第八十七話 一騎討ち
世は戦国
サツマアゲン連邦 カーゴシーマンの地 キリリンシマ神宮付近 連邦東第一軍
トミーマーリン姫
第一大隊は、わらわが指揮をし、第二大隊は副将が指揮する。
林田 蒼楽殿は小隊を預けるゆえ、遊撃隊長として、隊を率いて行動し、乱戦時に離脱し、ヨンコク大陸を目指してたもれ
では、半時間後に出発をする。
各中隊毎に小隊は班長の元、用意せよ、第二大隊長と遊撃隊長は残って貰う
さて、今頃はカーゴシーマンの東西の離脱国の包囲戦が行われている頃じゃ、まずは全軍でコバンヤッシー国を包囲する。西側が第二大隊、第一大隊が東側、遊撃隊は中央後方に布陣じゃ、中立都市は攻撃が無い限りは無視せよ、コバンヤッシー国の攻略後は軍備を再編し、第一大隊は西のエビノンノ国の包囲、わらわは南下し、ミヤコンジョーダ国の攻略に掛かる。
各隊、攻略後ミヤンザッキー国の包囲に掛かる。
遊撃隊の判断は蒼楽殿に一任する。
何故か連合本隊は既にオオイッタンの地に戻りつつある。
では、各隊に戻り指揮を頼むぞよ!解散じゃ
林田様、林田様!こちらで御座います。
振り向くとコボルトの男性が呼んでいた。
あれっ、レフリーさん、どうしたの?
エキシビジョンマッチからずっとレフリーをしてもらっている、姫のお付きの者でタンナンカーンだった。
今回、遊撃隊長付き兼班長に任命されたのがわたくし、タンナンカーンです。
まず、小隊へご案内を致しますので、こちらへ
10人の集団が整列している所へ行くと、自己紹介をされたので自らも名乗る。
タンナンカーン
林田様、この小隊は半分が初陣で半分が隠居前の混成部隊で、私を含め全員が志願者で御座います。
へー、小規模の敵地遊撃隊って危なそうなのに何で志願したの?
タンナンカーン
それはやはり武勲です。
武人の誉れ高い林田様と敵地中央で戦えば、かなり危険は高いですが戦功を立てれる、と、思いまして。
私も姫のお付きですので戦に絡む事も無いまま、現在に至っております。
年寄り達は最後に一花、若者は鮮烈な初陣で武勲と言った所だった。
ふーん、わかった!じゃー行こう、コバンヤッシー国に
されど、まだ出陣の合図は出ておりませぬが?
そこは遊撃隊っしょ!行くよ、みんな、武勲をたてに
思っ切り先行する林田に慌てて付いて行く11人だった。
・
・
皆のお面を見るとバラバラだった、タンナンカーンのバイキンマンを筆頭にキティ、ドラミちゃん、トーマス、ピカチュー、コマさん、ケロロ、スライム、仮面ライダー、猫娘、スヌーピーとバラエティに飛んでいた。
名前が覚えれなかったのでお面の名前で呼ぶ事にする。
皆が口々に自分のキャラの名前を声に出す。
どうやらお面のキャラ自体は知らずに付けているとの事だった。と、言うかどうやってお面を作っているのか不思議だ。
林田も姫から頂いたお面を付けながら言う、私の事はウルトラマンね。
ぜいぜいと息を切らしながら皆、林田に付いてくる。
付いて来れる?休む?
皆が大丈夫です。と言うのでそのまま進むとコバンヤッシー国に近付くと籠城どころか、打って出る為に進軍している所だった。
想像以上の大軍だった。
林田様、不味いです、まさか出陣しているとは、どうしますか?一旦、報告に戻るのが得策かと?
ん、何言ってんの?ココで見てて!と言うと走り出す。
タンナンカーン
なっ?林田様!何を!
林田 蒼楽
やぁー、やぁー、我こそはサツマアゲン連邦のウルトラマンなり、いざ、尋常に勝負せよ!
コバンヤッシー国軍は突然現れ、一騎討ちを申し出ている林田に驚愕を隠せないでいる。
指揮の低下し始めると、一騎の騎馬兵が出て来た。
古風に一騎討ちとは笑わせてくれる!
我はコバンヤッシー国軍 第三大隊 第二中隊 第一小隊長なり!
林田 蒼楽
うーん、小隊長か、まぁ、良いっかな?
ざけろ!蹴散らせてくれるわ!
騎馬が走って来ると助走を付けて高く、大きく跳び上がる。
呆気にとられる騎馬武者にフランケンシュタイナーで馬上から捻り落とし気絶させる。
討ち取ったりぃー!
遊撃隊は大フィーバー、かたや、敵軍は動揺し士気が落ちる。
コマさん、コレ連れてって縛っといて!と指示を出すとアラブ系の爺さんが捕虜を連れていく。
そして、静かになったコバンヤッシー国軍へ再び林田 蒼楽が腕を組み言う。
やぁー、やぁー、我こそはサツマアゲン連邦のウルトラマンなり、いざ、尋常に勝負せよー!
次話、久々のサワット チュアムです。




