第九百七話 優秀
様々
前回からの続き
ヤポーネ エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シューナーン国 トクヤマン港
倉庫にパンの搬入作業中、ヒデヨッシーとクロカン、ハンベーが大根の納品にやって来た。
開口一番にクロカンとハンベーがルビーメイに泣き付く
ルビーメイ
ドシタノ?
クロカン
納品担当者が同じ値段だと!
ハンベー
あんまりでは御座りませんか!
対するヒデヨッシーは涼しい顔でいい放つ
「まあ、大根は大根じゃからのう」
ハンベー
と、殿、擁護して貰えぬのですか?
クロカン
見ていた殿なら手間暇をご存知のはず!
ヒデヨッシー
えー、ワシより儲けるんだろう?・・まあ、致し方無しか
姫様、品種を見てやっては貰えぬでしょうか?
ルビーメイは大八車に乗ってる物のカバーを捲る。
「これは!桜島・・いや聖護院大根じゃない。こっちのは青首大根じゃ無くて白いから・・練馬大根!?」
ハンベー&クロカン
そうです、そうです!
流石は姫様!
これの価値もご存知ですよね!
ハンベー
私が育てた練馬大根は水分量が少ない上、中太りで歯応え抜群!
今回の干物はもちろん、味噌汁やおでんにも最適ですぞ!
クロカン
拙者が育てたのは聖護院大根!薄く切って三杯酢に漬け込んだ千枚漬けは高級保存食ですぞ!
二人は鼻息荒く説明する。
ルビーメイ
うーん、しゃー無しだなぁ
そう言いながらペンで紙に何かを書いて渡す。
「聖護院大根と練馬大根の納入額は二割り増しを命ずる。 ルビーメイ」と書かれていた。
二人は小躍りしながら喜ぶ
ヒデヨッシー
拙者は!?
ルビーメイ
えー、普通の青首大根でしょ?
白髭や桜島ならワンチャンあったけど、今回は残念!
ヒデヨッシー
むむ、無念!
買って貰えて「よし」と致しましょう!
ルビーメイ
じゃあ、それを納品担当者に見せてね。
クロカン&ハンベー
有難う御座います!
入れ替わりでノッブーがやって来た。
ノッブー
おお、姫!良い話じゃ!
ルビーメイ
何ですか?
先ほどヨンコク大陸のトークシーマンからの商人に聞いたのじゃが今年はヨンコクで椎茸が豊作との事で半数以上の冬子「※ 冬場に育った椎茸」が余り気味だそうだ。
安値で買えるぞ!大量に購入するなら乾燥させて大量に持ち込むとの事じゃ!
ルビーメイ
な、ナイスぅ!です。
購入を任せます。
ノッブー
任されたぞ!
ついでに乾燥ワカメと見本用に和三盆糖の砂糖菓子も買い付けるぞ。
そう言うとドカドカと出て行く。
ルビーメイは独り言を喋る。
優秀な家臣団って素晴らしいなぁ!
人多過ぎかなって思ったけど、「人は堀、人は石垣、人は城」って言うだけの事はあるなぁ。
ウンウンと頷きながら最初に人材確保をして良かったと思うのであった。
不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。
ご迷惑をおかけ致します。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
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