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六十七話、二つの火花!!

よし、京都に行こう!

 謎の行き倒れコントを無視した僕等を、全力で追いかけてきた厚樹達。

 運動神経抜群な彼等を振り切れるはずも無く、あっという間に追いつかれてしまった。



「お前等ー! 秋達と遊びたいかー!」


「おー!」

「おーぅ!!」


 僕等を取り囲んだ三人は、先程と同じ妙なテンションで騒ぎ始める 

・・・なにこの「ニューヨークへ行きたいかー!」的なノリ。


 まぁ、なんとなくわかったよ。厚樹達はなんでもいいから構って欲しいと言いたいわけだ。


「・・・それで? 結局みんなは何がしたいの?」


 微笑ましいと言うか、回りくどいと言うか。

そんな風に呆れつつ聞いてみると、厚樹達は満開の笑顔で・・・


「「「仲間に入れて欲しいです!!!」」」


 ・・・初めからそう言ってください。



 ということで。僕、未来、有紀に加え、厚樹、さつき、美咲の三人が加わり

僕達は六人で隣町に向かった。旅は道ずれとよく言うけど、この場合は違うね。


 片道20分の電車に揺られ、やってきました隣町。


「うえぇー・・・やっと着いたな、秋ー」

「だね。相変わらず電車はきつかったですなぁ・・・」


 慣れない電車に疲れた僕達。

さっきまで妙なテンションだった厚樹達も、電車を降りる頃には普段のテンションに戻っていた


「というか、お前等はなんで隣町に来たんだ?」

「・・・知らずに着いてきたことに、驚きだよ」


 呆れつつも、本日の目的であるラーメン屋の話を教えてやった

それを聞いた厚樹が・・・なんか、わなわなと震えだした・・・


「お、女の子と・・・夏休みに・・・ラーメン屋、だと・・・っ!?」

 ・・・おーい、厚樹ー?


「それも・・・両手に花でぇー・・・って貴様ぁああぁぁあああああああああああ!!!!!!」

「ちょ!? なにお前!? なんでキレてんの!!?」


「問答無ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぅ!!!」

「―――なっ!?」


 ブオンッ!

危ない! とっさに首を引っ込めていなければ、いろいろと危なかった!


「なにすんだバカヤロウ!!」

「うるせぇ! このラブルジョワ!! お前みたいなモテ男はいっぺん死ね!!」

 ・・・ひっど!? てかラブルジョワて。お前はチョイ悪クラスメイトか。


 っく、この馬鹿がなんで怒っているのかは謎だが、黙ってやられるわけにはいかない!!


「ふっ・・・久しぶりに、やるか?」


 言いながら、拳を構えてステップを踏む


「・・・そう、だな。ここで決着をつけるのも、悪くねーな・・・行くぜ!」


 対する厚樹も、ファイティングポーズ

・・・ホントはやりたくないけどね・・・話しの通じない相手には、実力行使しかないってことよ!!


「行くぞ厚樹!!」

「っはっはっは、すぐに沈めてやらぁ!!!」


 カンカーン! 久々のゴングが鳴り響きましたぁ!!

でも、正直どうでもいいので、試合の解説はしません! 更にぶっちゃけると、めんどいです!!





 さつき視点。

 隣町に着いた途端に騒ぎ出す男二人を眺めながら、私達女子陣は呆れ顔で肩をすくめた


「相変わらず、馬鹿ねこいつらは・・・」

 そう言うと、隣にいた有紀が声をかけてくる


「いつもあの二人を相手にして、疲れないのかさつき殿?」

 ・・・さつき殿?


「もう慣れたわ・・・というか」

「・・・ん、どうした? 急に真面目な顔をして」


「有紀達って、秋と仲良かったのね? 今まで秋と一緒にやってきたけど、あんた達が仲良くしてるとこ見たこと無かったわ」


 先程から気になっていたことを言うと、有紀は「ふむ。それもそうか」と腕を組む


「つい先日のことだが、秋氏は茶道部に入部してな。我々はその茶道部の部員なので、必然的に仲良くなったわけだ」

 ・・・必然的に、ねぇ。


「バレー部で噂になってたから、入部の話は知ってたけど・・・あの秋が部活をやるなんて、一体どんな事情があるのかしら?」

「ふふ。気になるなら、本人に聞いてみたらどうだ?」


「・・・私は、あんたに聞いてるんだけど?」

「いやぁすまんなー 秋氏の断りも無くぺらぺら話すのは正直気が引けるのでなぁー っはっはっは」


「あんたねぇ・・・っ」


「ふん・・・っ」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ。私と有紀の間に、激しい火花が飛び散る!!


 カンカーン! おぉっと!? なんと、こんなところでもゴングがぁー!!

とても珍しいマッチメイクですが、めんどくさいので試合の解説は一切いたしません! あしからず!! ・・・あ、解説は萩又二郎でした! アディオス!!

 


 


「みんな元気だねー・・・」

「そうだねー・・・」


 駅のホームで喧嘩を始めた四人を眺めながら、平和主義者の美咲と未来は、苦笑いを浮かべていた・・・



次回、ラーメンデートそのご!






秋:ラーメンデート編長っ!?

厚樹:そのごって・・・いつまで続ける気だ?


又二郎:・・・神のみぞ知る!


秋 厚樹:死ねぃっ!!

又二郎:ブベラッ!!



秋:それにしても、これで三日連続更新かぁ・・・

厚樹:これが一体いつまで続くのかって話だな・・・


又二郎:・・・それは、神のみぞ知る!!


秋 厚樹:復活しおった!?


又二郎:とりあえず、夏休み編が終わるまで頑張ります!


秋:完結するまで頑張れよ・・・

厚樹:ってか、いつまで続くんだ? 夏休み・・・

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