第八百九十六話 サービス精神
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インタビュー
R5・2・4(土)0701
水星圏
全次元指導軍 第10宇宙派遣軍 銀河系方面第7師団 第3大隊 第9監視中隊 第7衛生隊 水星分屯地 客室
スガールは客室でドレッサーの前に座り、髪をとかしながら考えていた。
昨日からインタビュー等を受け、何がそんなに注目されているのか、今一つ理解出来ていなかった。
スガールは自問自答する。
着の身着のままで飛んで来たから?ううん、なんか姫様の事も根掘り葉掘り聞かれたから私と姫様に関心があるって事だと思うけど、なんでだろう?
姫様がヤポーネをほぼ統一してるから?
うーん、そんな感じゃ無いなぁ、伝説者だから?いや、それなら他の伝説者の事も聞かれる筈、当代随一の武格者だから?いや、それなら他の武格者の事とかも聞かれると思うんだ、なんだろう?
敵対心は感じないし、どちらと言えば友好的と言うか恐れてる様な?
実際、無茶苦茶な事するけど恐れる様な事はして無いんじゃ無いかな?
あ、でも、北極分屯地を半壊させたってバンドーンさんが言ってたなぁ
うーん、でもそれなら軍をあげて反撃出来ないレベルかなぁ?
えーと、このエリアは銀河系方面第7師団とか第3大隊とか第9監視中隊が管轄って言ってたけど師団が姫様を怖がるのもなんだかなぁ・・大隊や中隊くらいなら姫様に警戒するのはわからなくも無いけど・・もっと本質的になんか違うんだよね。
鏡を見て笑顔を作る。
歯磨きOK、笑顔もOK、髪型バッチリ!とサムズアップしてみる。
立ち上がり背伸びをしていると、「コンコン」とノック音がする。
お早う御座います。
ミオリネです、起きてらっしゃいますか?
スガールはどうぞと招き入れる。
「ウイーン」と扉がスライドするとミオリネが入ってくる。
スガール
お早う御座います!
ミオリネ
もう、身支度終わってるんですね。
朝食の準備が出来てるので、お誘いにきました。
スガール
じゃあ行きましょう!
二人は3分程歩いた先にある食堂に付くと料理の準備がされていた。
トレイにはチューブ型の透明なスープ、固形のブロックが3種類で白いのと赤いのと青いのが乗っており、緑茶と書かれたチューブ飲料があった。
スガールは衛生的だか視覚的にはサッパリしすぎてるなぁと感じた。
ミオリネは「お!緑茶が付いてますね」と少し喜んでる様だった。
昨日から続く謎の固形ブロック食、毎回色は違うが味が無い。
原材料って何だろうと思いつつも残す事なく頂いた。
無職のスープは昨日のランチはすまし汁の味で夜はポテトポタージュっぽい味だった、今朝はビーフコンソメっぽい味がする。
スガールは何と無くきく、トクヤマンでの食事って口に合ってましたか?
ミオリネはびっくりした表情で言う
あんなに美味しい天然素材の贅沢料理が口に合わないなんて無いですよ!
みんな、一生モノの経験だと喜んでましたよ!しかも、ルビーメイ様の手料理なんですからね。
スガールは思ったままを口にする。
定期航路が出来れば、いつでも誰でも食べに来れる様になるね。
ミオリネはボソッと言う
定期便の乗組員になろうかな
スガール
えっと、ミオリネさんって立場的になれるの?
ミオリネ
え?私は分屯地司令だから無理かなぁ
スガールはミオリネが分屯地司令と言うのは初めて知る。
あ、いつでも遊びに来てね。
バンドーンさんとかずっといるしw
ミオリネ
あ、それ思いました。
バンドーン司令っていいなぁって、転属願い出そうかな?
スガールは何も考えずに答える。
トクヤマンに中継地作っちゃえば?姫に話しとくよ。
ミオリネ
え!?いいんですか、上と相談します。
そして、食後にスガールはヤポーネに帰る為にドックに向かうと多くの方々が見送りに来ていた。
人々は宇宙空間で笑顔で手を振る姿に圧倒される。
スガールはインタビューで本気で飛ぶとどれくらいの速さかと聞かれたのを思い出して本気で飛んで帰る演出をする。
宇宙空間に一気に点となって消えた。
勿論、中継もされていた。
アナウンサーは光速なみの速さに本音で喋ってしまう。
「使者であの能力・・やはり高次元生命体には逆らってはいけない。」と




