忠犬N 6
夏に散歩させる時は夕方か夜の時間帯が良いですよ!
僕は犬である。
種類はミニチュアダックスフンドである。
ある夜、僕は最近日課になっている散歩をしていた。相変わらず歩くときの効果音は「ボテボテ」だが、確実に身体が軽くなり筋肉も付いてきた。
僕は近所の外で飼われている柴犬をからかいながら元気に歩いて、いつも行っている公園に向かっていた。まさかあんな事になるなんて……………………。
僕が公園に入った瞬間………………シュババババババババ!!!
物凄い音と光が僕を襲った。
「た 退避―――!」(犬語)
一体何が起こったのか分からなかった。
僕はパニックになり、公園内を走り抜けた。
公園の反対側で僕は何が起こったのか、自分の目で確かめた。人間達が音と光が噴き出している棒を持っている。
「N 大丈夫だ!あれは花火だよ!」
お兄ちゃんが苦笑いをしながら僕を落ち着かせてくれた。
僕は気を取り直して楽しい楽しい散歩を続ける事にした。
だが、僕が公園内を歩いていると……………ヒュ――――バァン!!!
「た 退避―――!」
僕は驚いて、軽くパニックになりかけた。
今度は空から物凄い音が聞こえた。
何でお兄ちゃんは慌てないのか僕には不思議だった。「一体何が起きているんだ!?」(Nには花火の概念が全くありません!)
僕は震え上がりながら、人間の集団を見ていた。
「どうするN? 帰るか?」僕は考えた。
グワングワングワングワンシュババババババババー!!!
その間にも何かが地面で音と光を噴き出しながら回りだしていた。
「帰る!!!」
僕は公園の入口に向かってお兄ちゃんを引っ張って行った。
だが公園の入口で…………ドバン!!!
僕は今迄に無いスピードで走りだしていた。
長男「火事場の馬鹿力ってやつか? 凄まじいスピードだったぞ!」
母(飼い主 母)「まぁ、いい運動になったんじゃない?」
長男「普通の散歩で身体のリミッター外す必要は無いと思うけど……」
僕はお兄ちゃんにバームクーヘンを貰いながら、次に物凄い音と光を見たら、速やかに家まで退避しようと深く決意した。
この物語は事実を若干の脚色をして書いています。
犬は雷や花火等うるさく激しい音を嫌がる場合があるので、嫌がればすぐに離れた方が良いですよ!