~愛~まってよ…
~主な登場人物~
・重井愛…この物語のヒロイン
・軽井彰…ヒロインの彼氏
・想矢両汰…ヒロインの幼馴染み
3ヶ月付き合っていた彼氏……彰が放課後話があると言って、誰もいない教室に呼び出した。嫌な予感がする。私の感って言うより女の感?はだいたいあたる。だから、今回は当たらないでほしいな…
放課後になって教室にいくと、彰だけがそこにいた。
私は嫌な予感を振り払い、彰に声をかけた。
「ねぇ彰、なんのよう?」
「なぁ、俺たちもう、別れよう」
「な、なんで、そんな急に!?」
「だってさ…お前、重すぎんだもん」
「え?」
「だから、お前重すぎんの」
「は?」
「お前重すぎんの、何回言わせる気?」
「きゅ、急になによ……」
「はぁ……あのな、お前は俺を束縛しすぎたんだ。他の女と話すなとかさ、他の女とlineとかメールするなとかさ」
「そ、そんなの……別れる理由になってないよ!」
「だいたいさ、他の女と話すなとかさ無理じゃね?」
「そ、そんなこと、わかってるし……」
「いや、わかってないよね?」
彰の言う通りかもしれない、私全然わかってないんだ、わかったふりをしてるだけなんだ。
「じゃ、そういうことだから、じゃーなー」
「ま、まってよ!」
「お前になんか、チャンスはないよ」ガラッ(ドアを開ける音)
「あ……ま、まって……いかないで……」
「重すぎんだよ…」
バタン(ドアを閉める音)
誰もいない教室でよかった、普通か、誰もいないのを狙ってたんだから。
あーぁ、私、彰と別れちゃったんだな~うぅ~。私の気持ちは彰には、わかってもらえなかった。私の愛はあいつにとってただの、枷でしかなかったのかな……。そう思ってしまうと、目から涙がとめどなく溢れ出てきた。
私はただただ、誰もいない教室で咽び泣き続けた。