第八百八十六話 身近な肥料
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情報流出
前回からの続き
ヤポーネ エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シューナーン国 トクヤマン
水星からの外交特使ミオリネはルビーメイにMSのガンダムを売ってくれと言われて言葉を失っていた。
ミオリネは「少しお花を摘みに」とルビーメイから距離を取る。
〔何故エアリアルの事を知ってるの?そもそも中隊にすらMSを保有しているとしか報告をあげて無いのに・・高次元生命体だから?〕
トイレでミオリネは思案にくれていると子供が入って来た。
アーニャ
あ、どもです。
ん?
人知れずアーニャはミオリネを読心してしまった。
ミオリネ
〔丁稚奉公の子かな?〕
どうかしたのかな?
アーニャ
えっと、姫様には全て筒抜けだから
そう言うとトイレの個室に入って行く。
ミオリネ
え!
全て丸っと御見通しなの
ミオリネは高次元生命体の想像も出来ない能力だと理解した。
さっきの子はルビーメイ様からの託けを伝えに来たのね
隠し事は無意味かぁ・・覚悟を決めるしかないね
ルビーメイは相変わらずドリンクコーナーでブランデー作りをしていた。
下心満載の野郎共が胸チラを見に来てるのをわかっていつつも笑顔で接した。
ルビーメイ
ったく、しょうがないなぁ・・まあ元男だからわからんでもないけど
そこにミオリネが戻ってきた。
ミオリネはルビーメイの正面にテーブルを挟んで立つと頭を下げながら伝える。
「御免なさいガンドロール技術は味方にも秘匿している技術なのでお売り出来ません」
ルビーメイ
そっか、仕様が無いね。
秘密にしてるって事は、まだエアリアルは運用レベルじゃ無いって事ね
ミオリネ
そうです。
ルビーメイ
なら、助け船を出そうかなw
知らなかった事にして、元々エアリアルは私からの技術提供で今後はガンドロール技術を医療等の転用計画があるってどう?
衛生隊なんだし、バンドーンさんの技術幹部の協力を仰ぐって事で
ミオリネ
!
それなら大手を振ってエアリアルを前面に出して運用出来る!!
やはり神様って存在は凄いです、我々の思いも寄らない思慮深き叡智
感服しました。
ルビーメイ
折角、仲良くして行こうって所なんだし、私の名前で良かったら使っちゃってください。
ミオリネは憑き物が取れたかの様に色んな事をルビーメイに話しだした。
特にトマト栽培において肥料不足に悩んでる事や人糞等は使いたく無い等をぶっちゃける
ルビーメイ
なるほど・・なら最初の交易は「お米」ね。
ミオリネ
米ですか?
ルビーメイ
そう、稲を売るから水耕栽培で米を増やすのが吉かな?
麦からパンまでの過程を考えれば手間要らずだしね。
ミオリネ
どう言う事でしょうか?
ルビーメイ
米を食べるには?
ミオリネ
?
収穫して脱穀して・・精米して洗米して炊飯?
ルビーメイ
そう、洗米時に出る物ってなーんだ?
ミオリネ
磨ぎ汁?・・あっ!
ルビーメイ
そう、食生活に直結してて毎回、農作物の肥料にもなる。
自然物の食料不足の解消・安心の自然肥料に水やりの一石二鳥どころか三鳥
下手に質量のある粉砕した貝殻や石灰や鶏糞や腐葉土の肥料を宇宙まで上げる手間暇もない。
上手く行けば他の農作物の糠漬けも出来て、保存食も作れるってどうよ?
徹底した水のリサイクルは宇宙住居者の基本だしね。
ミオリネ
凄い・・お婿さんになって!
ルビーメイ
いや、それはw
キラッキラな眼差しでルビーメイに心酔するミオリネであった。




