第八百三十四話 戦国猿芝居
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人間50年
R4・8・27(土)1315
ヤポーネの世界 エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シモンズセッキー国
遅めの昼食を摂るノッブーは機嫌が悪かった。
午前中に行われた調印式の影響である。
先のルビーメイ領サンヨーオノデンの戦いに敗れ、ぼぼ全滅に近い状況になり、交渉テーブルから外され参謀のカンウー主導で行われた。
起死回生のハギン連盟国戦でもなんら成果も上げれずに兵糧を使っただけだった。
結果、ウーベンの南半分を割譲となり、ノッブーの切り取りしだいで手に入れたナガトン北半分とミヤヤ南半分を直轄地として召し上げられ、大将軍職の引責辞任の声が上がっていた。
ノッブーは食べかけで箸を置く
ノッブー
ふー、内陸部に閉じ込めて海水浴もさせんつもりか、つまらぬ!
頃合いか・・
そう言うと水をグッと飲み干した。
ノッブーは大将軍職を引責辞任し、家督を息子に譲り、隠居すると発表した。
隠居後はシモンズセッキー国内領の港町に引っ込むとの事であった。
右往左往する直属の家臣団へは「好きにしろ」とだけ伝える。
最後に幸若舞を舞うと港町へ移動した。
ヒデヨッシーの家では緊急軍師会議が開かれていた。
ハンベー
大殿に付いて行きますか?それとも若に付きますか?
クロカン
カンウー参謀や王の直参を狙う手もありますが?
ヒデヨッシーはポリポリと頭を掻くとぼそりと呟く
ヒデヨッシー
ワシがお仕えしたのはノッブー大将軍じゃ、大殿は隠居し、大将軍を辞して次は誰か決まってもおらぬ。
若では我らを大事にしてくれるかはわからんし、大殿ほどの才覚はあるまい。
かと言って、隠居した大殿からは好きにせよと言われておるし、付いて行った所で迷惑にしかならぬ。
うーむ、困ったのう・・どこか、勢いのある所が雇ってくれぬかのう。
お主達を路頭に迷わしたくないし、家族もおるしのう
ハンベーとクロカンは互いの顔を見合わせた。
ハンベー
〔あー、そう言う事か、相変わらず食えぬ御仁だ〕
クロカン
〔ルビーメイ姫の事か、いつでも歓迎すると言われたなぁ〕
ヒデヨッシー
どうせなら、次に使えるのは大殿の様な怖い方では無く、優しくて見目麗しくてエロくて若い女性が良いのう・・
クロカン
出来れば、食事事情の良い所が良いですなぁ
ハンベー
欲を言えば人手不足で仕事が多く、出世しやすいと尚良いですなぁ
ヒデヨッシー
何処かそんな所はないモノかのう・・うーむ
そこに母親のナナカと妻のネネンがお茶とお菓子を持って来る。
クロカン
これは忝い。
ハンベー
恐縮です。
ナナカ
ヒデヨッシーや、猿芝居はもう良いでしょ?
ネネン
ルビーメイ様の所に行きたいんでしょ?誰が聞いてもわかりますよ。
ヒデヨッシーはパンと手を叩くとソレを合図に3軍師は「そうか!ルビーメイ様の所か」と猿芝居を続ける。
ネネン
クロカンさん、ハンベーさん、すいません。
お付き合いさせて・・
その日のウチに準備をすると翌日、辞任申請と領地返還を願い出ると3台の荷車がトクヤマンへ出発したのであった。
参照
山口県区分地図
https://uub.jp/map/yamaguchi/




