第九百五十六話 名言を活かす為に
タダでは起きない
藤井智美はいきなり公認銃剣道コーチ取得を目指す事になった。
先ずは銃剣道三段が必要との事で、最寄りの道場や教室を調べると、東京に二箇所存在した。
幸いにも一つは東京都板橋区在住で最寄り駅が東武練馬駅の藤井が通える位置にあった。
藤井
自転車なら10分ちょいの位置だ!
えーと、練馬区北町4-1-1 陸上自衛隊練馬駐屯地錬武館・・ん?
これは一般人が通えるの?
どうせ取得するならその過程をYouTubeに投稿しようと思ってたけど、これは情報統制されてるだろうなぁ・・
とりあえず、HPに載ってる連絡先にTELして見ると一般人もOKとの事であった。
早速、毎週水曜・金曜 18:00~19:00に通う意思を伝えると「まずは見学からで」となった。
bukakumono.co.Ltdの社員?契約社員?として「公認銃剣道コーチ」を取得しなければならない。しかも、社命なので経費が落ちる。
タダで銃剣道三段と公認銃剣道コーチを目指せるのは金銭的余裕で時間を持て余してる藤井にとっても、今の時代的にも美味し過ぎる。
ジャージとスポーツシューズ、木銃と防具類も会社経費でチュアムのスポーツ店経由で発注済みになっている。
駐屯地内の撮影不可なら、公園等で自主練をYouTubeにUPしようと考えていた。
藤井
ついでに会社で車の免許とかも取らせてくれないかな?
甘過ぎるかぁw
ちなみに銃剣道ってどんな感じ何だろう?
動画を見る・・めっちゃ痛そう何ですけど・・自衛官がメインっぽいから力強いのかな?
まあ、やって見るかぁ
藤井はとある名言を思い出す。
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」by 上杉鷹山
今風の直訳だと「やらなきゃできない やろうとしなきゃ何もできない 何も結果出ないのは本気でやってないから」である。
上杉鷹山公は幕末の大赤字の米沢藩を先ほどの名言をOJT(On the Job Training)として藩政改革を成功させ黒字化させた名君であり、経営者でもあり政治家である。
財政難に陥った米沢藩を再建するため、大きく分けて三つの事に力を入れた。
① 藩主の質素な生活を模範とした「大倹約」と支出の見直し
② 人材登用、特に「人材の適材適所」による有能な人物の活用
③ 養蚕・織物業の振興による特産品の育成と商品価値の向上を柱とした。
これは現代でも有効であり、分かりやすく直訳すれば
① 金が無いのに贅沢すんなし、飲食は家で安く我慢しろよ!
② 人を使う時は得意な事をさせろよ、何でもやらしてんじゃねーぞ
③ あんたバカぁ?売りが無いなら作れって!
これを元にしたのが山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」である。
口ばっかで成功しない人には必要な考えですね。
そんなこんなで藤井智美のチャレンジが始まるのであった。
参照
https://jukendo.info/doujoannai/
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