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うさぎリボン 『ほら、君のここにいるじゃないか』

作者: 物語のあるリボン/いろいと

物語のあるリボン作家『いろいと』です

私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります

手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています


関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております



小説は毎朝6時に投稿いたします

ぜひ、ご覧下さい♡



Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい

hhtps://www.instagram.com/iroit0

ほわほわもこもこ

キョロキョロ

モグモグ

見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる、この目の前にいる生き物は私の心を奪って離さない

お耳をピンと立たせて、周りの音を聴いている

うっとりと、その愛らしい姿を見ている私に、少し不満そうな声で話しかけてくる声がした

『ほら、次行こうよ?』

『あー、うん・・・あとちょっと♪』

『・・・ずっとここにいるつもり?くすっ』

話しかけてきた人物が、しゃがむ私の隣に座り込んだ




『本当に君は、うさぎが好きだね』

『うん♪癒やされる♪大好きなの!』

『そっかぁー・・・・ちょっとヤキモチ焼いちゃうな』

口を尖らせて相手をしてほしそうな顔で、私を見てくる彼に、私はデコピンをくらわせた

『うさぎにヤキモチ焼いたって、うさぎさんへの愛は一番なのです!ははは』

『えーーーーー?おれは?』

『人間で一番好きだから大丈夫!!』

『何そのカテゴライズ!!』

うさぎを目の前に、どんな愛の告白してるんだ?と自分で思いながらも、二人でいる時間を楽しんでいた




朝一番に来て、ゆっくり園内を散策する

小学校や家族で来ていた動物園のはずなのに、いつもの動物園が眩しく見える

好きな人と来るとなると、気持ちが変わるからなのだろうか?

リニューアルしたのではないか?と思うくらいの新鮮さで動物園を堪能する

見るもの全てが楽しくて嬉しくて眩しく見えてしまう

まぁ、誰にでもこういう時期はあるのだろうが




お昼も過ぎ、作ってきた手作り弁当を満足気に披露し、二人で仲良く食べ終えた

穏やかな日差しが、暖かくのんびり時を過していった



時が立つのは早いもので、もう閉園時間が近づいて来ている

動物園の閉まる時間は早い

私は足早に出入り口へと向かっていた

『あ!』

『なに?どうしたの?』

突然、彼が思い出したかのように私を引き止めた

『もう一回ふれあい広場へ行かない?』

『え?だってもう、うさぎさんお部屋に入ってると思うよ?いないよ?』

『いると思うけどなぁ?ほら、すぐそこだから行こうよ♪』

そう言って、彼に手をひかれて、ふわふわもこもこで癒やされていた、ふれあい広場まで·やってきた




『ほら?みんないないよ?言ったでしょ〜、ちょっとふらっとしたら帰ろう?』

そういって帰ろうとした瞬間

繋いでいた手に違和感を感じた

『ん?なに?』

繋いだ手と手の間に何か挟み込まれている

『はは。なにいれたの?もぉ・・・あっ!』

そう言って、挟み込まれたものを落とさないように手を繋いだまま、胸元まで持ってきて一緒に覗き込んだ

『ね?うさぎいたでしょ?』

手の中には、『うさぎリボン』が可愛く入っていた

『わぁ!なにこれ♪うさぎのリボンだ!可愛い!』

『君がうさぎとずっと一緒にいられるように♡』

『ありがとう!!すごく嬉しい!!大切にするね♪』




受け取ったうさぎと、付けていたリボンを結び変える

『うん♪似合うよ!かわいいよ♪』

『ありがとう!うさぎとこれからずっと一緒だ♪』

『えー?・・・おれは?』

『だからー・・・ふふっ。えいっ!』

デコピンした後に溢れる笑い声が、夕日を紅く染めていった

沈みゆく太陽を横目に見ながら、手を繋いで動物園を出た

いつもの景色も、違う景色のように感じる

大好きなうさぎと、大好きな彼とずっといられるように、今日も一日ありがとう




最後まで読んで下さり、ありがとうございます


色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです


また明日、6時にお会いしましょう♪

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