第九十一話 ドラゴンマスター
怒りの方程式
ウマルチャン探共 玄関ロビー
アラーキンは3日の朝を迎えていた。
ギノワンワン国とオーキナーゼン国に向かった使者が来ずに焦りが募る。
遅くとも昨日の朝には着くはずだが何故か来ない。
同じロビーで女性探究者達が話しをしているのが耳に入る。
聞いた?ウマルチャンから南に向かう別れ道で男性が二人殺されたんだって
あっ、聞いた、聞いた、4日前でしょ?
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アラーキンは4日前に二人の使者と別れた。
元々ウマルチャンは援軍は出ないがひょっとしたらでアラーキンが使者として来た。
オーキナーゼン国とギノワンワン国は出してくれるのでは?と思われていた。
妨害工作をするならオーキナーゼン国とギノワンワン国への交渉がメインになる。
アラーキンは全てを悟った。
彼らはもう来ないのだと・・
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山根 舞子は藤井 智美と日本の話しで盛り上がっていた。
藤井 智美はナゴナ国へ依頼があるのだが、戦争勃発しウマルチャンまで戻って待機している所だった。
アラーキン
〔姉さんにかけるしか無い〕
お話中すいません、姉さん、少し相談事が・・
ん、わかった、取り敢えず、座んな。
あっ、この子は藤井 智美、同郷の伝説者でナゴナ国行きの足留めを食らってる所
んで、こいつはアラーキン、ナゴナ国の使者な
互いに会釈をする。
で、どうよ?
姉さん、他の二人の使者は着く前に消されたみたいです。
そうか・・じゃ、行くか!
アラーキン!お前、今日から四号な、建物の裏に三号がいるから挨拶がてら呼んで来い。
正面で待ってるからよ、チンタラすんなよ。
姉さんはそう言うと正面玄関へ歩きだす。
智美も来なと連れて行く。
アラーキンは裏口から出て驚愕する、5、60m級の黒い巨竜が寝ていた!
〔なっ!上級ダンジョンの最下層ボスクラスだと?〕
起こさない様にそっと三号を探す、竜の方を見ると目が合った。
〔あっ、オワタ〕
何してんの?
あっ、三号さんを探してまして・・
ふーん、三号だけど何?
えっ?いや、その・・
その時だった、裏口がバーン!と蹴り開けて山根 舞子が出てきた。
てめぇ、何ちんたらやってんだよ!
三号
ひぁ、姉さん、すいません。
山根 舞子は、てめぇじゃねーよ!と、四号のケツに蹴りを入れると吹っ飛ぶ
呼んで来いって言っただろ!おせーんだよ!四号
いったぁー、姉さん、すいません。
三号!こいつ四号
こいつ咥えて正面いっとけ!
ハイ、今すぐに!と四号を咥えて正面に飛ぶ
着地し、四号を降ろすと開口一番、姉さんが呼んでんなら、呼んでるって言ってよ!信じられない、何、考えてんの?
あっ、すいません、自分、さっき四号になったばかりで、御免なさい。
何も知らずに四号になったの?姉さんは武神のアーベン神に一撃入れた人なの、神話級の方なの!わかる?
えっ!えー!?武神に一撃!?えー!
正面から姉さんが一号、二号、藤井 智美を引き連れて来た。
三号!四号と智美、あーしを乗せてナゴナ国へ行くぞ!
えっ?あっ、はい喜んで!
〔ひー、戦場に飛び込みの?〕
オラッ早く乗れよ!
藤井 智美
あの、姉さん、私、強く無いからね。
お願いね、信じてるからね。
四号
乗ってくんすか?あっ、いえ乗らせて頂きます。
山根 舞子
よし、全員乗ったな?
一号、二号、留守番頼むぞ!
一号&二号
はい!いってらっしゃいませー。
〔今回は助かったぁ〕
そして、三号は焦り気味に飛び立つのであった。
参照
沖縄市
https://www.city.okinawa.okinawa.jp
宜野湾市
https://www.city.ginowan.lg.jp
名護市
http://www.city.nago.okinawa.jp/top.html




