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武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第24章 帰ってきた超人達
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第九百三十七話 お墓参り

帰省



R5・6・17(土)1140

日本国 東京都 千代田区 丸の内 東京駅



チュアムファンドで金銭的にも時間的にも余裕の出来た丸山は郷里の新潟県 新発田しばた市へ墓参りの帰省をする事にした。


台東区在住の丸山は江戸川を超えた墨田区の辞めた会社仲間に顔を見せて、最寄りの弁当屋で弁当を買い、近くの本所吾妻橋駅から都営地下鉄で日本橋にほんばし駅で降り、無料巡回バス・メトロリンク日本橋Eラインに乗り換えて東京駅に着いた所であった。


丸山

ふー!コロナも落ち着き、旅行客でごった返しておるのう

海外からの人も多く見かけるのう、人が戻って来て何よりじゃ


上越新幹線のホームに向かうと土曜日と言う事も有り、やはり観光客が多い

新幹線の指定席に座り新潟の天気をスマホでチェックしていると、するりと新幹線が滑る様に動き出す。


丸山は都内を出る前に弁当を食べ出す。

駅弁では無く、弁当屋さんの海苔弁である。

サクサクとした白身魚のフライと大きな海苔の下に大量のおかかがシンプルで美味い。

最後に濃いお茶のペットボトルをグビグビと飲む


丸山

ふう、美味かった・・シンプルイズベストじゃ!

後、2時間半と言った所じゃな、終点の新潟駅までどうするかの?


そう思いながら車窓の流れる街並みを見ていた。

満腹になり、微かに揺れる揺り籠効果の所為か丸山は落ちていた。


アナウンスと周りのガサつく音で気が付く


丸山

ん・・んあ?

アレ?終点の新潟駅か・・


大きく伸びをし、荷物の準備をする。


人混みに紛れて駅に降りると久々に見る景色が様変わりしていた。


丸山

そう言えばかれこれ15年ぶりかの・・15年も墓参りもして無かったのか・・親不孝じゃな。


普通列車に乗り換えて約30分揺られれば故郷の新発田である。


新発田駅に着き、丸山は飯豊山、二王子岳等の山々を見て新発田に帰って来たと実感する。


新発田駅から更にバスに半時間程揺られると丸山家の墓がある寺の近くに着く

寺町と言うには小さな集落の生花店兼雑貨店で墓参りの生花を買い求めて寺の門をくぐる。


墓参りの後、寺務所を訪れて気持ちのお布施を渡す。


住職

ん、丸山さん、何か若返りましたか?


丸山

いやいや、全然ジジイですよ。


そんな会話を二、三交わし丸山はバスに乗り、知った友人を訪ねた。


2つ下の後輩男性だが、背中が曲がり、車椅子に乗っていた。


丸山はそこで気付く

後輩には覇気が無く声も小さく、しょぼくれていた。

〔あれ?ワシ、歳の割には若いと言うか、健康的?〕


ヤポーネでの3年ちょいの間、鍛えまくった結果である。

普通に70代後半は健康的では無いのである。

どこか痛かったり、病気だったりとガタが来てるモノである。


丸山は後輩と話すと彼は「次に合うのはあの世ですなw」と笑ったが冗談には聞こえなった。


丸山は友人宅を出て歩きながら改めて気付く


そう言えば、ヤポーネに行く前は腰痛や首、肩が痛かったが今は痛く無いのう?

後何年、働けるかと不安もあったが今は不安も無い・・これも神々の御加護か?

そう言えば、70代後半で一人で旅行とかしてる人を見ないのう


気付けは自分より若い者が杖を使い、車椅子に座る現状に驚く丸山であった。


丸山

帰ったら健康維持の為、ランニングしつつ相撲や居合でいい汗かいておこう!


既に老人の考えで無い事に気付けない丸山であった。

不定期UPになりました、ご迷惑をおかけ致します。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

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