第八十六話 ビジネスチャンス
買出し
同じ頃、キタンキューシン国
水崎 叡はカッスンガー宅で一緒に遅めの晩ご飯を食べていた。
麺類の一種であった。
何故、麺類の一種と表現をしたかと言えば、水崎が初めて見る食べ物であり、味だった。
カッスンガー
どうしたの?ひょっとして口に合わなかった?
ううん、美味しい、ただ、初めて食べる味だったから
〔見た目はジェノベーゼ、味は似てるが、和の酸味と香味が強い。〕
柚子っぽい香りと見た目からは予想出来なかった味だね。
私のオリジナルティストだから、ジェノベーゼのカボスと七味唐辛子とニンニクを混ぜてあるのよ、暑くなったり、食欲が落ちて来ると良く食べるの。
あー、かぼすと七味だったんだ、サッパリしてて良いね。
良かった、口に合って、叡のにはにんにくが多目に入ってます。
元気に頑張ってもらわないとね。w
はい、頑張ります。
〔ジェノベーゼとペペロンチーナ+和風って感じか〕
ふふっ、依頼の方はどう、慣れた?
まぁまぁかな?そうそう、クロンサキ商店街振興組合員になったよ。
ムッ!また、商人共が優秀な探究者を独自に商店街振興組合員とか言って確保しようとしてる!!
その内、叡を指定で依頼して来るわね。
・
・
その夜はニンニクパワーで頑張れた。
翌日、クロンサキ商店街振興組合での見回りの昼休み時にウーヤーンから15時までに1Fの会議室に来てください。と、言われ15時前に着くと1Fに多くの組合員が集まっていた。
ウーヤーン
あっ、水崎さんコチラの席にどうぞ。
座りながら尋ねる、「これは何の集まりですか?」
月一の会合で、時世を見て、商いの指針を決めて行くんです。が、大体、お茶飲んで終わりです。
まぁ、初の顔見せになる人もいる事ですしね。
あぁ、そうですね。
誰かが、それでは始めますか?と言うと、水崎の紹介から始まった。
色々な話しの中、鎖国してるシモンズセッキーとキューシンズ大陸中部の戦乱、政乱の影響が物流に影響が出ているらしい。
食器屋さんから話しかけられる。
水崎さん、伝説者って事は普通の人より能力が高いんですよね?
えっ?はい、高いですね。
買出しを指定依頼しても良いですか?
買出しですか?どちらまで?
やはり、物流が悪い所になるんですが、ヤーマングッチの地 ハーギン国で萩焼の小物を仕入れて頂きたいのですが、どうです?
魚屋
ほう、ついでに戻る時に甘鯛やアンコウを仕入れて来てもらえねぇか?
シモンズセッキー辺りで購入してくれるとありがたい。
あの、予算は?あまり、陶器や魚の目利きも出来ないのですが・・
ウーヤーン
それは紹介状を渡すのでそれを持って行けば大丈夫ですよ。
わかりました、後、報酬は?
ウーヤーン
日当はそのまま付きます。
魚屋
10万出すよ。
食器屋
ウチは50万出すよ。
水崎 叡
承ります。
〔60万+日当!、きたよコレ!)
カッスンガーの心配を他所に即答する水崎であった。
次話は林田 蒼楽です。




