第九百十七 神々の芋弄り
見えてる世界
R5・3・19(日)0830
ヤポーネ エリア ヨンコク トークシーマンの地 ナールトン国 黒色教団
遂に第二回大移動が始まった。
教団幹部のマサッカネンが率いる先発の人々が地元民に見送られながら出発した。
人々はひたすら西へ、西へと進む。
亜里沙とチュアムはスズキンが率いる船で先に向かった。
亜里沙はエッヒメンズの地、マツヤマン国で降り、チュアムはヤーマングッチの地、ヤナイン国で待つ事になった。
待った無しの大移動が始まった、既にヤーマングッチの地の名が出た事で人々の顔は明るく、旅の終わりを予感させた。
明るい未来が待っていると信じて
一方で受入側のルビーメイ領では300万人近い流入が予想され、それを目当てに様々な産業、商人が増えていた。
ルビーメイは既に魔法トクヤマンの都市の外周部にマンモス団地を作りあげており、その中間に公園や緑地に商店、団地の周りと都市環状線を繋ぐ路面電車ならぬモンスターの引く路面モンスター車が開通予定であった。
で、ルビーメイはと言うと自分の畑に芋を植えていた。
ルビーメイは「ふんふん♪ふーん♩」鼻歌交じりに芋を植えて行く
ある程度の受け入れ準備をして、問題が起きない限りは現実逃避である。
もう、無理はしないと決めたのである。
ほぼほぼ不老不死になり考えた末に、ずっと頑張るのはしんどいなぁと悟ったのである。
しかも、伝説者達が日本へ帰還した後は隠居生活に入ろうとしていた。
ここまでやれば後は人々の手で文化を進めるべきだと考えていた、既にその考えは神仏の域である。
特に昨今はルビーメイに対して胡麻擂りや太鼓持ちをしつつ何とか願いを叶えてもらおうとする物が増えたのも影響していた。
それは阪本大権現の時に懲りていた。
ルビーメイはふと独り言を言う
「人は人として生活し、神は極力介入すべきではないなぁ」
「そうそう、それが良いわ」
「過保護はかえって良くない」
「うん、良いんじゃないかな?」
畑の中の端で見ていたアキーエ神とガースー神、アソタロン神がにこやかに話す。
アキーエ神
やっとアーベン神の後継者らしくなって来たじゃない?
ガースー神
まぁ、もう解ってるとは思いますが、人の範疇を超えてるからね。
ルビーメイ
そだね、ふんふん♫
あ?芋、植えてみる?
アキーエ神
やめとくw
アソタロン神
お、植えてみるか!
ガースー神
では私も植えよう!こう見えても元農業神だからねw
そこにスガールがやってくる
スガール
皆様、お揃いですね。
お茶の用意が出来ました。
どうですか?
ルビーメイ
10時かぁ、午前のティータイムですね。
お茶の後で芋を植えましょうw
ガースー神
そうしますか
アソタロン神
何茶?
スガール
しっぶーい日本茶とお茶受けの糠漬けです。
アキーエ神
渋く無くて良いのにw
頂きましょ!
ガースー神
甘いのが良いのに・・
ルビーメイ
うん、甘いは正義だよねぇw
アソタロン神
酒飲みの俺には甘いのはちょっとなぁ
アキーエ神
美味しければ何でもいいわ
スガール
ですよねぇw
少しづつではあるがスガールも神サイドなりつつあった。
ルビーメイとスガールはネクストステージに入ろうとしていたのであった。
不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。
ご迷惑をおかけ致します。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 空銃




