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2話 サブジョブ

通称 MFO と言うゲームの中、


始まり町、または、初心者の町と呼ばれるアルス、


この町の酒場で、


いつものパーティーが、会議?をしている。



「うちのパーティー!ポンコツ過ぎだろ!


なんで全員、攻撃職なんだ!」



と、女狩人クロが叫ぶ。



「誰か、支援職に回れよ!」



「ゲームなんだから、好きなジョブで良いでしょ?」



と、長身のエルフ、魔導師ガガがいい。



「そうだ!そうだ!」



と、緑の髪の軽戦士まっちゃが、それに乗る。




「そうは言っても、オレ、これしか出来無いし、、、。」



と、岩の様な筋肉二刀流剣士タカは答える。




「、、猪突猛進は、いいわ。」



クロは切って捨て、更に心の叫びを声にして叫ぶ。



「それに、サブジョブ!


まっちゃ!


あんた軽戦士なのに、サブ、トレジャーハンターって、


だったら、最初から盗賊やれば良いだろうが!


そして、


ガガ!


サブも、魔術研究家って、どんだけ魔法好きなんだ!」



「オレも剣術家だ、、、、。」



「、、、猪突猛進は、それでいいの、、、、。」



この対応の差に、2人は不平を鳴らす。



ぶうぶう、



「あんた達は、器用なんだから、他やりなさいよ。」



「いや、俺は、魔法使いになりたくて、


このゲーム始めたわけだし、、他のジョブなんて無理。」



「メインじゃ無くて、サブよ、サブ、。」



「いやぁ、だって、魔法を極めたいじゃん。」



「そうだ!オレだって、軽戦士がいい!


盗賊なんて、いやだ〜!


それに、オレは、


トレジャーハンターのスキルで、


パーティーに貢献している〜。」




「給食班長の横暴だ〜!」


「そうだ!そうだ!」



「ふぅ、まっ、しょうがないわね、


あなた達、飯、抜くわよ。」



「ひぃ〜!」


「ひぃ〜!!」



このゲームには、食事と言う概念がある。


長く食事を摂らないと、


空腹状態が始まり、


徐々にステータスの低下が始まる、


それは、時間が経つにつれ、加速度的に増大し、


最大80%の低下と成り、行動不能になる。


それを放って置くと、HPも0と成り死亡する。


ゆえに、このゲームでは、食事は重要なのである。


まあ、


フルダイブ形のゲームだから、味覚や嗅覚、触覚もあるので、


食事を採る楽しみもある。


それも、カロリーを気にする事なく。



そういう感覚も、このゲームの醍醐味であろう。



ちなみに、


クロは、サブジョブが、料理人。


つまり、狩人で料理人、


食に、とことんこだわって、


このゲームをプレーしているので、


他のパーティーメンバーと同じく、


こだわりを持って、やってる為、


他人の事を言えないのだが、、、。



会議?の間に注文した料理を食べた後、


今日の冒険に、いつも通りに、出発することに、、。


いつもの通り、酒場にいるプレーヤーに声をかけられて、


出発する。




「いよっ!鉄馬のポンコツ!頑張れよ!」



「ありがとう!」


笑う2人と、



「むっ!」



と、する2人は、


酒場を後にした。



今日は、主に、初心者の森、アカサの森、後半を、


回って、素材集めである。


前回、


まっちゃの暴走のせいで、ガガが、


全てのポーションを使い果たしたので、


その材料が、メインである。



素材が有れば、多少の物は、ガガの錬成魔法で、


作る事が、可能なのだ。



さすがに、復活薬の様な超貴重な物は、


作れないらしい。



森の後半まで行く方法は、


自らの足で進むしか、今のところ、


このパーティーには無い。



ただ、


いつもの通り、


ガガが、長距離攻撃魔法を使い始め、


他のメンバーは、一応警戒はするが、


ただの散歩の時間が始まった。


それは、もうガガの趣味の時間でもある。



「ふふふ、狙撃!」


「狙撃!」


「狙撃!」


「狙撃!」



クロは、いつも呆れる。


そもそも、


闇魔法、呪殺シャドーストライクは、


自動ロックで、外れない、命中率100%の呪文である、


狙撃も何もあったもんでは無い、


そう思うし、


ガガのレベルなら、この辺りのモンスターなど、


普通に即死だし、


ただ、ガガの顔が、モンスターを、知覚外から痛ぶって、


喜んでいる様に見えるからだ。



そして、


敵は、辺りに居ないので、


素材集めをしながら前へ進む。



また、


クロが呆れてるのは、そのシャドーストライクの呪文を、


魔術研究家のスキルで、カスタマイズして、


威力は多少落ちたが、射程距離が延長され、


消費MPを激減させて、


ガガ自身のMPが、全く減らない様にしたのだ。


と言うのも、魔術研究家のスキルで、


作ったスキル、魔力自動回復で、


30秒で、1%MPが回復するものだが、


ガガは、シャドーストライクの消費MPを、


回復量より小さくした為、


この呪文だけだが、


いくらでも、放ち続ける事ができるのである。



ただ、万能と言う訳では無い。


対象は、敵一体であるし、目標を知覚しなければならない、


そして、詠唱時間が5秒である。


呪文の中では短い方だが、


それでも、乱戦になれば、使う機会がない訳で、


使えるシュチュエーションは、


限定される。


条件次第では、無敵ではあるが。



「止まって!」



不意にクロが、パーティーを止める。




「、、鹿、発見〜。」



クロは、1人隠蔽スキルを発動させ、


姿が薄くなり、行動に移る。



おそらく、鹿からは、全く見えないであろう。



そして、気配を消し鹿に近づき矢を放った。



見事、一撃で仕留めた。



ゲームなので、血抜きしないで、解体出来、


それぞれの、食料アイテムに別れて行き、


角と革は、素材アイテムになって、


クロのアイテムバックの中にしまわれた。



ただし、


解体スキルが無い場合には、


ランダムで、1つのアイテムに成ってしまう。



「いいわよ!先にすすみましょ!」



振り返ると、


よだれを垂らす、3人の男たちが、


ゾンビの様に立っていた。



「何よ!不気味ねぇ!」



どうやら、鹿料理が食べたい様だ。




「、、どうしようかなぁ〜、、、。」




まるで、雛鳥が、エサをねだる様に、


3人の男たちは、鹿料理をリクエストする。



その様子を見て、


昔、母に言われた、


男は胃袋、掴んで支配するのよ、


、と、言う言葉の意味を、


このパーティーで学んだ様な気がする。



昔は、勘違いして、


物理的に掴むのかと、勘違いして、


プロレス技、


ストマッククローの練習を、


死ぬほど練習していたが、


最近、高校生に成って、


本当の意味を知って、


それは、


黒歴史となった。




クロは調理道具を出して、


料理を始める。



その間、


まっちゃとガガが、周辺警戒をして、


タカは座って、クロの話し相手をしていた。



タカは、どうやら、


リアルでも、


剣術、剣道、居合、抜刀を嗜んでおり、


正真正銘の剣バカらしい事が、


わかった。



本来リアルの話しは、NGだが、


本人が勝手に話したので、


クロは、内心で、


、、、セーフ、これは、セーフ、、、



と、叫んでいた。



そして、


4人は、鹿料理を堪能した。



クロの料理スキルは、


生産職のコックに、引けを取らないレベルであるから、


男達は、


涙を流して食している、うまい、うまい、と、。


こうして、


パーティーは、食事を摂った後、


奥に向かって進んだ。



ガガが趣味に没頭している間、


素材集めは順調に進んだ。



奥地に入り、


必要素材は、大体揃ったのだが、


ここで、


ポンコツ発動。



ガガが、シャドーストライクを放ったところ、


遠くの方で、大型モンスターの咆哮が響いた。




「、、、あれ?、、。」



「あれじゃない!あれじゃ!お前!何をしたぁ〜!」



「、、さ、さぁ〜、、、。」



「き、貴様〜、、、、。」



涙目になってクロは、


ガガの胸ぐら掴んで訴えているところ、


森の木々を、へし折りながら、


そのモンスターは、現れた。



キンググリズリーLV15。



初心者フィールドのラスボス、


テラワームLV15を超える強さの、


レアモンスターだった。



「キンググリズリーだ!」



タカは、嬉々として剣を抜いたが、


ガガが、それを制した。



「タカ待ってくれ、2人にヤラしてみよう。」



どうやら、クロとまっちゃに戦ってもらう様だ。



「いょっしゃぁぁ!」



と、まっちゃ。



「いいわよ、やってやろうじゃない。」



と、クロ。


ただ、


彼等は忘れていた。



リアルの手負いのクマが危険な事を、


それを参考に、ゲームも作られている事を、


そして、


ガガの攻撃で、20%のダメージを受けている事を。



現れたキンググリズリーは、


猛り狂い、襲いかかって来た。



「こ、こわっ、。」



クロは少し引いたが、


まっちゃが、ヘイトを煽り、注意を引いた。



「へい!へい!クマこう!こっちだ!こっちだ!」



攻撃を避しまくり、スキを見つけて攻撃をする、 


キンググリズリーの毛は固く、


まるで針金のようで、


まっちゃの攻撃は、あまり通らないが、


刺突は、多少の効果があったので、


出来るだけ、それを続けた。



クロは、隠蔽スキルで隠れ、


弓矢による攻撃を実行していた。



死闘は続き、30分ほど過ぎた頃、


クマと人の残りHPが、1割を切り、


いよいよ最終局面に突入し、


勝負の決めどころ、



「ガガ!お願い!」


クロの要求に応えて、



「回復ポーションいくぜ!」



と、投げたところ、



暴投、



クロの手を大きく飛び越え、


クマに命中!


キンググリズリーは、HPを回復した。



このゲームの回復アイテムの多くは、


飲んでもかけても効果がある。



「ぁおい!何してくれてんだ!ボケ!」



クロは叫んだ。



その叫びから、


更に30分、死闘は続き、


キンググリズリーを倒した。



2人は、レベルが上がった。



クロがLV19に、


まっちゃがLV14に、なった。



ただ、


2人のHPは、一桁であった。



「キサマと言う奴は!」



クロは、ガガをロープで、ぐるぐる巻きにして、


木に逆さに吊るし上げた。



その怒りは、


あの時見た、光景から来る物だった。



それは、



「わははは!それぇ〜!」



と、満面の笑みで、明らかに、


クマに向かって、ポーションを、


投げていたのである。



それを、クロは、決して見逃さない。



ガガは、


そう言う事をする奴だからだ。




「わははは!」



吊るされたガガは笑い、


怒るクロは、それをサンドバッグにしていた。



補足になるが、


このゲームに、フレンドリーファイヤーが無い、


同じパーティーに居る者同士には、


ダメージが行かないシステムである。


PK、つまりプレーヤーキルは有るので、


同じパーティー以外には、ダメージが通る仕様だ。



なので、


笑うガガのサンドバッグは、


しばらく続く事となる。



疲れ果てた軽戦士は、崩れ落ち叫んだ。




「うちのパーティー、ヒーラー募集中です!」




その叫びは、虚しく森を駆けるだけだった。




 第2話 完







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