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五十七話、助太刀の坂部舞!?

異世界。

「坂部殿、だったな。それは一体どういうつもりだ?」


 自信満々と言った様子で仁王立ちのクラス長に向かって、鋭い視線を浴びせる有紀

・・・うん。有紀が警戒するのもわかるけどさ、なんで『坂部殿』?


 対するクラス長は、そんな有紀の視線に怖気づくことも無く、

「クラスメイトが困ってるんだもの、助けないわけにはいかないでしょ!」

「お、おぉ・・・」

 ・・・かっこよすぎだろクラス長。


「ちょっと、そんなに褒めないでよ秋君・・・」


「ええぇっ!? なんで心の声に答えるの!?」

「し、シンパシー? ・・・なんちゃって」

 『なんちゃって』って言われても。てか頬染めながら言うのやめれ。



「こらそこ。話を脱線させるな」

 二人でふざけていると、有紀様がお怒りになった

「スミマセンデシタ」と二人揃って頭を下げる。有紀怖い。


 気を取り直して、僕がクラス長に質問をする


「っていうか、クラス長はいつから聞いてたの?」

「あ、うん。さっきよ、さっき『・・・モノローグで遊ばないでね?』ってところから」

「最初からいたんだ!?」


 驚いた! 真横にいたのに、全く気付かなかった!

なんで声かけてくれなかったんだろう。まぁいいか。



「初めからということは、私達が創立祭のことで困っているということはわかっているのだな?」

「えぇ、要するに喫茶店をやりたいけど、やる場所がないってことよね?」

「まぁ間違ってはいないな。別に喫茶店がやりたいわけではないが」


 有紀の言葉にクラス長はちらちらと僕の方を見ながら首をかしげる


「そうなの? でも秋君がやりたいって言ってたし」

「・・・知らんがな。」

 不思議そうな顔をしているクラス長に、有紀のツッコミが綺麗に決まった・・・








 確かに坂部殿は我々のクラスの長である『クラス長』だ

 だから困っているクラスメイトを助けたいという坂部殿の意見もわかる

・・・だが、本心は秋氏の好感度を上げたいとか、そんなところだろう。


 そこまではいい。どう考えても、それ以外の答えは出ないからな。

 それに、坂部殿は大変真面目な生徒だと教師の間では有名だ。つまり教師達に随分と顔も効く

坂部殿が協力してくれれば・・・正直、この上なく助かるのだが・・・



 ・・・問題は、彼女が『未来の恋敵であるということ』だ

坂部殿が秋氏に好意を抱いていることは明確。そして恐らくだが未来も。


 困った。私としては、是非協力してもらいたいのだが・・・未来がなぁ・・・あいつ不貞腐れないかなぁ・・・

 私は少しの間、頭を悩ませていたが・・・


 まぁ、あの鈍感男なら、坂部殿の好意に気付くことはないだろう。未来も例外ではないが、それは知らん。




「・・・ま、悪いようにはならないな」

 いろいろと頭を悩ませた後、私は小さく呟いた

向かいにいた秋氏が私の声に気付き、こちらを見る


「有紀、何か言った?」

 この地獄耳め。私に二度同じ台詞を言えと? ふん、馬鹿にするな。


「いや、せっかくだから坂部殿の協力に賛成しようと思ってな」


「え・・・いいの!?」


 私の言葉にぱっと目を輝かせる坂部殿

・・・本当にわかりやすいなこの娘。


「あぁ。よろしく頼む・・・ほら、秋氏も」

「え、あ。うん! よろしくねクラス長! 正直めちゃくちゃ心強いです!」


 私と秋氏の二人で歓迎すると、彼女は満開の笑顔で・・・


「うん! よろしくね、二人とも!!」

 と、頭を下げる


 その笑顔を見て、私は・・・・・・未来の恋敵は、強敵だなぁ。なんて思ったのだった・・・


次回、厚樹到来!









秋:やっと書き貯めが貯まってきたね・・・

厚樹:今週もなんとか乗り切れそうだな。

又二郎:アメ○ロやりたい・・・


厚樹:駄目だぞ又二郎、まだ冬休み分の書き貯めが無いからな。

又二郎:ひえぇぇー・・・


秋:がんばってよ?それじゃ、また明日!!

厚樹:さらば!!


又二郎:冬休みが待ち遠しいよぉおおおおおおお!!

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