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武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第二十二章 悪役令嬢転生
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第八百二十三話 真の目的

脅威



前回からの続き

ヤポーネの世界 エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 ハギン連盟国 ハギン城前


帝国軍との防衛戦でSのマークの男に辛酸を舐めさせられ、本陣の帝王を直接叩く事で何とか勝利した連盟国軍は城に戻るとSのマークの女性が門前に立ちはだかっていた!


連盟国軍は悟る。

全てが囮で有り、既に主城が奪われ、しかも数名の兵を連れ、一人で迎え討とうとしている。


兵達から声が漏れる。


おのれSマークめ!

またしても立ちはだかるか!

化物め!


帝国のスーパーマンとの戦いが骨身にこたえたのか凄まじいまでの警戒である。


3つの陣が迫り来る。


帝国のSマークは爽やかな笑顔のまま敵陣まで歩くと言う戦い方だが、スガールはは違う、元々、スーパーマンの戦い方を知っていたルビーメイと知らずに命令以外の事はさせない変態紳士の違いだった。


スガールはドン!と飛ぶ出すと敵陣の上をグルっと回りながら叫ぶ。


「私はルビーメイ様の使者だ!」と


元の位置に戻ると門番の一人を説明に行ってもらうと矛を収め出した。


門番が一人の伝令と共に戻る。


伝令

失礼致しました。

先に入城し、暫しお待ちくださいませ!

ご案内致します。


門が開かれると伝令とスガールは先に入るのを見届けて軍が入城しだす。


控え室でスガールは小一時間待つと女官が呼びにきて会議室で外務大臣級との会談をし、国交及び不戦協定を交わした。


戦後という事も有り、三領主との会談は出来なかった。


スガール

まあ、上出来かな?


会談が終わり晩餐会及び宿泊の用意がと、勧められるが戦後と言う事も有り辞退する。


夕方、スガールは慌てる様に城を出ると城下町に消える。


スガールの今回、最大の目的である「萩焼」の購入である。


門番達から焼物の店を何件か聞いていたので直ぐにわかった。


ルビーメイからの褒美で頂戴した瀬戸焼の茶碗と茶杓と茶筅を並べると、どうしても茶壺、茶釜、一輪挿し、掛軸と欲しくなってくる。


今回狙うは茶壺か茶碗であった。


なけなしの全財産、約19万を持って来た。


1軒、2軒、3軒と巡り、狙いを付けて行く。

4軒目だった、皿や茶瓶に土鍋を扱う食器屋さんで見つけた花瓶にグッとくる。


スガール

こ、これは・・いい!

萩焼の一輪挿し・・値段は・・!!13万円、く、くぅー

1軒目の大物の絵皿が10万円、2軒目で目を付けた茶壺が15万円、3軒目の茶碗が11万円・・どれか一つ・・悩むぅ


食器屋の年配の店主が一輪挿しの前で唸るスガールに気が付く


店主

〔ほう、あれはウチで一番高いヤツ、ワシが子供のから有り、正直、手が余る物・・あの感じから行くと持ち合わせが足りないって所か・・ダメ元で1万円値引いて揺さぶりをかけるか〕

お客様、お目が高い!そちらの商品、当店での最高級品で御座います。

見れば、旅のお方とお見受け致します。

これも一期一会、この品と貴女様の良縁があるのかも知れませんな、今なら12万円で結構で御座います。


スガール

え!?買います!!


駆け引きなしで即買いであった。

綺麗な桐の箱が付いており、箱には年号が書かれていた。


スガール

ん!?これは!!!

150年以上前の物だぁ・・古物と言うより歴史的価値があるんじゃ?

いい買い物をしたわ!


台湾で山根から送られたカニマイカン特性の植物の蔦で作られたリュックに大事に入れる。


帰り際にはお茶請けにいい可愛い小皿を数枚と、あえてうわぐすり・ゆうを少なめに焼いた土の色合いの渋いコーヒーカップとソーサー、スプーンの焼物セットを買いホクホクの笑顔であった。


スガールは帰路の最中、飛びながら色々と思いを馳せる。

このコーヒーカップいい!スプーンとカップの口に当たる部分だけうわぐすり・ゆうを付ける事で、いい風味が出てる!渋いわぁ

これでまた姫の珈琲を頂こう!


帰りの飛行は楽しくなりアッと言う間にルビーメイ領の上空まで飛ぶのであった。

不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。

ご迷惑をおかけ致します。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

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