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八話、又二郎の策略。前話。

ナタデココ!!!!!

 どうもこんにちは。真鍋秋です!

 本日はお日柄も良く、実に過ごしやすい空模様で目覚めもすっきり! 今日はいい朝だなぁ、なんて思っていた矢先なんと――――



「おーい……秋ぃ……」



 ――――なんと! さっそく今朝の星座占いで一位だったんです! うわーなんだか今日一日が楽しみになってきました!

 というわけで、本日も楽しい一日になることを祈って――――




「おい! 秋!」


 ――――身体を大きく揺すられ、僕の意識は覚醒した。

 目を開けるとチャラ男の顔面がドアップ。これが布団の上の出来事であれば迷わず殴り飛ばしていただろう。しかしよく見るとその背景は自分の部屋ではなかった。


「あ、厚樹? えっと、ここは?」

「ここは? ってファミレスだろ、なにぼけてんだよ?」

「あぁファミレスか、それで? ファミレスで僕達はなにを?」

「大丈夫か? ついさっきまで美咲ちゃんたちとお茶したろ? もう二人とも帰ったけどな」


 あぁ、なんとなく覚えているような気がする。となれば僕の意識がなくなったのはその後か。

「それで?」と先を促す。


「それから割り勘でポテト買って俺の人生相談を……」

「人生相談? お前の?」


 僕が聞くと厚樹が顔をしかめる。


「んだよ忘れちまったのか? もっかい言わなきゃなんねーのか、アレ」

「はて。アレとはなんじゃ?」

「だーかーらー! 俺が美咲ちゃんのこと好きっていうアレだ!!」


 半ばキレ気味で叫ぶ。


「あぁなんだそんなこと……ってぇえええええええええええええええええ!?」

「またか! もういいっつの!」

「……ほ、本日はお日柄も良く」

「現実逃避すんな!! てかお前の思考停止はただの現実逃避だったのか!?」


 なるほど。冒頭の意味不明なくだりは厚樹の衝撃発言に思考が追いつけなかった僕の現実逃避だったということか。


「テカ、マジデ?」

「なんで片言なんだよ……マジだよマジ!」

「青春デスナー」


 心を落ち着かせるためにコーヒーを一口すするが、既にぬるくてあまり美味しいものではなかった。

 顔をしかめてマグカップから口を離し、


「んじゃめっちゃくちゃベタな質問です。美咲の事いつから好きだったんですかー」


 とりあえず冷静を装って言う。


「そうだなー……結構前から好きだったぞ?」


 更に衝撃の事実キター! 今までまったく気付かんかったですよこんちくしょう!

 カチャカチャカチャッ、と指先のマグカップが揺れ中身のコーヒーが波打っているが! けして僕は身震いなどしていない! 僕は冷静だ!


「ふ、ふーん? でも何で美咲? 僕はさつきの方が厚樹好みだと思ってたけど?」


 普段から「美女が大しゅきでぶひー 将来の夢はヒモなんだぶひー」と騒いでいる厚樹だし、どうせ理想は才色兼備な美女なのだろうと思っていたのだが。


「確かに! それは俺も思ったんだ! なぜ俺はクールなさつきちゃんでは無く、ボーイッシュな美咲ちゃんを選んだのか!」

「知らんがな」


 本人も良くわかって無いらしい。

 その後も厚樹はしばらく「なぜだろう?」と首をかしげていたが、最後まで答えは出なかった。

 そして時間も時間だったので僕達はそのまま解散することになった。





 自宅に帰って来た僕は、とりあえず自分の部屋でボーっと過ごしていた。

 正直昼間のデラックスパフェでお腹は一杯。一日の疲れもあったせいか、こうして横になっていると睡魔がのしかかってくる。

 このまま寝てしまおうか、と思っていた矢先。ポケットの携帯が震えた。


「ん……?」


 取り出した携帯を開き新着メールを確認する。メールの送り主は又二郎だった。


【明日、放課後に体育館集合おおおおおおおおお!!】


「なんだ迷惑メールか」


 返事を返すことなく携帯を閉じ机の上に放り投げた。





 翌日の朝。


「なぁ又二郎からメール来たか?」


 いつものように厚樹と登校していると、昨晩又二郎から来たメールのことを聞かれた。


「そういえば、そんなの来てたね。意味不明すぎて返事しなかったけど」

「俺もだるかったから無視したけどな。放課後体育館って一体何する気だあいつ?」

「どうせ自分がバスケやってる姿を見てもらいたいだけでしょ?」

「そうか? 俺達が行くと邪魔されるから嫌がると思うけどな」

「じゃあなんだろう、まさか僕達にバスケをさせるつもりじゃ……」


 自分で言っておいてそれは無いだろう、と願いつつ厚樹の方を見るが、ヤツの表情も微妙な感じだ。まさに考えていることは僕と同じだろう。


「あり得るかもなー」


 と言いながら笑う厚樹の顔はこれ以上無いくらい引きつっている。


「……かもねー」


 そう言った僕の顔も引きつっていた。

 僕達の有意義な放課後ファミレスタイムが又二郎の手によって崩壊する恐れがあるのだ。これほど迷惑な話は無い。


「……ははは」

「……はっはっは」


 僕と厚樹は、放課後に起こり得るナニカを想像しながら、笑うしかなかった。


次回、バスケットオオオオオオオ!!




秋:頑張ったね、昨日。

又二郎:あぁ、でも完成度が低くなったけどな・・・

厚樹:文章一回全部消えたんだろ?災難だったな・・・


又二郎:あれは泣けたけど・・・がんばったよ俺!

厚樹:たまには頑張るな、まぁ馬鹿な事に変わりは無いけどな。

秋:だね。


又二郎:お前らもっと感謝しろよ!!

秋:だって小説の中のお前うざいもん

厚樹:てめ俺達の放課後潰したらお前も潰すぞ?


又二郎:ノノノ、大丈夫楽しくなるから!放課後楽しくなるから!!

秋:期待してないけどね。


又二郎:まぁ放課後は潰れるけどな!!!!!!!!!!


厚樹:ふん!

ごす!!


又二郎:ふごぉおおお!

バタリ。

厚樹:潰すと、言ったはずだ・・・

又二郎:い、いえっさ・・・


秋:さて、又二郎はお腹が痛いと。

厚樹:そーゆー事だ、って事で明日は更新無しだけど月曜はちゃんと更新するぞ!!

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