表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第二十一章 新生
744/958

第七百四十四話 戦時下の炎

不定期UPになりました、出来るだけ0時UPを心掛けます。

ご迷惑をおかけ致します。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

スーパーブラック



前回からの続き

ヤポーネの世界 エリア チューゴクゴク ヤーマングッチの地 シモマツン国 


アマンノンと丸山はヒカリノ国の探共で護衛完了報告し、シューナーン国までの依頼を探すが、手前のクダマツン国まで書類の輸送業務を二人のパーティーで請け負った。


クダマツン探共に書類の束を届けて900円を半分ずつ探究者共済組合員証、通称Tカードにチャージした。

最早ここまで来ると金銭の問題と言うより、お金では食糧が買えないスーパーインフレ状態が大問題になっていた。

依頼も食事付きが多く、なんか怪しい依頼がグンと増える。


アットホームな正規軍でのお仕事、三食付きの安全な荷運び

急募!お城の防衛・先ずはパートからで能力次第で正規雇用有り!

奪われた食糧の奪取!正義は我に有り!等である。


アマンノン

アットホームって言うのはブラック企業の常套句じょうとうくだな。


丸山

安全を全面に押し出すって事は?


アマンノン

危険って事じゃないか?

急募!お城の防衛って落城必死って事かな。


丸山

これは下手に依頼を受けない方が良いですな。

最後の奪われた食糧の奪取って盗賊団ですかの?


アマンノン

正義を唄うって事は・・だよ。

依頼を受けないのは賛成だよ、ロクでもない未来しか見えん。


傭兵系統の依頼ばかりが目に着く探共を後にする。


二人は隣国のシューナーンを目指して旅立つ為に食糧を購入しようと近所の露天を覗く


丸山

!!!

あの固いパンが一個25,000円じゃと?


アマンノン

有り得ん金額だな・・商人あきんど達が命を掛けでこのエリアを目指すのがわかるよ。


丸山

この貰ったパンとじゃが芋って本当にボーナスだったのか・・


アマンノン

貰ったボーナスで行き帰りは分はあるから無理に買う必要も無いな。

本当に我が故郷ながら酷いな。


二人は何も買わずに旅立つ、そして道中、警戒しながらポツポツと話し出す。


丸山

そう言えば家督を継いだ甥っ子さんってどんな方ですか?


アマンノン

ああ、AK・カツミンと言う名で40代後半、奥方はモモヤーンだったかな。

正直、あまり話した事が無くてね。

人間像はあまりよく分からんのだよ。

真面目な奴としか記憶に無い。

確か、お子さんにお嬢さんが二人いたと思ったが、どうだったかな?


丸山

行けば分かるって事ですな。


気付くと夕暮れになり、空が茜色に染まって来た。


アマンノン

今日はこの辺りで野営だな。


二人は見通しの良い開けた場所に火を起こしじゃが芋を焼く

食べ終わった頃には夜のとばりが降りていた。


その時だった、二人組の者が近付いて来る。


アマンノン

3尉!


丸山

はい!


近く人影を目視すると大人と子供の女性だった。


アマンノン

何かようかね?


二人は暖を取らせて貰えないか?との事だった。


二人は思案した結果、了承する。


親子は感謝しながら暖を取る。

親子の腹の音がグー、グーと何度も聞こえてくる。


丸山はアマンノンの顔を見る


アマンノン

わかったよ、丸山さん。


丸山は親子に固いパンを二個差し出す。


親子は有り難う、有り難うと何度も言いながら固いパンに噛り付いた。

久しぶりに食べ、暖かい場所で優しい二人に安心したのか親子は眠りに落ちる。


アマンノン

我々は無力だな、何も変える事が出来ん。


丸山

悔しいですな、自警官としても・・


無言で火を見つめる二人であった。

参照

下松市

https://www.city.kudamatsu.lg.jp

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ