表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/74

十一話、真鍋家の朝。そのに。

いろはにほへと。


 バスケの疲れが残る翌朝。僕はベットからのっそりと体を起こし、窓から見える景色をただぼんやりと眺めていた。

 ……あぁ、眠っむ。





「あと、5度寝くらいしたいっす」


 未だに睡眠を試みようとする瞼をこすりながら階段を下り、居間のじゅうたんに寝転ぶ。

 やばい。あと2秒で眠れる自身がある。


「あら秋ちゃんおはよー」


 キッチンから母上の声が聞こえてきた。


「おはようございま、ぐー……」

「こらこら、遅刻するから二度寝しないのー」

「……っは! いかんいかん!」


 母上の言葉に慌てて身体を起こすと、再び睡魔がやってくる前に洗面所へ向かった。



「あ、おはよう秋」


 ダイニングに顔を出すと、パンに苺ジャムを大量に塗りつけていた姉が挨拶してくる。


「おはようございまー……あ、ふわぁ……」


 顔を洗ったはずなのだが、やはり朝の睡魔には到底勝てないらしい。

 平日の朝ってなんでこんなに瞼が重くなるんだろう。


「む……」


 姉はのろのろと口を動かす僕を、不愉快そうに見つめるてくる。

 世の中には我が姉のように、朝に強い能力を持った超人もいるのだなと、一人こくこく頷く。


「はぁ。あんた本当に朝弱いわねー、もっとしっかりしなさいよ」


 そう言ってジャムの付いたスプーンを突き付けて指摘してきた。

 僕は無言でスプーンを持つ姉の手を押し返す。

 ……制服にジャムがついたらどうする。


「眠いんだよ、朝は」

「まったくもー。何であんたもさつきも朝に弱いのかしら」


 大きくため息をついてから、姉はパンにかじり付いた。

 僕はそんな姉の向かい側の椅子につくと、コーヒーの入ったマグカップを手にとる。


「さつきのやつ、まだ朝練不参加なの?」

「んー、まぁ週に二、三回は来るけど大体は来ないわね」

「へぇー」


コーヒーを飲みながら相槌を打つ。


「ホント、勿体無いのよ! さつきってバレーうまいし、もうちょっとでも朝練に参加してくれれば、試合にも出させてあげられるのにー! いや、それだけじゃなくてレギュラー入りも確実で……あぁ、くっそー!!」


 そう言って怨む様に僕を見てくる姉。いやそんな目でこっち見られても困るんだが。

 ……しかしまぁ、勿体無いよなぁ。朝練さえ出ればレギュラーになれるってのに。


「それでも、放課後は毎回参加してくれるからいいんだけど……って、あれ? そう言えば昨日は来なかったけど、どうかしたのかしら?」

「っ!?」


 ぎくっ、と一瞬背筋が震えた。

 そういや昨日、部活サボってバスケやってたんだよねあの二人。

 ちなみにバレー部は大抵体育館で練習しているのだが、昨日はたまたま外で練習していたらしい。


「な、なんでだろーね? 世の中は不思議で溢れてるよー、はっはっは」


 さつき達が部活をサボって僕達とバスケに興じていたと知れば、姉の激怒は間違いない。そして僕は姉によって長時間のお説教を受けることになるもの折込済みだ。

 もちろんそんな目に合うのは御免なので、事実を悟られないよう表情を引き締める。

 ……おっかないので、ついでに話題も変えておこう。


「じゃ、じゃあ美咲はどうなの? 運動神経いいからレギュラーなんて余裕でしょ?」


 そう言うと姉はあっさりと話題に乗り換え、楽しそうに美咲の事を語りだした。


「うん! あの子はいいわっ、元気もいいし! 人望もある! なんと言っても、あの運動神経には文句のつけようないし! あの子は絶対キャプテンになるわ! てかあの子意外がキャプテンなんて認めないわよ!」

「ほぉほぉ、なるほどねー」


 美咲について熱く語る姉の言葉を聴きながら僕はマグカップを置き、時計を見てから口を開く。


「ところで、朝練はいいの?」

「え? えぇ! もうこんな時間!?」

「遅刻は駄目だよ、キャプテンさーん……って、早いなぁ」


 言い終わる頃には、姉の姿は無かったという。


 ちゃらららっちゃちゃ~♪

 怒られずに済んだ! 真鍋秋は、平和な朝を手にいれた! 経験値を999999手にいれ(略



 ピンポーン、とお馴染みの厚樹の来訪を告げるチャイムが鳴る。


「おーい! 秋ー、来たぞー!!」

「あら厚樹君ね」


 そしていつものように母上が玄関へと向っていった。


「……ふぅ、今日も平和ですなぁ」


 玄関の方で、厚樹が母上と挨拶を交わしている声を聞きながら、しみじみと呟いた。


次回、学校!




又二郎:この話は長かった・・・疲れたぜ・・・

秋:そう?いつもと一緒くらいじゃない?

厚樹:この小説一話あたり1500文字以内じゃね?


又二郎:そうじゃない、そうじゃないんだ・・・

秋:じゃあ何さ?

又二郎:これ書いてる途中文章が全部消えたんだよおおおおおおお!!


秋:あそ、またか。

厚樹:俺達には関係ないな。

又二郎:お前ら知らねえだろ!?かなり堪えるぞ!?二回目書いてる時イライラして来てさぁ!!!


厚樹:自分のせいだろ

秋:てか日曜日に書き貯めしなかったお前が悪い。

又二郎:うわあああああああああああああああああああああん!!!


厚樹:作者が帰って行った・・・

秋:まぁ今回はそっとしておいてやろう。


厚樹:それじゃ、評価してくれた人達どうもありがとう!

秋:これからもよろしく!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ