もう一人の自分へ。 2
俺は、多重人格っつー病気らしいです。
だから記憶は一日飛びだし、部屋は大概綺麗です。
この病気の嫌なところは、多分、皆の半分しか生きれないこと。あと、試合の日にちとかが、出れない日ができちゃうこと。学習発表会も、出れない年があること。クラスの全員に会えないこと。もう一人の自分が、どんな人間か解らないこと。テレビ見れない日があること。
あと、もう一人は機械の扱いがニガテっぽくて、ゲームのデータ消されちゃったこと。で、直接謝りに来ないこと。お母さんがそいつを怒ってるのを見ながら「ざまあ」って思えないこと。あいつは紙に字と絵を書いて謝ってくれたんだけど、その字と絵が滅茶苦茶上手いこと。
で、この病気の好きなところは、親が優しいこと。最初の人格はあいつだったらしいけど、お母さんとお父さんは、俺にも名前くれたから。それは嬉しかったな。
あとは、知らないうちに部屋が綺麗になってることと、宿題終わらしてあるって事と、あいつは殆ど小遣い残してくれるって事。
だけど、一番好きなのは、部屋にかざってあるあいつの水彩画が週替わりになってること。特に、あいつの描く空の絵が好き。そう書いたら、夕焼けとか朝焼けの絵、沢山描いてくれるようになったこと。
これが、自分の(病気の)好きなところと嫌いなところ。
ー愛羽小学校6年生作文課題 自分の好きなところと嫌いなところ。 黒畑勝くんの作文よりー




