第九百二十八話 神のご加護
初っ端
前回からの続き
ヤポーネ ヤーマングッチの地 シューナーン国 トクヤマン
大歓声に包まれた試合会場で各紹介が終わると伝説者達の試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
丸山がブロックしながらルビーメイの正面に迫る。
丸山岬丸の後ろに林田蒼楽と他の伝説者達が続く
ルビーメイ
え、なんだ?
丸山さんがタンカーか?
でも魔法無しなんでしょ?
丸山
魔法は使わんよ
少し前にな、異世界プルスウルトラの酔狂な亜神が「防御力500%UP」の加護をくれてな
ルビーメイ
あ・・それって
丸山
亜神久米の加護じゃ、誰にどんな加護を与えたか覚えておるまいw
ルビーメイ
なら近づかせないまで!
ぬおー
「波動拳!ソニックブーム!気功拳!ヨガファイヤー!タイガー!魔閃光殺法!気円斬!ギャリック砲!かめはめ波!ベノムストライク!虎煌拳!龍撃拳!覇王翔吼拳!パワーウェーブ!サイコボール!タイガーバズーガーじゃい!」
丸山
うおー、連射来たぁ!
丸山の後ろの林田が呟く
「予定通りっと」
連射中のルビーメイはいきなりバックからがっしりと掴まれてぶっこかれる。
ルビーメイ
ファ!?なんだぁー
いつの間にか林田蒼楽が背後に回り込んでいた。
そのままバックドロップをくらう
ピヨったルビーメイは走りこんで来た水崎に信じられない威力のスライディングキックで場外に飛ばされた。
ルビーメイ
え?何が・・
一瞬の出来事であった。
優勝候補筆頭の一番人気のルビーメイは場外でひっくり返っていた。
林田蒼楽
異世界プルスウルトラの酔狂な亜神が「半径50km未満の制限付きのテレポーター」って言う加護をくれたんですよw
水崎 叡
攻撃時、会心の一撃50%って加護をもらってまして・・いきなり出ましたね。w
ルビーメイ
亜神久米の加護・・・そんなの忘れてた。
会場から悲鳴にも似た叫び声があちこちから聞こえる。
一番人気な事も有り賭け金が集中し、巨額を賭けていた者達の断末魔だった。
その中にアーニャとシャナタンとバンドーンが頭を抱えて崩れ去ってる姿も見える。
かなりブッ込んだ様だ・・南無
悲鳴を余所にルビーメイ以外の伝説者はバラけると互いに距離を取る。
アビィン 亜里沙とサワット チュアムはタッグを組んだ様だ。
二人は山根 舞子に苛烈な攻撃を仕掛け、場外に追いやる。
山根
うお、ちょ・・ああ
女王様コンビが魔王山根を落とす。
亜里沙
あ、やばいよチュアムちゃん
二人の前に丸山がガードしながら突っ込んで来る。
後ろに林田と水崎が見える。
丸山の突進をチュアムが連撃で何とか止めていると亜里沙の背後に林田がデスラー戦法で現れる。
林田の後方からの足元タックルで転ばされると強引なジャイアントスイングで亜里沙を場外に飛ばした。
背後に気を取られたチュアムは丸山のブチかましで場外に飛ばさすとそのまま丸山は林田に電車道の如く突っ込む
林田は丸山に両手を合わせたプロレスのパワー勝負に持ち込んだ時だった。
丸山の背後に水崎が体当たりをすると会心の一撃50%が発動し、丸山と林田が場外に落ちた。
試合開始から五分で結果が出た。
優勝は水崎 叡のコールが響き渡る。
水崎は勝ったぞぅ!と両手の拳を挙げて天に向かって叫んだ。
試合は呆気なく終わったのである。
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