり。」

 「あれを完成させたら、他のところの柵も強化してほしいって…」

 「あー。応えてもいいんじゃないか?でも、あんな高さはいらないだろうな。」

 「うん。即席で作ったから、正直、あのクオリティって言われるとちょっとね…」

 「だな。あのクオリティは申し訳ないな。」

 「みどり姉!ここ、果物がない!果樹園作ろうよ!」

 「…あの子の注文のほうが難しそうだな。」


 俺とみどりは思わず笑ってしまった。アリサは村の人と仲良くなっていた。それは何のためなのかよくわからなかったが、彼女が楽しそうだったので俺たちは気にしなかった。ただ、その晩、『この村に奴隷商人がよく来るみたいなんだよね。ちょっと気になるから調べてみる。』と言っていたのにはさすがに『やめてなさい。』と言ってしまった。

 翌日、俺の魔法で作成したローブにみどりがいろんなエンチャント(たとえば、硬化魔法と称した素材替え(絹からミスリル)や魔力をためやすいようにと各部分に小さな宝石(確認しただけでトパーズやルビー、サファイア、エメラルドのかけらが20は入っていた)を練りこむこと)を行ったものを羽織った。それだけで彼女は何をしに行くのか分かったようだった。


 「気を付けてね。」

 「昨日は襲撃があったかい?」

 「あった。南西の壁を登ろうとしていたみたい。でも、死体があったから、たぶん失敗したんだと思う。」

 「死体は?」

 「消滅させたよ。超高温で。」

 「よし。ならいい。さてと。行ってくる。」

 俺は村を出た。森の中に入った瞬間、石が飛んできた。警告のつもりなんだろう。仕方ないから、俺は物理障壁を展開した。そして、同時に周囲に何体いるかを『探知』した。とりあえず、5体。木の上に2体。全く不快感しか覚えない配置だ。もっと奥にいるにもかかわらず、出てこないのだから。大和の相手をしているような気分になる。

 『邪魔をするな。』といって広範囲に電撃を流す。木の上にいた奴らは感電し、頭から地面に落下していった。俺はそれがザクロのように割れる前にその着地地点に虚無の空間を生み出し、そこに落ちたのを感覚的に把握してからそれを消した。森の奥に進んでいくとそんなゴブリンが増えてきた。が、どいつも俺の相手にならなかった。森の環境を壊さないように対処する余裕はまだまだあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ