第九百四十四話 所変われば品変わる
俺ん所に来ないか?
前回からの続き
パナマ共和国 パナマ運河
ストレートをぎこちなく打っているカストロに山根の言葉をチュアムが英語で伝える。
カストロは驚きつつも目まぐるしく考える。
カストロ
このまま教会に居るよりは食扶持減らしとして日本へ行った方がいいとは思うけどシスターは何て言うだろうか・・でも怪獣怖いし・・子供の頃に見た日本の街を壊滅状態にする怪獣映画にビビっていた。
色々と考え込む
山根
パスポートの事もあるし、今すぐじゃ無くても良いからさ、シスターや仲間達と話し合ってで良いよ
行くなら、一先ず留学って形になるしさ
それを亜利沙が伝えるとカストロは頷いた。
丸山
そろそろお昼じゃな
ランチタイムじゃw
カストロはランチタイムの言葉に反応する。
亜利沙
カストロ君が新しく出来た和食の店があるって言ってるよ
藤井
そろそろ和食が欲しくなってきますね。
林田
うん、パナマの和食かぁ・・バズりそう!
亜利沙
YouTube中心過ぎw
丸山
まあ、流石は銀の盾のYouTuberじゃの
伊達では無いのう
山根
うーん、中南米の和食ねー、和食では無い予感・・
チュアム
まあこれも旅の醍醐味ですよ
喋りながら歩くと中華風+和風+ポリネシアンの変な建物に辿り着いた。
その名も「SUHSI KING」
亜利沙
寿司キングってw
林田と藤井は早くも動画を撮っていた。
店内に入ると中々繁盛していた。
メニューを見てびっくりする。
バナナフライ寿司・オレオ天・パシフィコロール(サーモン・アボカド・クリームチーズ・カニカマ・とびこの裏巻き寿司)・海老とクリームチーズのフライ
丸山
ううむ、分からんでも無いが・・
山根
そうか?わかるんだな・・
丸山
ほれ、日本でも場所によっては取れる魚が違うだろ
山根
ああ、石川や富山だとホタルイカの寿司とか山口だとフグの寿司みたいな?
丸山
そんな感じ?じゃな、多分
カストロがパシフィコロール以外の生魚はやめた方が良いと言うので生魚は遠慮した。
既に店内に生臭い魚の匂いが幽かにしていた。
結果として伝説者達には寿司としては認識できなかった。
手堅いカストロはオレオ天だけを食べていた。
今回は不思議と持ち帰るとは言わ無い事に全員苦笑したのであった。
不定期UPです、ご迷惑をおかけ致します。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 空銃




