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二十三話、まだ増える!新キャラ達よ!!

鉛筆削り!!

「それじゃ、海に行くのは決まりとして・・・どうやって行くのよ?」


クラス長の言葉に、教室の皆が黙りこくる

・・・なんて無計画なヤツらだ。


まぁ僕達はどこにでもいる普通の高校生で、免許も無ければ、クラス全員を海まで運ぶ手段も無い訳である・・・普通なら、ね。



皆は「どうするアイ〇ルー♪」と頭を抱えつつも、『ある男』に期待の眼差しを向けていた

『ある男』とは、この教室の中でただ一人、海への移動手段を持っている人物だ。そいつの名は・・・―――






「・・・それなら、僕に任せてくれ!」


「「「「「待ってましたぁ!」」」」」


皆の期待を感じ取った、黒縁眼鏡の大男・・・『ある男』はゆっくりと立ち上がった―――





その大男の名は 塚原利樹(つかはら としき)

濃い眉毛と、アニメでよく見るグルグル眼鏡が特徴。


身体はどこのレスラーですか? と思わせるほどのマッチョさん

髪は今時珍しい綺麗な七三分けで、見たまんまのガリ勉野郎だ


実はこの男、家が軍家とかなんとかで、かなりのボンボンお坊ちゃまである

皆の期待は彼のお財布に向けられていたのである。


どうでもいいが、坂部舞の事を全力で愛しているらしい。


部活動は『少林サッカー部』とやらに所属しているらしいが、これもどうでもいいか。


以上、塚原利樹の説明終わり!





「そう? でも迷惑なんじゃ・・・」

教卓の前で、クラス長が心配そうに塚原利樹を見つめる


「大丈夫だ! 坂部君のため、もといクラス皆のため! 僕がD組サマーイベントに全面協力しよう!!」

明らかな好意をアピールするも、クラス長は「うん、ありがと」と一言で流す

・・・哀れ、塚原利樹・・・。



「うおぉーーーーっ!」「いいぞ利樹ー!!」「流石ボンボン!!」

クラス長の代わりに、クラスの皆が彼に向かって拍手を送る

ヘコヘコと、照れながら頭を下げてから、塚原利樹は携帯でどこかに電話を掛け始めた



「それじゃ。行くための足と予算が確保できたから・・・イベント開催日はいつにする?」


クラス長が皆に聞くと、教室がざわめきはじめる

後は日程を決めるだけで、本当に海に行けてしまうらしい。持つべきものはお金持ちのクラスメイトである。







「バレー部って休みとかあるの?」


隣で本を読んでいたさつきに声をかけると、彼女はパタンと本を閉じ、少し思案。



「そうねー・・・夏さんが言うには、休みは殆ど無いみたいだけど。旅行に行くって言えば、休ませてもらえるかなぁ」

「うっわ、ホントに部活漬けだね。僕、帰宅部でよかったよ」


「だな! 辛い練習で汗水垂らしてる奴等を想像しながら、家でダラダラ過ごすのは、最高の気分だからなぁ!」

最低な台詞を吐きながら、こちらに振り返る厚樹


「最低ね、あんた」

「・・・・・・って秋が言ってたぞ」


「言って無いよ!?」


ぼごぉ!


ツッコミと共に、厚樹の顔面に拳がめり込む



「い、イッテェ・・・ッ、なにしやがる秋ィ・・・」

「馬鹿なこと言ってるからだ。少しは反省しなさい」


「っく、わかった、反省してやるよ・・・お前を殺った後になぁ!!」

「やんのかチャラ男!」


ムキーッ! とサルの喧嘩みたいに引っ掻き合う二人

これが結構痛いんだな・・・



「おーい、なにやってんの? 二人とも?」

クラスの皆と騒いでいた美咲が、自分の席に戻ってきた


「いつもの馬鹿騒ぎよ。それより、夏さんにいつ休みを貰うか、早いとこ決めなくちゃね」

「あぁ、了解! ・・・でも、二日連続休みなんて貰えるかねー?」


「え? 二日連続って?」

「いやね? なんか皆、日帰りは嫌だって言っててさ。どこかで一泊してこうって話が―――」




「はぁはぁ・・・っ、お、お泊り!?」

「ゼハァゼェッ・・・お、おい! マジで!?」


美咲の一言を聞いて、取っ組み合いまで発展していた僕達の動きが止まる


「なんか、そうみたい。いやぁ、楽しみになってきたねー!」


「まだ決まったわけじゃないでしょ? 坂部さんに、一度相談してみなくちゃ」

流石さつきだ。実に正論である。

僕としても、一泊するのは大歓迎だけどね・・・まぁ、こればかりは無理だろう。



皆を代表して、厚樹がクラス長にむかって叫ぶ


「おーい! 舞ちゃーん!! どうせなら当日、一晩泊ってこーぜー!」

「お泊りって、そんの無理に決まってるでしょー! ・・・てゆーか舞ちゃんって呼ばないで!」


やっぱりか・・・と、クラス皆の落胆する声が聞こえた



「あーあ、お泊りしたかったなー!」

「日帰りで海って、なんか面倒になってきたー」

「クラス長ー! なんとかしてよー、けちんぼー!」



「ちょ、ちょっと皆っ、無茶言わないでよー!」


好き勝手にブーイングを起こす皆を、必死になだめるクラス長。

なんだかかわいそうになってきたのだが、皆は本気で責めているわけではない。


クラス長が困ると、必ず助け舟を出す『ヤツ』がいる・・・皆はその『ヤツ』が活躍できるような状況を作っていたのだ




「皆、ちょっと待ってくれ!」


再び、立ち上がる大男。

期待のまなざしが塚原利樹に集まった


「どうしたの、塚原君・・・?」

クラス長が、困惑しながらもたずねる



「当日に行く予定の海の近くに、親の知り合いが経営している大きな旅館がある。そこなら、皆が泊まっても大丈夫だろう!」

「え、でも・・・それも、迷惑なんじゃ・・・」


その言葉に、塚原利樹は手に持った携帯電話を掲げる


「安心してくれ坂部君! 既に旅館側にも連絡してある。『是非、いらしてください』と言っていた!」


「え、えぇー・・・そうなんだぁ・・・」

もうなんでもアリだな。と項垂れるクラス長





「じゃ、じゃぁ・・・泊まり込み、オーケーでーす」


「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっぉぉぉぉ!!!」」」」」


ご都合主義、最高です!



次回、イベント前日!!





秋:・・・朝更新したはずなのに。

厚樹:更新されてなかったな。

又二郎:なぜだ?


秋:不覚。

厚樹:無念。


又二郎:それより、なんで今回俺が登場しなかったんだろう・・・

秋:知らん。


又二郎:・・・・・・明日はちゃんと更新しよう!!

秋:じゃぁお気に入り登録してくれた人ありがとう!

厚樹:また次回!!

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