第七百七十二話 宝船
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満載
前回からの続き
エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シューナーン国 トクヤマン城
属国となった両国の特使、筆頭家老と副将軍はルビーメイ達に連れられて港へと向かった。
魔法船では無く帆船であった。
どうも、積載量を重視した所、一番大型の船が帆船だったようだ。
帆には大きく「東西」と書かれていた。
楽しそうに船を見上げていたスガールがルビーメイに気付く
あ、姫、見て見て!
でっかいよねぇ!凄いよねぇ!荷物満載だよねぇ!想像以上だよねぇ!東西ってなんだろうねぇ!ま、いっか!
楽しそうに野次馬達と見上げていた。
ルビーメイ
東西?ナンシーン、どう言う意味?
ナンシーン
え?今、姫に聞こうかと・・
ヒカリノ国の副将軍が畏れながらと言う
あの「東西」の印は東西、黒の女王様の御用達の意味で、クノールン商会の特別船です。
ナンシーン
だそうです!
ルビーメイ
いや、今、一緒に聞いてたから!
クダンマツ国 筆頭家老
いやー、しかし、凄い積載量ですなぁ!
初めて見る巨大船に甲板まで山積みの荷とは・・
着岸作業が終わるとタラップが降りて来た。
見覚えのある者が一人、降りて来た。
待っていた監視小屋の兵に話しかける。
荷物はどこへ?
兵がナンシーンを見るとナンシーンがルビーメイを見る。
ルビーメイ
ああ、その辺りにドンドン積んでって!
エイッチャー!久しぶり!
エイッチャー
!・・ちゅー事は!
阪本様?いやオケール師匠なんか?あ、両方か!
うっわー、エライエロい事になってるやないの!
丸山さん経由で女王様方が言うとったけど、ほんまにエロいわ!
ルビーメイ
第一声がそれかい!
相変わらず、ズケズケと言いよる。
エイッチャー
あ、でも見た目こっちの方が儲かりまっせ!
どないです?エルフキャバクラでも?
阪本様の猫カフェの10倍はいけまっせ!
ルビーメイ
・・本当に変わらずで安心しました。
〔こいつ、阪本大権現で猫カフェ考えてたのか!?〕
エイッチャー
色々と伝説者の方々から聞いてまっせ!プルスウルトラの世界とか、ちゃんと教えてくださいよ、大権現様!
ルビーメイ
OK、OK、荷物は取り敢えず、小屋の横にお願いね。
両者のやりとりを見て、両国の特使達やナンシーンは理解が覚束無い。
ナンシーン
姫ってトクヤマンとシューナーン以外はどこにも行った事がなかったような?
クダンマツ国 筆頭家老
そう言えば、悪女が神懸りになったとの噂があったが・・
ヒカリノ国 副将軍
なるほど、即位を急いだのも頷けるな、真実であったのか・・
そして三人は確信する。
ルビーメイ(これ)に付いて行けばイケるんじゃね?と
エイッチャー
あ、これ目録ですわ!
ナンシーン
この量の代金は支払うのは厳しいなぁ。
エイッチャー
ケイジーン(兄貴)が言うとりましたで、先行投資や!って、阪本様なら十倍以上になって帰ってくるってw
ナンシーン
十倍以上!!
そ、そうか・・ケイジーンも元気そうだな。
エイッチャー
そう言うたら何て呼んだら、よろしいの?
ルビーメイ
あ、今は姫かな?
エイッチャー
姫さんでっか?
で、姫さん、今、人材が足りとらんって聞いてますやん。
で、クノールン商会から一人、出しますわ!
ルビーメイ
ほう?誰が来るの?
エイッチャー
わしですわw
最初、兄貴やパージメン姐さんが行く言うて大変やったんですわ、流石にトップクラスが消えるんもなぁ。
で、実力派トップのパージメン姐さんも出せんからワシですわ!
まあ、ぶっちゃけ兄貴みたいにコツコツできんし、パージメン姐さん程の天性の才覚は無いし、何よりおもろそうやないですか!
ルビーメイ
流石に中核者を寄越せって言えないよ。
何はともあれ助かる。
よろしくね、エイッチャー!
エイッチャー
これはおもろぅなるでぇ!
おーい、荷物、こっちに運んでんかぁ!
次々に運ばれる荷物の山を特使達とナンシーンは見上げていると、ルビーメイが船から降ろされた大八車やリヤカー、荷車を指を差して言う
はい、城までよろしく!
特使達が自分もですか?と聞くと両国の歓迎用の食材もあるんだから運べと言われる。
希望の光は人使いが荒いなぁと思う特使達であった。




