第九百五十一話 ボンバイエ
爆裂
次の相手を探していると観客が湧く!
あの超人が動いた。
二番目に大きいレスラーにいきなり走り込んでアックスボンバーを打ち込んだのだった。
相手レスラーはそのまま場外へ吹っ飛ばされた。
立ち上がる所に他のレスラーがスライディングキックでリングアウト
場が一気に混戦状態に入った。
蒼楽に掴みかかってきた覆面ルチャドール(男性レスラー)をエルボースマッシュからの高速フロントスープレックスからのジャパニーズレッグホールドで片付ける。
立ち上がった瞬間、フライングクロスチョップを打ってきたマスクマンにカウンターのドロップキックで迎撃する、そこにコーナーポストからルチャドーラ(女性レスラー)がフライングボディプレスで3カウント
気付けば蒼楽と先程のルチャドーラ(女性レスラー)と超人の三人になっていた。
三人は距離を保ちつつルチャドーラ(女性レスラー)・蒼楽・超人と右回りにリングを周り出す。
ルチャドーラ(女性レスラー)が蒼楽にアイコンタクトを送ってきた。
「一緒に超人をやろう」って事は直ぐに分かったが蒼楽は急に逆回りに走り、ルチャドーラ(女性レスラー)に掴みかかる。
「あ、このバカ!空気読めよ」と、言葉はわからないが理解は出来た。
飛行機投げで超人の近くに投げると超人がニードロップで追撃し、起こして蒼楽に振ってきた所をキチンシンクで止めてからのフランケンシュタイナーで場外に叩きだす。
ルチャドーラ(女性レスラー)はそのままリングアウトになるだろうと思われた瞬間、蒼楽が超人に仕掛けた!
先ずは走り込んでのショルダータックル!
弾き返される。
「く、質量差があり過ぎる・・なら」
余裕のニヤつく超人に再度走り込んでからのフライングニールキック!
不意を突かれた超人は体を捻りつつも後退する。
更に蒼楽は攻めたてる!
大車輪キックからの水面蹴りからの喧嘩キック・・超人は初めて見る技なのか、打撃技が苦手なのか防御が間に合わない。
小柄な覆面ルチャドーラ(女性レスラー)が大柄なルチャドール(男性レスラー)を打撃で攻め込んで後退させている。
会場は当然「うおー」と盛り上がる。
超人が続く劣勢にブチ切れる。
カウンターを狙ったドロップキックだった。
大きく高さが有り、質量があったが、絶対予測で読みきっていた蒼楽は更に上からカウンターでネックブリーカードロップを決める。
超人は後頭部押さえて悶えている。
ここだとばかりにコーナーから走り込んでからの膝を抱えて二回転宙返りでヒップドロップを超人のボディに落とす。
超人のグッと言う声が漏れる。
魅せ所だ!蒼楽はコーナーに走るとポストを駆け上がった。
最上段から後方へ飛び上がり、体を捻って前方へ2回転しながら相手を押しつぶす!
フェニックス・スプラッシュだ!
が、決まらない。カウントギリギリで返されてしまった。
相手は男性のヘビー級の大きいレスラー、蒼楽は女性のジュニアヘビー級、ウェイト差が出ていた。
それは分かっていた。
起き上がる超人に助走を付けてジャンピング ニーパットを築き上げる様に入れると超人は倒れそうになる。
キメに入る。
蒼楽はフラつく超人に「この野郎!」と延髄斬りを入れる。
倒れた超人をリング中央に引っ張ってリバースのインディアンデスロックで超人の足をギリギリっと締め上げる。
気付けばゴングがなっていた・・ギブアップである。
蒼楽は拳を「ダァー」と突き上げた。
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