第八百二話 黄昏れ時
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諜報部門
R4・7・5(火)1755
ヤポーネ エリア チューゴクゴク ヤーメングッチの地 シューナーン国 トクヤマン
夕食後、ヒデヨッシーとネネンは海を茜色に染める夕日を見ながら散歩をしていた。
ネネン
お前様、この町はなんだか勢いを感じますね。
ヒデヨッシー
確かにそうじゃな、これから発展していく、なんと言うか、町の息吹を感じるのう
ホウフン国の連絡事務所が建設中で、フェリーターミナルの縄張りがされ、元々有った建物は増改築が行われ、道も拡張用の縄張りがされ、街道沿いに防風林用なのか植林も始まっていた。
ネネン
何より住む人々が笑顔で溢れております。
聞けば、大きな戦でお姫様が武威を示されてからは戦がないとの事ですよ。
ヒデヨッシー
この戦乱のエリア チューゴクゴクでは嘘の様だ。
実際に目にせねば信じられぬがな。
ネネン
お、お前様!アレを!!
ヒデヨッシー
ん、んん!!
ネネンの指差す東の空に白い何かが飛んで来る。
ヒデヨッシー
え?アレはドラゴンじゃー!!
ネネン殿、逃げるぞ!
ネネン
どこへ逃げると言うのですか?・・
ヒデヨッシーはその言葉で我に帰る。
ドラゴンの襲撃など大厄災・・あの距離では人の足では逃げ切れん。
無事通り過ぎてくれるのを祈るしかない。
白いドラゴンは上空で羽ばたきながら着陸態勢に入る。
ヒデヨッシー
終わった・・
来た来た!
ルビーメイが近く来ていた。
ネネン
え?ドラゴンですよ?来た来たって・・
ルビーメイ
ああ、ごめんなさい。
アレは味方です。
ヒデヨッシー
味方ぁ?ドラゴンが?
ズンッとドラゴンが舞い降りた。
周りに人だかりができていた。
コーメー、ハッチスカ、ヨシテルン、ナンシーンにタンゲンの姿も見えた。
ルビーメイ
お疲れ、シロ!
シロ
纏う雰囲気は一緒だけど、ホントに女の子になってる。
ルビーメイ
この格好は初めてだったね。
シロの背中から何かが飛び降りた。
お久しゅう御座います。
書状を受け取り参上致しました。
武格大会で久米が阪本の時にスカウトしたシロクマ獣人の忍者アーニキンであった。
ルビーメイ
長い事、待たせちゃったね。
今一度、お願いします。
力を貸してもらえる?
アーニキン
ハッ、喜んで!
ルビーメイは小声でアーニキンに伝える。
これで諜報部門のトップが決まった。
今日からアーニキンのコードネームは黄昏、よろしくね。
アーニキン
はっ、御意に!
ヒデヨッシー
仲間にドラゴンがいるとかってもう・・メチャクチャじゃ!
これはどうしたものかの・・気が触れたと言われそうじゃな。
見てしまった真実をどうノッブーに伝えようかと悩むヒデヨッシーであった。




