プロローグ
プロローグでも張り切っちゃいます
この作品はあえて主人公の名前を書いていません
日が沈みかけてきたころ
夕日が綺麗に映る
「ったく面倒臭ぇなぁ」
俺はそうつぶやきながら屋上の点検を終えた
「さて、帰るか」
階段へ続くドアに触れた時、背中に気配を感じた
(あれ?、さっきまでいなかったよな)
「君、ここで何してんだ?」
俺はその少女に話しかけた
「・・・・・・・・・」
少女は黙っている
「そろそろ下校時間だ。君も帰る準備を...」
「ここから飛び降りるつもりだった」
「えっ?」
今なんて言った?
「貴方が来た所為で飛び降りれなかったじゃない」
「はっ?」
こいつは何を言ってるんだ?
「私は今日、自殺するつもりだった」
「何言ってんだよ...」
こいつ頭がおかしいのか?
「どう責任取るのよ」
「だからさっきからなにっ言って...」
俺はそれ以上言葉を続けられなかった
グチャリ
そんな音がフェンスの向こう側から聞こえた
「何だよ、今の音」
背筋に走る悪寒
しかし、自然と体が動いた
俺はフェンスから下を覗いた
そこには...
少女の死体が転がっていた
「何だよ...これ...」
吐き気がする
だが、思考ははっきりしている
「私はこうなることを知っていたわ」
少女は呟く
「知っていただと...?」
「あら、疑わないの?」
「そんなことはどうでもいい。
知っていたとはどういう事だ?」
何故か、その少女は嘘をついてるとは思えなかった
「私は彼女の代わりに、死ぬつもりだった」
「でも、貴方が来た所為で...」
少女の目が紅く染まる
途端に身体が動かなくなる
「う..あっ...」
言葉も上手く喋れない
「どう責任を取るつもりで?」
少女が近づいてくる
「貴方が来た所為で、ここではなく三階で起こってしまったじゃない」
三階の窓が開いている
おそらく落ちた少女はそこから飛び降りたのだろう
そう確認してる間にまた少女が近ずいて来る
しかし俺はそれどころじゃ無くなった
落ちた少女の近くに何かがいた
それはまるで人形のようで、人のようで、血にまみれていた
それは、落ちた少女の近くにより
頭に食らいついた
まるで大型動物が草食動物を食べるように頭をむさぼり食らっていた
そして俺は...
それと目が合ってしまった
そしてそれはニタリと笑い
「次はお前だ」
そう言ってる気がした
背筋だけでなく全身に悪寒が走る
やばい、殺される
そう頭が認識した時、少女がすぐそこまで来ていた
「あら、これから殺されるというのに余所見なんて余裕ね」
俺は声を振り絞る
「..うっ..お..前には
あれ...が.見え..ねぇ...のか.....?」
「あれ?」
少女は下を覗き込む
「ええ死体が一つあるわね」
彼女はその紅い目で俺の目を見る
「.......」
「何があるかまで解らないけど、何かとんでもないものを見たみたいね」
彼女はまるで俺の脳内を見たかのように話した
そして彼女は紅い目から
黒い目に戻った
その瞬間、俺の全身の緊張は解け
その場に倒れこんだ
どうも、暗いひとです
勢いで二作品名作っちゃいましたm
今回は、同じ学園ものでも
サスペンス的な要素を盛り込んでみました
正直まだ先を考えていません( ゜д゜)
誤字脱字がありましたら、是非教えて下さい