第七百八十五話 期待する男
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戦後の計画
R4・6・17(金)0900
エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シモンズセッキー国
戦勝ムードに浮かれる中、ノッブーとカンウーは地図を見て思案していた。
ノッブー
ホウフン国が悪女に付いたな、どう見る?
カンウー
どう見るもこう見るも隣国は変態紳士の所とハギン国、周りをウチに囲まれたサンヨーオノデン連合国の三つだろ?
一番の脅威は変態紳士の所、ハギンは動かん、連合国はほっといてもウチに降るだろ?
悪女は今はいいだろう、違うか?
ノッブー
そうは言うが帝国と事をかまえた時には同盟関係の悪女んとこが出てくる。
タダでさえ帝国は厄介だ、なんとか悪女に後ろを突かせたいとは思わんか?
カンウー
一見得策に見えるが悪手ではないか?
悪女は不気味だ、それにあまり力をつけさせるのは感心できんな!
変な噂も聞くしな。
ノッブー
あのたわ言か?一騎当神とか言うふざけた話しだろう
真実な訳があるまい。
カンウー
それだけでは無い。
どうもコーメーが軍師になったと聞いてな。
ノッブー
コーメーがだと、隠遁して全く動かなかった奴が何故?
・・そう言えば悪女の話しで相手の技を丸々盗んでモノにするって話しもあるな。
カンウー
何者かもわからぬ性悪女を利用しようとして失敗する未来しか見えんな
利用するより大人しくしてもらう方が得策じゃ無いか?
どの道、戦費も食糧も少ない今は動けんだろうに
ノッブー
確かに金も米も少ないのう、戦場捕虜が多すぎるわ!
わからん悪女は使えんか、かと言って見に行くのもできんしな。
ならば、見に行かせるか・・猿!猿はおらんか!
ヒデヨッシー
ハッ、こちらに
ノッブー
二、三人連れて悪女の所へ行ってこい。
領地や家臣、為人を見てまいれ
ついでに悪女から金と米をせしめてこい!
上手くやったら領地を増やしてやる。
ヒデヨッシー
ははっ、必ずやご期待に添いましょうぞ!
この猿めにお任せあれ!
ニカっと満面の笑みで笑うとヒデヨッシーは飛び出して行った。
カンウー
あの悪女から情報だけでなく金や食料も取って来いとは、お前は無茶を言う!
ノッブー
できそうには思えんが猿ならなんとかしそうだと思わんか?
カンウー
確かにな、しかし難儀な事よお前の様な無茶振りをする上司を持ってな。
飛び出したヒデヨッシーは自宅で旅支度をしながら妻のネネンと話していた。
ネネン
お前さま、何やら難しいお仕事をお受けした様ですが、どうして楽しそうなのです?
ヒデヨッシー
ああ!トクヤマン城に赴くのだがな、コーメー殿が居ると聞いての
それに旧友のハッチスカ殿もおるそうじゃ、それ以外にも有能な者が多いと噂されるからのう!
ネネン
まあ、ハッチスカ様が居られるのですか?それに有能な方々も居られると!?
味方では無いのに嬉しいのですか?
ヒデヨッシー
味方の時はあんなに頼もしかったハッチスカ殿が敵になるやも知れん!それに天才軍師のコーメー殿もいるんじゃぞ?
ワクワクするでは無いか!互いに知恵比べが出来るかと思うとな!
ネネン
まあ!貴方様らしいですわ。
道中気を付けて下さいまし、悪女の色香に惑わされてはなりませぬぞ。
ヒデヨッシー
わかっておる、ワシにはネネンだけじゃ!
ネネン
まあ上手いことを言って、ならば、お土産は良いものを期待してますね。
ヒデヨッシー
あいったー!一本取られたな。
そう言いながら笑顔で頭を掻いて見せる。
そしてそのままの笑顔で自宅を出るヒデヨッシーであった。
遅くなりました。




