表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/53

積極的な勇者と女王に魔王は翻弄される、これハーレム物語だっけ!?

「はぁ〜、食べたぁ〜」



 周囲は湯に囲まれ、湯気が立ち込めている。



 コリンはエノルム城の大浴場にて入浴を楽しんでいた。



 その前に用意してくれた食事をたらふく食べて、余韻が残る中で1人貸し切り状態の風呂に浸かれば、丁度良い湯加減で彼の幸福感は増すばかりだ。



「(エノルム王国の問題を全部片付けた後のお風呂は最高〜♪あ、通行証とか忘れずに返さないと…)」



 ふと思い出す通行証の事、あれはマルシャンの酒場のマスターから借りた物でずっと借りっぱなしという訳にはいかない。


 明日になったら再びその町に行って返そうと、明日の予定について考える中、脳裏に過ぎる人物が思い浮かぶ。




 穏やかな笑みを見せる桃色髪の男グラン、彼はいきなり現れてグレーゴルを連れ去っていて、一体何がしたいのか。



 得体のしれない存在、彼を見ていて寒気が走った。



 あんな事初めてだ。



 同じ魔族なのか、それとも人間なのか、または別の生物なのか。



 いくら考えても現時点では明確な答えが見つからない。



 考えを振り払うように、コリンは両手で湯をすくい上げて思いきり顔に浴びせた。




 改めて入浴で心身ともにリラックスさせていると。



「どうだ?この城の大浴場は」



「すっごい広くてお湯も丁度良いから最高だよ〜♪癒される〜」



「フフフ、そうか。喜んでもらえて妾も嬉しいぞ」



 飛んで来る声にコリンは心地良いままに、応えていた。



 その時、何かおかしい事に気付く。



 さっきまで誰も居なかったはず、入浴しているのは自分だけにも関わらず声がした。


 声を思い出せば先程聞いたばかりの声だ。



 まさかと思い、声のした方向へ振り返ると。




「!!??あ…アマンダ女王…!?」



 コリンのすぐ側で湯に浸かるアマンダの姿を見た。



 此処は大浴場、なのでコリンと同じくアマンダも衣服は一切身に着けていない。



「何だコリン、魔王ともあろう者が気付いていなかったのか?」



「あう〜…」



 スタイルも合わさり、大人の色気を感じさせる微笑みを見せるアマンダ。



 のぼせてきた訳ではないのに、顔がみるみる赤く染まっていくコリンと違って女王の方は何の抵抗も無く、透き通るような白い肌を惜しげもなく見せて共に入浴している。



「どうして僕とお風呂入ってるの…!?」



「友人としてより交流を深めようとしているのだが、迷惑だったか?」



「迷惑…なんて事は〜…」



 迷惑だとは思わない。



 コリンにとって覚えている限り、異性と入浴というのは経験してこなかった。



 なので、どうしても意識してしまう。



「(見ちゃいけないけど…いけないけど〜…おっきぃのがプカプカ浮かんでるよ〜!)」



 見ないようにしようとすればする程、横目で見える湯に浮かぶ大きく実った物が2つ。



「コリンなら…思いっきり見ても良いぞ?」



「〜!?」



 彼の視線には既に気付いており、さり気なくアマンダは微笑を浮かべたままコリンへ迫っていた。



 距離が迫って来て、魔王の心臓が鼓動を大きく鳴らす。




「背中長そうかコリン君〜♪」



 そこにアリナの声が大浴場に響き渡り、姿を見せる。



 勇者の前には浴槽で女王に迫られる魔王という、世にも珍しい光景が見えていた。



「何で女王が一緒に入浴ー!?」



「それは妾の台詞だ、お前が何故入って来る!?」



 互いに何で居るんだと言い争う間に、コリンは大浴場に入って来たアリナの姿に釘付けとなってしまう。



 アリナもスタイルが良くて、普段は鎧に隠れて分かりにくいが、アマンダに負けず劣らずの物を持っていて健康的に焼けた肌を見せている。



 背中を流すだけで終わらず、彼女も入浴するつもりだったのか2人と同じく衣服は無い。



「あたしは今回コリン君すっごいよく働いたから、労おうと背中流しに来たんだけどー…女王様は何してんですか?」



「妾も同じだ。この国の英雄を労い妾自ら背中を流そうとだな」



「(いや、あんた隙あらば魅惑なピンクの世界に突入しそうだったじゃん!?異世界の女性そこまで大胆なの!?)」



 共にコリンの背中を流しに来たと主張する中、アリナは内心でアマンダへのツッコミをしていた。




「(わ…アリナも結構大き…いや、何じぃっと見てるの僕〜!?駄目でしょ〜!)」



 2人の女性によって板挟みにされる状態、コリンの頭の中は混乱に陥っていく。



「女王自らそんな背中を流すとか手間をかけさせる訳に行きませんって、あたしに任せてくださいよ♪」



「お前もコリンの仲間で恩人に当たる、その恩人に負担をかける訳に行かないだろう。大人しく体を休めるといい」



 口調は穏やかに思えるが、アリナとアマンダの間には火花が散っていた。



 コリンの背中を流すのは自分だと互いに譲らない。




「え…と、喧嘩は駄目だよ〜…」



 目のやりどころに困りながらも、コリンは2人が喧嘩しそうな雰囲気を察知して止めようとする。



 そこに2人の女性がコリンを同時に見た。



「…女王様こうしません?此処は彼の可愛いお願いに免じて女王様が望み通り背中を流してあたしがコリン君の頭を洗ってあげるというのは」



「うむ…」




「(何でこうなるの〜!?)」



 コリンは今、背中をアマンダがスポンジで泡立てて洗ってもらい、頭をアリナに丁寧に洗ってもらっていた。



「どうですかーお客さーん♪あたし洗髪上手い方なんだよねー」



「こらコリン、大人しくするがいい。くすぐったいのか?」



 2人の美女から洗われる、世の男にとって究極の贅沢。



「あう〜」



 コリンには色々な意味で、エノルム王国の事は忘れられないだろう。



 湯に浸かっていないにも関わらず、彼の顔は茹で蛸のように赤くなってのぼせそうになっていた…。

此処まで見ていただきありがとうございます。


今回はもう、思う存分おねショタハーレムな回にしようと書き切りました。悔いは無し!


アリナ「しかし女王もいい胸持ってたなぁ〜、あれはG以上は固い…」


マルシャ「おいコリン…フラフラじゃねーか、のぼせたのかよ」


コリン「まあ…うん、のぼせたかなぁ〜…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ