第八百八十九話 未来のエンジン
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宇宙空間の資源
前回からの続き
ヤポーネ エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シューナーン国 トクヤマン 宇宙 EV最上階
宇宙 EVを構築する際、地中やマグマ、大気中から資源を掻き集めて作った。
今回は宇宙船建造にあたり、新たな実験を行っていた。
ルビーメイは無重力の最上階でふわふわしながら硬質の天窓から宇宙空間を見ていた。
「宇宙空間に資源は有るのだろうか?」
集中し魔力を高めていく
先ずは鑑定魔法で空間の物質を探る
「流れがある・・太陽風ってやつね・・宇宙線も少し」
次は資源を探っていく
「最初に感知するのは暗黒物質ね・・コレは用途が無い、水素等の様々なガスも多い・・うん、鉱物系の原子も有る!」
コレで材料的には問題は無さそうだが水素等のガスの利用法は無いかと思考を巡らす。
「水素が有るならそのまま取り込んで推進力やエネルギーに使えないかな?でも水素を燃焼させるには酸素が必要・・うーん宇宙空間には酸素は無いし・・」
考えながら宇宙船の形を作り上げて行く、水素(H)は有るが酸素(O2)が無い。
「そう言えば日本の自動車メーカーが水素エンジンの実用化に向けて研究してたなぁ、水素エンジンは燃焼時に酸素を取り込み水を排出するって言ってたなぁ・・H+O2で燃焼して水(H2O)になるのか・・ん?じゃあ、逆に水(H2O)から水素(H)と酸素(O2)に分解出来る事が出来れば水が燃料になるんじゃ?」
ルビーメイは閃く
「あれ、そう言えばロケットって液体水素と液体酸素が燃料って言ってたそうな・・キタコレ!」
実世界でも出来ない事を魔法の力でこの世界で実現していく
SFの未来世界をヤポーネに作り出して行こうとしていた。
その時、遥か彼方に小さな彗星を見つける。
ルビーメイは建造の手を止める。
「ん?んん!?コレは来た!過去最高にキタ!」
レビーメイ
彗星って氷の塊説があった筈
コレって氷が太陽熱で蒸発時に水が酸素と水素に別れて燃えてるのが「ほうき星」としてのほうきの部分じゃ無い?
太陽から遠ざかるとほうきが小さくなるって聞いた事も有るし間違い無し?
推論だけど氷の材料を太陽から離れた所で補充してるからハレー彗星とか無くならないんじゃ無いのかな?
ならば彗星と水素エンジンを併せたら水エンジンが出来るんじゃ無い?
ルビーメイは理論そっちのけでエンジンを魔法で構築していく
水から酸素、水素を取り出して水素が燃焼時に酸素と結び付いて水に戻る。
ルビーメイは自然と声をあげる「おお、凄いんじゃ無い?」
ただ、質量保存の法則が有るので永久機関は不可能なのは理解していた。
「でも、創造魔法で酸素を作り出して、宇宙空間から水素を取り込めればエネルギー問題は解決!」
そう呟きながら想像上のエンジンに魔力を注ぎ込む
そして、推進装置が完成した。
ルビーメイ
出来てしまった!驚異の水エンジン!水素と酸素も可
このエンジンは彗星1型と名付けよう!
なんか大日本帝国の飛行機エンジンの名前みたいw
ふー、なんかもうやり切った感が凄い
魔力と頭をフル回転させたからかいつの間に眠ってしまう
無重力の中に舞う心地良さも相まってふわふわと漂いながら爆睡してしまう
ん、んあ?
あれっ?寝てた。
今何時?ここだと時間の概念が無くなっちゃう。
お腹も空いたし、一旦下に降りてご飯を食べよう
エレベーターホールに移動し次のエレベーターを待つルビーメイであった。
参照
宇宙空間物質
https://www.isas.jaxa.jp/kids/faq/q_a/036.html
水素エンジン
https://www.yanmar.com/jp/about/ymedia/article/hydrogen.html
ロケット燃料
https://fanfun.jaxa.jp/faq/detail/294.html
彗星について
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/comet.html




