第八十四話 日替り定食
ランチタイム
一号、二号、もう昼過ぎてんじゃねーか、昼飯、食いにいこうぜ!
二人はハイとついてくる。
探共に入るとさっきの職員がまたザックンの所まで来ると「どうしても会わせて欲しい」と伝える。
山根 舞子
探共外なら良いんじゃねえか?
食べながら聴くだけ聴いてやれば?
ザックン
姉さんがそう仰るなら
職員へ施設外で話しを聴くので出入口の受付カウンターへご案内を頼みと言う。
出入口に着くと一人男が近付いてきて、「無理を言って申し訳有りません。」と謝罪をする。
ザックン
昼食を食べながらになりますがよろしいか?
男
はい、かまいません。
探共近くの食堂に入る。
山根 舞子
日替りのソーメンチャンプルー定食
一号
ソーキと焼き飯セット
二号
ラフテー定食
山根 舞子
おい、あんたは?
男
持ち合わせが、いえ、水で
山根 舞子
日替り定食をもう一丁ね。
男
えっ、大丈夫です。
山根 舞子
奢ってやんよ!
男
いや、しかし
山根 舞子
てめぇ、ウダウダ言ってねえで食えよ!
店やあーし達の立場を考えな!
一号、二号や周り人が一瞬、固まる。
カニマイカン
アンタ馬鹿?
姉さんがそう言ってんの、ハイ以外言うな!
ザックン
あのね、姉さんが、折角そう言ってんだからさ、ね!わかるよね?
店員
姉さんが食えって言ってんだから、食べなよ!
客A
そうだよ、食べれば良いんだよ!頼むよ、ホントに!
客B
姉さんが奢ってくれるんだから黙って食えよ!
男
えっ?はい、頂きます。
〔えっ、どうゆう事?〕
店員
ご注文、前後してすいません、ラフテー定食とソーキと焼き飯セットになります。
二人共、先食ってもいいぞ
一号、二号
はい、姉さん、有難う御座います。
お先に頂きます。
男
〔なんだ、一体?ザックン氏は国王兼探共長(こくおう&たんきょうちょう)、しかもG10、地位も名誉も強さも兼ね添えた人格者のはずなのに・・明らかに姉さんと呼ばれるコノ人の方が偉そうで、周りの対応は畏怖の念を感じさせる。皇帝か何かなのか?いや、しかし、そんな存在、聞いた事無いのだが・・〕
男は国の使者に選ばれるだけの事は有り、キーパーソンは間違い無く姉さんだと確信する。
あの、姉さん、質問してもいいですか?
ん、ああ、良いぜ?
自分、アラーキンって言います。
あんまりわかって無くて、姉さんの名前も何も知らなくて、すいません。
そういや自己紹介もして無かったな、あーしは山根 舞子ってんだ。
よろしくなアラーキン
あっ、はい、よろしくお願い致します。
二人の会話を聞いて周りが安堵する。
姉さん、お待たせしました。
日替りのソーメンチャンプルー定食になります。
両方、大盛りにサービスさせて頂きました。
おっ、悪いね!
来た来た!食いながら話そうぜ!
で、アラーキン、話しって何だ?
自分、ナゴナ国の使者で、今、アマアマミン国に攻められてて、ウマルチャン国に助けを・・
戦争か、ヤバいのか?
非常にヤバいです。
二号、どうよ?
自分は探共長を兼任してるのもあって国家間の紛争や戦争は介入出来ないって9年前から言ってるんですよ。
そう言や、探共や自警隊はそうだったな、アラーキン、他にも使者はどっかに出してんのか?
はい、ギノワンワン国とオーキナーゼン国に出してます。
ふーん、ウマルチャン国は出せねぇらしいから諦めるしかねぇな。
まっ、他にも出してんなら大丈夫じゃね?
どこも助けてくんねぇなら、あーしが行ってやんよw
えっ!ええっ、有難う御座います。
〔一人で戦争を止めれると言う事なのか?〕
まぁ、個人の意思なら良いんじゃね?なぁ、一号、二号?
カニマイカン
ですです、姉さんの考え通りで大丈夫っす!
ザックン
姉さんがそれで良いのなら、なんの問題も無いです。
店員
あんた、良かったね、姉さんが行ってくれるなら何の心配も要らないよ
客B
援軍、無い方が良いね、姉さん一人の方が心強い!
客A
姉さんが来てくれるなら、鬼に金棒だね。
アラーキン
〔三ヶ国の援軍より、姉さん一人の方が良いと聞こえるが・・そんなになのか?〕
あの、ダメだったら、姉さん、よろしくお願い致します。
他の二名の使者とウマルチャン国で合流するので、明日、明後日には報告させて頂きます。
ああっ、わかったよ、アラーキン、あったかい内に食っちまうぞ!
はい、頂きます!
理屈では無く、直感が教えてくれる、大丈夫だと。
アラーキンはホッとすると、道中、まともな食事をしてなかった為か、途端に食欲が出てくる。
がっつくアラーキンを見て満足する山根 舞子だった。
〔ったく、それでいいんだよ〕
次は亜里沙です。




