表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第二十二章 悪役令嬢転生
781/958

第七百八十一話 美髭公(びぜんこう)

不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。

ご迷惑をおかけ致します。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

参謀と軍師



前回からの続き

エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シモンズセッキー国


ヒデヨッシーは大将軍のノッブーと敬遠の仲の参謀をどう仲間に引き込むべきか、複数の案を持って参謀の部屋の前まで行く。


ヒデヨッシー

ここは何が何でもこちら側に付いてもらう為、一芝居打つとするか。


扉の前で「 ごめん、火急の用件です。 」と声を荒げる。


中から入られよ!と声がかかりヒデヨッシーは中に入ると間髪入れずに伝える。


参謀殿、大変でござる、王子様から王位を奪おうとする者達に脅された王妃様と王子様が・・はよう王子様のお部屋に!


参謀

何!正統後継者で有る王子様以外に王位を狙う者がいると言うのか?


ヒデヨッシー

はっ、王妃様が内密に参謀殿をと仰られて、それがしが呼びに参った次第です。


参謀

ふむ、されど、其方は大将軍の直属の軍師、何故?


ヒデヨッシー

それは王意で御座る。

グズグズしておっては他の者に出し抜かれるやも知れぬと思えばこそ!

〔ふう、中々頭が切れるわい。〕


参謀

・・わかった、部屋に向かおう!


参謀は長い青竜刀を持つとヒデヨッシーと共に部屋を出る。


一方、王子の部屋で茶を全員に振る舞ったノッブーは皆に猿の話しに合わせよとだけ言い、茶をたて出す。


そこに、御免!参謀殿をお連れいたしました。とヒデヨッシーが参謀と共に中に入る。


参謀はノッブーの姿を視認すると何故ここにおる!と怒声を出す。


ヒデヨッシー

それは王子様と王妃様のご意向!

今は個人間こじんかんでの確執は捨て、王子様に王位継承に向けて協力するのが亡き王様に酬いるのでは!?


参謀は「むむっ」と唸るが一先ず座るとノッブーが茶を差し出す。


参謀はぶっきらぼうに茶碗を受け取るとグッと流し込んだ。


王妃

よくぞ、参られた、参謀殿。

今は火急故に協力を!


そして、ヒデヨッシーは王子を擁立、利用しようとした者達からの書を参謀に見せる。


参謀

ぬ、王子様を利用しようとこの様な戯言を!


ノッブー

知っての通り貴公とワシは仲が悪い、そこに付け入ろうとしたのであろう。

軍も5将軍の内3名は参謀派、3軍師と一人の将軍がワシの派閥、もう一人が中立

まず始めにわだかまりは一旦置いて、協力せねばなるまい。

二人の所為で王子様にこれ以上迷惑はかけれん。


参謀

くっ、わかった。

王子様の為、亡き王の忠義に酬いる為、協力しよう。


王妃

おお、有難い。

迷惑をかけるがよしなに


参謀

ははっ、この参謀のカンウーにお任せあれ!

必ずや、王位を王子様に


参謀の名はカンウーと言う

長く立派な髭をたくわえた一騎当千の武人であり参謀であった。

軍師が留守の時は軍師も兼ねる時もあり、義に厚い人物として有名であった。


何かと義を軽んじて、合理性を優先するノッブーとはソリが合わない事が多かったが互いに能力は認めていた。


二人が組んで王子の王位継承の儀式を行うと発表すると王位を狙う者は居なくなり、下手に擦り寄る者も消えた。


無事に王子はシモンズセッキー国王に就任したのであった。

しかし、この突然の王の死去で国内が統一されて無いと見るや否や、隣国が国境に向けて軍を進行させて来たのであった。


ノッブー

隣国のナガトンとミヤヤが申し合わせたかの様に攻めて来よったか!


カンウー

二手に別れて事に当たらねばなるまい。


ノッブー

何か案は有るか?


ハンベー

畏れながら


ノッブー

かまわぬ、申せ!


ハンベー

敵は未だ王子様が王位を継いだ事に気付いておりませぬ。

国が一本化されてないと見て共同で攻めて来たのは明白

裏をかいて船で敵軍の裏に周り国都を陥落させましょう!

元より国力も軍事力も数倍上、守りを置いてその隙に


ノッブー

ほう、面白い。

ならば、参謀派の3将軍に守りの部隊を任せて、シバター将軍とハンベー、ヤマカンでミヤヤ国を落として参れ、ワシと猿とでナガトンを落とす。

カンウー、王は任せたぞ。


カンウー

言われなくとも!


ノッブー

よし、出陣じゃ!

参照

美祢市

https://www2.city.mine.lg.jp/index.html

長門市

https://www.city.nagato.yamaguchi.jp

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ